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【藤田ニコルインタビュー】“大人の条件”は〇〇ができること 連載「ニコ論」第20回

2022.07.04

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が24年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第20回目の今回は、私が考える“大人の定義”について。

最近はオトナの余裕が出てきたかも(笑)。
でも、本当の意味での“大人”
ってなんだろうね

ViViモデルになって5年。自分よりも若いモデルの子も増えて、いつの間にか私も先輩格になってきた。
実は最近、ちょっとした変化があったんだ。後輩の表紙を見て初めて「かわいい!」って思ったの。

前は、先輩後輩関係なく、みんなが敵のように感じていたけど、今は一緒に誌面を盛り上げていく大事な仲間だって思える。
後輩のことを「かわいい」って思えるようになった自分にちょっとビックリしたよ。
もしかしたら、「これってオトナの余裕なのかぁ~」なんて思ったりして(笑)。

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大人って、なんだろう。
このテーマは、ここ2~3年、ずっと考えてきたこと。

10代の頃から仕事をしてきたから、その頃から心のどこかで「自分は大人なんだ」っていう気持ちがあった。一方で、「私は大人です!」って言いきれる自信もなくて、むしろ精神年齢は幼いんじゃないかって内心では思ってたりもして。
10代で仕事をしていると、どうしても子ども扱いされがちだから、それが不満で大人ぶってるだけだったのかもしれない。

大人の条件の一つが、「お金の管理ができること」なんじゃないかなって最近思う。
私は個人事務所を持っていて、自分が社長になっているんだけど。正直なところ、これまではずっとお金の管理をお母さんに任せきりだった。
給与明細もちゃんと見ていなかったし、税金をどれぐらい納めているのかとか、どの仕事のギャラがどのぐらいで……というのも、全然気にしたことがなかった。
面倒な話はキライだし、楽しく仕事できればそれでいいって思っていたから。
でも、それじゃ見た目が大人なだけで、中身は子どものままなんだよね。
私ももう20代半ば。ずっとこのままじゃいけないなって。

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そう考えるようになったのには、大きな理由があるんだ。
最近、お母さんがやたらと先の話をするようになったの。
お母さんはまだ49歳なのに、「私が自分で生活できなくなったら施設に入れてね」とか、「入ってる保険の契約内容、ちゃんと把握しておいてね」なんて言ってきたりするの。

「そんなこと言わないでよ~」って思いながらも、ちょっと想像してみた。
今は元気でピンピンしてるお母さんだけど、もしも突然死んじゃったりしたら、本当に大変なことになると思う。
自分の会社なのにお金の流れがどうなっているか全然分からないし、税金をいつ、どれぐらい納めるのかもちゃんと把握していない。
家族はお母さんと弟だけだから、他に頼れる人もいない。
想像しただけで大パニックになりそうだよね。

税金も保険も、やたらと数字が細かくて、見ているだけで疲れちゃうけど、それでも自分のことだからいつかはきちんとやらないといけない。
だったら、今勉強しておいたほうがいいかなって。
仕事のギャラを把握するのはもちろん、税金をはじめ社会のお金の仕組み、保険の内容についても、ちゃんと勉強しているよ。
そうやって学んでいるうちに、「自分の身の回りのことをきちんと把握したうえで印鑑を押せるのが大人なんだな」って、思うようになったんだ。

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そんなこともあって、お金のこと以外でもお母さんに頼ることが減ってきた気がする。
私は一人暮らしをしてるけど、これまでは家に掃除に来てもらったり、手が回らない雑用をやってもらったり、何かとお母さんに頼ってた。
でも、それが何だか恥ずかしくなってきちゃって。
もう子どもっていえる年齢じゃないのに頼りまくっているのって、なんか違うよねって。

お母さんが病気になったり、年老いたりする。
そんな未来のことは想像したくないけど、でも、考えないといけないことなのかもしれない。
子どもの頃から、女手一つで苦労して私のことを育ててくれたお母さんには、本当に感謝しかない。
これまではずっと頼っていたけど、これからは私がお母さんを支えられるような存在にならないといけないんだなって最近すごく思うんだ。
この前、一軒家を買ってお母さんにプレゼントしたのも、これまでの感謝の気持ちを形にして表したかったからなんだ。

お母さんが支えてくれたからこそ、今の私がある。
学校の成績が悪くても怒られたことはなかったし、どんな時も私のやりたいことを尊重して、応援してくれて、愚痴を聞いて励ましてくれた。
いつも私が頑張れる原動力は、お母さんにあるのかもしれない。
そんな話も、またどこかでできたらいいな。

ニコ論の1stシーズンは、これでおしまい。
2ndシーズンでまたみんなに話を届けられるのを、楽しみにしてるね!

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Text&Composition:Miho Otobe Photo:Mayuko Kobayashi Stylist:Hitomi Imamura Hair&Make:Rei Fukuoka(TRON)