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【藤田ニコルインタビュー】感情のコントロール 連載「ニコ論」第17回

2022.05.16

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が24年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第17回目の今回は、気持ちの切り替えについて。

失恋で落ち込んだ時、
私は、とことん落ちる派

自分でもどうにもできないぐらい落ちこんじゃうことって、たまにあるよね。
私は10代の頃に比べると、ストレスをためすぎて大爆発することも減ったし、感情のコントロールも上手くなってきたなと思うことが増えたけど、それでも落ち込むことは今でもあるよ。
基本的には、仕事の失敗はあまり長いこと引きずらない。くよくよ考えても、後でもう一度やり直せないことの方が多いから、失敗を引きずるよりも、次回頑張ろうと前向きにとらえるタイプ。
でも……すぐに切り替えられないことも、やっぱりある。
たとえば失恋。
長い時は3ヵ月間ぐらい失恋の痛手を引きずってることもあるよ。
そんな時も、仕事だけはきちんと頑張るけど、仕事以外は何にもする気が起きなくて……。
友達に誘われても遊びにいけないぐらい落ちこんじゃったりする。

失恋の傷を癒すには、他に没頭できるものを探すのが一番だよね
ゲームをやったり面白い動画とか見て、頭の中に違う思考に転換しちゃうほうがいいかもしれない。
友達が失恋したら、「何か気分転換できるものを探した方がいいよ。あと、SNSはあんまり見ない方がいいかも。他の人がキラキラしているのを目の当たりにすると落ち込むから」ってアドバイスするかもしれない。

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でも、私自身はというと……真逆かも。実は、徹底的に落ち込む派
「つらい時こそ、外に出たほうがいい」って、遊びに行く人もいると思うんだけど、私はそれが気分転換にならないタイプ。
友達と遊んで何となく気分転換をしたつもりになっても、家に帰ってきて一人になると、いろいろ思い出して一気に寂しくなっちゃうから、逆効果な気がして。

それに、ムリして笑顔になろうとすると、「つらさの残りカス」みたいなものが心の中にたまって、結果的にもっと立ち直るまで長い時間がかかる気がする
だから、無理に元気になろうとしないで、家に一人で閉じこもってる。

その上、失恋してるのに、わざと恋愛映画を観て登場人物に感情移入しまくったり、失恋ソングを聞いて泣きまくったり(笑)。
そうやって、あえて落ち込んで落ち込んで落ち込みまくっているうちに、不思議と落ちこみすぎてる自分が何だか滑稽に思えて笑えてくるんだよね
それが回復の合図になる。
そうやって笑えてくると、「ああ私、もうそろそろ大丈夫かも」って感じられる。
ある意味、私は悲劇のヒロインになりきるのが上手いのかも(笑)。

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ただ、この方法は、合う人と合わない人がいるよね。
だって、やっぱりつらすぎるから。
切り替えが得意な人なら、気分転換をして、何となく傷を癒していく……というほうがいいのかもしれない。

私が、「とことん落ち込み術」を実践しているのは、ネガティブな性格と関係しているんだと思う。
意外だと思われるかもしれないけど、実は私、ものすごく心配性
10代の頃から友達に「考えすぎ」ってよく言われていたから。
楽観的になれないからこそ、つらい時も自分が納得いくまで落ち込んだほうが、回復が早い気がするんだよね。

私とは対照的に、モデル仲間でも、めちゃくちゃポジティブオーラが出てる人っている。
たとえば、この前ViViを卒業したばかりの谷まりあちゃんもそう。
「人生って楽しい!」みたいなオーラが出ていて、現場にいるだけで周りをパーっと明るくする太陽のような人がうらやましいなあって思ったこともたくさんある。
でも、私はそういうキャラには、やっぱりなれないんだよね。
ムリにキャラを作ると、それはそれで苦しくなっちゃうので、ネガティブな自分も私の一部なんだって今は受け入れてる

そんなネガティブな性格のせいで、みんなに「そんなことまで⁉」って驚かれるようなことまで心配しちゃって、自分でも「私って本当に面倒な人間だな」って思うこともあるんだけど、その話はまた次回!

次回更新は5月30日(月)お楽しみに!

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Text&Composition:Miho Otobe Photo:Mayuko Kobayashi Stylist:Hitomi Imamura Hair&Make:Rei Fukuoka(TRON)