人気3ピースバンド・羊文学でギター、ボーカルと作詞作曲を担う塩塚モエカさん。最新アルバム『our hope』の完成度にもバンドの“運勢”にも自信を持っている様子。
ずっと平和というものがどこにあるのかを探していた
――「マヨイガ」や「光るとき」などヒットソングや新曲が盛り込まれたアルバムが発売されますが、どんな手応えを感じていますか?
今回は自分たち3人でアレンジを練ったのですが、やりたかったことをちゃんとやり切れたので満足感が大きいです。『OOPARTS』という曲で初めてシンセサイザーを取り入れてみたのですが、想像以上にハマった実感があって。3人でもここまで作り込めるのかと、バンドの可能性に自信を持つことができました。
――『our hope』というアルバムタイトルに込めた想いを教えてください
収録された全曲、私が今の家に引っ越す前に暮らしていた家で作詞したのですが、そこはあんまり日当たりが良くない部屋だったんですよ。世の中も決して明るい状況ではなかったし、ずっと平和というものがどこにあるのか探していた感覚があって、それがいろんな曲に反映されているなと。だからタイトルを考えていて自然と『our hope』という言葉が浮かびました。全体的にはこれまでよりポップな作品に仕上がったと思うので、たくさんの方に届けば嬉しいです。
――梅雨は精神的にジメジメしやすいですが、塩塚さんはどんな方法で気晴らししていますか?
初の全国ツアーが始まるので今はテンションもモチベーションも右肩上がりなのですが、普段は落ち込みそうになったら一人で変な動きをしてます(笑)。家で音楽を聴きながら、全身の筋肉をストレッチするつもりで身体をウネウネすると、すごいスッキリするんですよ。
――羊文学はネクストブレイクアーティストの代表格として注目度が急上昇していますが、プレッシャーも感じていますか?
実はゲッターズ飯田さんの占い本によると、私は今年が人生のピークらしいんですよ。それを信じて下半期も突き進みたいですが、その後は運気が落ち込むということなのかなと……。でも、来年はベースの(河西)ゆりかちゃんが幸運期を迎えると書いてあるので、みんなで支え合って勢いを保ちたいと思います(笑)。
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Photo:Kyohei Hattori(Luuna Management) Hair&Make-up:kika Composition&Text:Satoshi Asahara