極道が最強の専業主夫に! という設定で大爆笑を誘ったドラマ『極主夫道』が映画になって帰ってきます。今回も、主人公のチャーミングな妻・美久を演じている川口春奈さんに見どころを伺いました!
正直、コメディ作品は演じていて一番難しいです
――玉木宏さん演じる元極道の主夫・龍に、ヘタレな子分・雅(志尊淳)、そして龍に恋をする元レディースの虎春(松本まりか)など、今回も濃いキャラクターがたくさん登場します。ズバリ、見どころを教えてください。
「ドラマの放送中から『面白い』とたくさんメッセージをいただいて。それが今回の映画化につながって、本当に嬉しかったです。今回は映画なので、2時間の中に笑いあり愛ありアクションあり……と、てんこ盛り。お祭りっぷりはドラマ以上なので、どの世代の方が見ても楽しんでいただけるんじゃないかと思います」
――様々な役を演じてこられている川口さんですが、その中でもコメディはどんなことを意識して演じているのですか?
「私にとってはコメディが一番、演じるのが難しく感じます。テンポや間合いといった技術的なこともなんですけど、何より大変なのが、いかに狙った感じにせず笑ってもらうか、ということ。明らかに笑わせにいっていると分かったら、一気にしらけちゃうじゃないですか。だから『極主夫道』の現場では、いつも以上に自分がどう見えているかが気になって、何度もモニターチェックをしていましたね」
――とはいえ、作品を見ていると現場の楽しさが伝わってきます。共演の玉木さんとのやり取りで印象的だったことを教えていただけますか?
「玉木さんとは、本当に普通の会話をしていました。あの極道スタイリングのまま(笑)。私の他の仕事について聞いてくれたり、美味しかったお店を教えてくれたり、というのが多かったかな」
――今年はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』にも出演。大忙しの日々だと思いますが、どのようにリフレッシュしているんですか?
「今年に入ってピラティスを始めたんです。まだまだストレッチの延長程度のレベルですけど、やっぱり汗を流すのは気持ちがいいですね。あとは、お買い物も好きで。最近、20年もののヴィンテージの、HERMÉSのナップサックを買ったんです。独特の味わいと温かみがあって。20代半ばを過ぎた頃から、真新しいものより年代ものに惹かれるようになってきたんですよね。いつかまた海外に行けるようになったら、ヴィンテージもの探しの旅もしてみたいと思っているんです」
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1995年2月10日生まれ。長崎県出身。雑誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを獲得。モデルを経て、2009年より女優活動をスタートさせる。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、織田信長の妻・帰蝶を好演し注目を集める。現在、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』にも出演中。
Photo:Anna Miyoshi(TRON) Styiling:Akiko Kizu Hair&make-up:SHIZUE Interview&Text:Naoko Yamamoto