11月25日は『女性に対する暴力撤廃の国際デー』。さらに11月25日までの2週間は内閣府の推進する『女性に対する暴力をなくす運動』の期間で、今年度は「性暴力を、なくそう」をテーマに様々な取り組みが行われました。今回は、1995年生まれ以降の“Z世代”の女性を対象に、身近に潜む性暴力の実態について、ViVi公式Instagramでアンケートを実施しました。
『女性に対する暴力をなくす運動』
国連が定めた『女性に対する暴力撤廃の国際デー』に合わせ、内閣府が毎年11月に推進する運動。 女性に対する暴力の根絶を目指し、パープルリボンモチーフなどを活用し、社会の意識啓発をする取り組み。

Z世代の身近に潜む性暴力の実態を
\アンケート調査/
Q.なんらかの性暴力や性被害にあった経験が……

※アンケートはViVi公式Instagramストーリーズにて実施。
性暴力・性被害を受けたことが「ある」と回答した人が21%、「ない」と回答した人が79%という結果に。
「ある」と回答した人は……
・電車の中で痴漢/盗撮に遭った、エアドロ痴漢
・駅ですれ違った男性に性的な単語をささやかれた
・友達数人で家で遊んでいて、2人きりになったタイミングで襲われた
・「裸の写真を送って」と言われた
・酔った先輩にキスされ、無理やりやられそうになった
一言で「性暴力」といっても、実態はさまざま。一方で、「どの程度なら“性暴力”なのかわからない。痴漢を性暴力とするのは言い過ぎな気がしてしまう」という声も。内閣府の『女性に対する暴力をなくす運動』公式ページには「あなたが望まない性的な行為は、性暴力です」と記載されています。
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Q.もし自分が性暴力や性被害にあってしまったら……

※アンケートはViVi公式Instagramストーリーズにて実施。
「適切に助けを求めることができる」と回答した人は28%と、全体の3割以下。Z世代女性の7割以上が「泣き寝入りしてしまう」(18%)もしくは「誰/どこに相談すればいいかわからない」(54%)と回答する結果に。
詳しく聞いてみると……
【適切に助けを求めることができる】
・前回被害届を出した際、どんなに些細なことでも自分が危険を感じたら通報するように言われたので
・まず必ず家族に話して、対応を考えます
【泣き寝入りしてしまう】
・思っている以上に恐怖で支配されることがわかった。立ち尽くしてしまう
・友達や周りに話して、そこから他の人に話が広がるのが怖い
・実際に状況を理解できなかったり、怖くて声が出なかった
・警察に相談するのも大げさかと思ってしまう
【誰/どこに相談すればいいかわからない】
・相談したいけど、心配かけたくない
・母親以外に話せない
・お母さんにすら恥ずかしくて言えなかったのに、誰かに助けを求められる自信がない
・周りの人に言ってどうにかなると思えないから
「警察に通報する」「必ず家族に相談する」という頼もしい回答もある一方で、「泣き寝入りしてしまう」という理由の中には、「その場では恐怖で何もできなかった」というリアルな声も。自分は声を上げられると思っていても、実際に被害にあった時には動けないということもあるかもしれません。
また、「誰/どこに相談すればいいかわからない」理由としては、「心配をかけたくない」「身近な人にも話しづらい」「話してもどうにもならない」という意見が。性犯罪や性暴力に悩む人の相談先として、「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」#8891(はやくワンストップ)が設けられています。身近な人には話しづらい場合も、まずは相談を。
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\パートナーとの関係についても調査/
Q.「パートナーからSEXを求められた、でも気分が乗らない…」
そんな時、ちゃんと断れる?

※アンケートはViVi公式Instagramストーリーズにて実施。
「断ることができる(=はい)」と回答した人が63%、「断ることができない(=いいえ)」と回答した人が37%。
詳しく聞いてみると……
【「断ることができる(=はい)」】
・2人が了承の上でやるものだと思うから
・自分の身体を守れるのは自分しかいないから
・嫌なときは嫌と言い合えるパートナーがいいです
・「生理だから無理」と言う
【「断ることができない(=いいえ)」】
・相手を傷つけたくない/嫌われたくないから
・しつこく言われたら折れてしまう
・今後に影響するかもしれないから
・断る理由を上手く相手に伝えられない
・振られるのが怖い
半数以上のZ世代女性が「断ることができる(=はい)」と回答したものの、「断ることができない(=いいえ)」という人の中には「相手に嫌われたくない/冷められたくない」「なんと断ればいいかわからない」などの意見が。パートナーとのSEXを断ると関係が切れるかもしれない、と不安な人も少なくないようです。
性暴力は、相手との関係や性別、年齢にかかわらず起こりえるもの。身近な人や交際相手、配偶者から被害を受けることもあります。自分の身を守るためにも、悩んだらひとりで抱え込まず、まずは相談を。
令和4年度『女性に対する暴力をなくす運動』
内閣府公式ページ ▶︎https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/no_violence_act/index.html
