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本当は怖いホルモンバランス。乱れを整える漢方やサプリを医師が解説

2022.09.02

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夏の疲れが溜まって、ぐったりと疲労感を感じていませんか? その症状、実は女性ホルモンバランスの乱れが影響してるかも。ホルモンバランスが崩れることによって、肌荒れや生理不順、生理痛の原因につながるとされています。そこで今回は、自分のホルモンバランスをチェックできるリストのほか、バランスの乱れを緩和できる食事や睡眠法など、日頃取り入れられるメソッドをご紹介していきます!

教えてくれるのは……
婦人科医 松村圭子先生 成城松村クリニック院長。おりものや生理、妊娠など女性の体にまつわる著書を多数出している。女性に寄り添ったアドバイスが安心できると評判。

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暑さによる夏バテじゃなかったんだ……!

夏の体の疲れは女性ホルモンに関係がある!?

夏の終わりにかけて感じやすい疲労感や体のだるさは、女性ホルモンととても密接している自律神経に関係があります。自律神経は体温調節の働きをしていますが、屋外と屋内で寒暖差が激しい夏は、高い頻度で体温を上げたり下げたりするためバランスを崩すことが多くなるんです。このバランスが崩れることによって、疲労感を感じやすくなったり、女性ホルモンに影響を与えて生理不順や生理痛、肌荒れが起きたりします。冒頭でお伝えしたように、自律神経と女性ホルモンは密接な関係にあるため、どちらかがバランスを崩すことで片方も乱れが生じてくるということです。体内温度の調整が激しくなる夏は特に、自律神経が不安定になりやすいので、なるべく女性ホルモンのバランスを整えるように意識していきましょう。

そもそも女性ホルモンって?

女性ホルモンは美のホルモンであるエストロゲンと、母のホルモンであるプロゲステロンの2種類からつくられています。エストロゲンは美のホルモンと言われるように、肌や髪の毛にハリツヤをもたらしたり骨や血管を丈夫に保ったり、女性らしい体をつくる働きをしています。一方で、プロゲステロンは妊娠を維持するためのホルモンと言われていて、水分や栄養分をしっかり溜め込んで赤ちゃんを育む、守るという働きをします。例えばニキビができやすかったり便秘やむくみが起こりやすくなったり。まさに生理前の症状はプロゲステロンが活発に分泌されているからと言えます。女性の体は毎月妊娠に向けて働いていて、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンがバランスを取りながら分泌されているんです。

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今のあなたは大丈夫?

自分のホルモンバランスを
チェックしてみよう

【体調面】
□急激な体重増加
□お腹に脂肪がつきやすい
□冷えを感じやすい
□生理が不定期
□生理の出血量に変化があった

【精神面】
□やる気が起きない
□寝つきが悪い
□イライラする
□落ち込みやすい
□マイナス思考

【美容面】
□肌荒れする
□髪がパサつく
□爪が割れやすい

上記の各項目から、3個以上当てはまっている人は
ホルモンバランスが乱れている可能性大

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改善するにはどうしたらいいの?

今日からトライ!
日頃取り入れられる
ホルモンバランスの整え方

睡眠環境を見直す
体も肌も睡眠中に修復されていくので、睡眠の質を上げることはすごく大事です。スマホをベッドに持ち込んだり、シャワー浴で済ませたりするのは睡眠の質低下につながるので、なるべく避けましょう。

✔️睡眠の質UPポイント
寝る1時間半前にお風呂を済ませる
体温がグッと下がることで眠気が起こって良い眠りへつきやすくなります。そのためには体温を上げておくことが重要なので、寝る1時間半前までにお風呂を済ませましょう。ここで体温を1度ほど上げておくことで、下がりながら安眠につきやすくなります。

パジャマを着る
→人間は寝ている時に寝返りを打つことで血流を促しているので、寝返りの打ちにくいジャージや、体の冷えにつながるTシャツ短パンは避けましょう。きちんと「寝る」ためのアイテムとして、通気性が良く程よくゆとりのある長袖長ズボンのパジャマをおすすめしています。

快適な室温をつくる
→冷えが気になってエアコンをつけずに寝る人も多いのではないかと思いますが、暑くて眠れないことの方が睡眠の質の害になり得るんです。寝るときはなるべく、26〜28度くらいまでの設定でエアコンをつけておくのがベストでしょう。冷風が気になる人は、寝る前に25度設定で部屋を冷ましておいて、寝るときには扇風機で空気を巡回させるのもおすすめです。

栄養を考えた食事をとる
体内時計がリセットされる朝ごはんには、糖質とタンパク質を摂りましょう。体が目覚める効果が高まることに加えて、腸に刺激が与えられて排便習慣が整っていくことが期待できます。また、タンパク質は体をつくる元であるのと、ホルモンの原料になるのでお昼ご飯や夜ご飯にも欠かせません。肉や魚、卵、大豆製品などを片手一杯分の目安で摂るようにしましょう。

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食事で摂ることが難しいときは
サプリメントや漢方薬もおすすめ!

ビタミンB6・鉄分
ビタミンB郡の中でもビタミンB6と鉄分は、生理前のPMSの症状を和らげる効果が期待できます。生理前はセロトニンという幸せホルモンが減っていくことで、落ち込んだりイライラしたりする傾向になりやすいんです。ビタミンB6と鉄分はセロトニンをつくる原料となるため、女性にとって特に必要な栄養素と言えます。

ビタミンC
ストレスが溜まることで体内のビタミンCは消費されるほか、骨や血管など体の細胞と細胞を繋げるコラーゲンの産生に使われたり、肌ダメージを防いだりたくさんの役割があるため、積極的に摂ることをおすすめします。

三大婦人処方(漢方薬)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の3つを三大婦人処方と言い、女性ホルモンのバランスを整える効能があるとされています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
効能:貧血、倦怠感、月経不順、月経困難(生理による下腹部痛や腰痛)、動悸など
血流を改善して体を温める効果があるため、筋肉が一体に軟弱で疲労感を感じやすい人や、足腰の冷えが気になる人におすすめです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
効能:虚弱体質、月経不順、月経困難(生理による下腹部痛や腰痛)、イライラ、冷え症、肩こりなど
自律神経を整える効果があるため、体力がなく疲れやすいと感じる人や精神の不安定、肩こりが起こりやすい人におすすめです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
効能:月経不順、月経困難(生理による下腹部痛や腰痛)、冷え症、のぼせ、肩こりなど
滞った血の流れを促進する効果があるため、頭はのぼせが起きるのに足の冷えを感じるという人におすすめです。

溜まった夏の疲れが一気に出やすいこの時期。女性ホルモンは体調を左右する大事なところなので、日頃からバランスを整えて気持ちよく秋を迎えましょう!