こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が24年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第16回目の今回は、私の苦手な口論について。
口下手で、口論とか
言い合いが苦手な人に
ぜひ、マネしてほしい!
友達や仕事相手と意見がちがったりした時、売り言葉に買い言葉で、言いすぎちゃった経験ってないかな?
ついついヒートアップしちゃって、「そういう言い方するところが、ムカつく」みたいに、意見じゃなくて人格否定になっちゃったり。
ムキになって、「あの時だって、こう言ったじゃん!」とか「前にこう言われたのが、すごくイヤだった!」とか、関係のない過去のことまで持ち出したりとか……。
けっこうやりがちだよね。
やっかいなのは、言った後、落ちこんじゃうパターン。
スッキリするならまだしも、たいていの人が「言いすぎちゃった……」って後悔するんじゃないかな。
勝手にヒートアップして、勝手に落ち込んで……って、なかなかエネルギーのムダ使いだよね(笑)。
実は、私も、「なんで、あんなことまで言っちゃったんだろう……」って、後でめちゃくちゃ自己嫌悪に陥っちゃうタイプ。
だから、「次からは気を付けよう」って決意するんだけど、また言いすぎちゃう。
10代の頃はその繰り返しだったかな。
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たぶん、私って口論が下手なんだと思う。
言いたいことはいっぱいあるのに、きちんと伝えられないんだよね。
でも、子供なら多めに見てもらえるかもしれないけれど、大人なのに「口論が下手だから」では、ちょっと恥ずかしい。
だから、自分なりに伝え方をずっと模索してきたんだ。
その結果、たどりついたのが、「言いたいことこそ文字にする」ということ。
面と向かって話すと、言わなくてもいいことまでどんどん出てきて、ヒートアップしちゃう。
だから、まず文面にしてみて、自分の言いたいことを整理してみるんだ。
その時、入力しても、すぐには送らないのが自分のルール。
感情的になって突発的に送信すると、あとで読み返して「なんでこんな余計なことまで」って、後悔する羽目になっちゃう……。
これじゃ、結果的に口ゲンカと一緒だよね。
だから、書き終わったら、必ず最初から最後まで読み返す。
ちゃんと言いたいことが伝わる書き方になっているか、言わなくていいことや、相手がすごく傷つくような言い方になっていないかを確認する。
私は冷静に判断したいから、1回じゃなくて何度も読み返すようにしてる。
そうすると、読んでいるうちにクールダウンしてきて、「この言い方、まずいよね」って思う部分が見つかることが多い気がするんだ。
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もちろん、いちいち文面にしなくても、言葉で冷静にコミュニケーションできるタイプの人なら、それに越したことはないよね。
面と向かって話した方が、相手の表情が見えて、向こうが考えていることも分かりやすいし。
ただ、相手の表情が見えるからこそヒートアップしちゃうっていう側面もあるんじゃないかな。
特に、私みたいに口ゲンカが下手なタイプの人には、お互いが嫌な思いをしないためにも、重要なことは、あえて面と向かって話さないっていうのもアリだと思う。
「LINEでやり取り&文面を読み返す」が定着してからは、言いすぎて後悔するパターンが激減したよ。
以前は仕事で不満に感じていることをため込んで、極限状態になった時に、「うわ~っ」って、大爆発することが何度かあった。
私のマネージャーは、10代の頃からずっと同じ人なんだけど、今思えばマネージャーにとっても大爆発はストレスだっただろうなって(笑)。
最近では、お互いにストレスをためることも少なくなってきたと思うんだ。
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プライベートでも基本はLINEで連絡を取り合うことが多いけど、電話が絶対に嫌っていうわけでもない。
親しい人であれば「声を聞いて安心したいな」って思う時もあるよね。
だからお母さんや、すごく仲のいい友達とは、あえてFaceTimeを使って顔を見て話すこともあるよ。
口論の方法に限ったことじゃないけれど、いろいろ対策して自分に合った方法を見つけるようにしているのは、できるだけ余計なことでストレスをためたくないし、何よりも、後で自己嫌悪に陥るのがイヤだから。
そうやって自分なりに工夫していても、落ちこんじゃうことも、やっぱりある。
そんな時の解決法については、また次回!
次回更新は5月16日(月)お楽しみに!
Text&Composition:Miho Otobe Photo:Mayuko Kobayashi Stylist:Hitomi Imamura Hair&Make:Rei Fukuoka(TRON)