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【SEVENTEEN】抜け出せない魅力満載の「沼」。初の東京ドームライブを全力レポートします♡

2022.12.14

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

ライブの“沼”とは、こういうことを言うのだろう。一度観たら忘れられない。一度好きになったらもう離れられない。「このまま時が止まればいい」と願い、一つの空間の中で、お互いの心が共鳴している感覚。“ライブ”という一回性の出来事を共有したことで、それまで手の届かなかった憧れのスターが、まるでずっと前から知っている人のような、心の距離の近さを感じさせてくれる――。火傷しそうな熱さも、心がほどけていくような温もりも、ちょっとドキドキするような危険な冷たさも、楽しさに没入して“無心”になれる自由も。11月27日、デビューからの念願だったステージに立った彼らは、5万人のCARAT(※SEVENTEENのファンネーム)を巻き込んで、東京ドームという巨大な空間の中に、さまざまな光や風や熱が生み出していた。

(P)&(C) PLEDIS Entertainment

13人という大所帯。作詞作曲に振り付けもメンバー自身で手がける自主制作グループである彼らの最大の強みは、ライブアーティストとして観客を自分たちの音楽世界に巻き込んでいくスーパーパワーにある。
今回は、「BE THE SUN」というテーマを掲げ、パンデミックの閉塞感に喘ぐCARATに向けて、「あなたの太陽になる」と誓った。オープニング映像で、武器を持って戦いに挑もうとする13人は、騎士でも武士でもなく、自分たちの身を犠牲にしても誰かのために尽くす意思を持つ“志士”のように見えた。
彼らの最大の武器は銃でも刀でもない。全ての人の心を癒し、励まし、楽しませる“音楽”。ライブは、「全力で、目の前にいるあなたを熱くさせてみせる」と宣言するかのように、「太陽を引き連れて、世界を駆け抜けろ」と歌う「HOT」で幕を開けた。

ダンスの完璧なシンクロ感から、MCでは一気にフリーダムへ

続く「March」では、それぞれの魅力が熱っぽさからワイルドさへと移行。
「Make some noise(騒げ!)」とHOSHIが叫べば、普段はニコニコの笑顔がトレードマークのDKも、クールな瞳で曲の世界観に入り込む。VERNONの目つきも獲物を狙う獣のよう。
それぞれが、1曲ごとに物語の主人公になりきれるところも、「自主制作グループ」の強みである。
冒頭にハードなダンス曲を立て続けに披露した後、挨拶のMCでは、「雪男」を自称するJOSHUAが、心は熱いことを証明するために、HOSHIとDKの手を自分の胸元に触れさせたり、末っ子DINOがマイケル・ジャクソンの曲に合わせて踊ってみたり、ハーフアップで美しい輪郭をアピールしていたJEONGHANが流暢な日本語でコメントしたり、JUNがステージを走ったりと、統制されたパフォーマンスから一気にフリーダムゾーンへ。
VERNONの掛け声で、みんなで「BE THE SUN」のジェスチャーを合わせている最中、JEONGHANが2階席を指し、「あそこにいるひなちゃんがやっていなかったからもう1回!」と客席いじりをすると、会場は大爆笑。ビジュアルエースが積極的に笑いを取りにいけるのも、SEVENTEENの意外性のひとつかもしれない。

MCでもしっかり盛り上がったあと、13人で「Rock with you」を日本語で披露。MCではあまり前に出ることのないWONWOOが、美しい発音と美しい低音を披露し、曲に深みを与えていく。
メンバーが13人もいて、誰がリードヴォーカルをとってもおかしくない。誰がセンターでも輝けるグループなんて、世界広しといえどもSEVENTEENだけだろう。

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音楽フェスのようなバラエティ感もSEVENTEENオリジナル

そこからは、ユニット&チームでのパフォーマンスの時間。イングリッシュ・ネイティヴのJOSHUAとVERNONの「2 MINUS 1」では、JOSHUAの高音とVERNONの低音が切なく混ざり合う

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映像の後のPERFORMANCE TEAMのステージは、宇宙のような深海のような、青くて深い幻想の世界。THE 8は動きだけでなく表情も官能的で、JUN、HOSHI、DINOも、絶妙に緩急をつけながらファンタジックな世界を生み出していく。PERFORMANCE TEAM2曲目の「Wave」では、女性ダンサーも登場し、彼らにしかできないアイソレーション(体のさまざまな部分を分離させるような動き)連発の、ハードなダンスを披露した。

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続くVOCAL TEAMは、一転してオーガニックな雰囲気。メインステージだけでなく、センターステージや花道など、会場を大きく使いながら、ドームいっぱいに5人の美声を響かせる。
表情を変化させて曲の世界観に引き込むのがJOSHUAとJEONGHANだとすれば、WOOZIのクリアな声が曲のメッセージを明確にし、SEUNGKWANとDKが高音を決めて、最大限に耳を喜ばせる。
最後は、JOSHUAとSEUNGKWANが肩を寄せ合って両手でハートを作り、DKがWOOZIのほっぺたを指でつつくなどアドリブも満載だった。

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圧巻だったのがHIPHOP TEAM。
パフォーマンスや歌は、そのスキルが凄ければすごいほど、観客は魅入るか聴き入ることに徹してしまうものだが、HIPHOP TEAMのパフォーマンスは、「共振させる」という(いい意味での)圧がすごい。
S.COUPSもMINGYUもWONWOOもVERNONも、揺れては叫び、煽り、走り、跳ね、一瞬にして東京ドームを巨大クラブへと変えていった。怒涛の勢いで2曲を披露した後、4人がメインステージへと戻っていくシルエットは、無事任務を終えて帰路に着くアベンジャーズの背中にしか見えない。それほど、HIPHOP TEAMの「東京ドームを一つにする」という任務は完璧に遂行された。

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歌詞のメッセージは、CARATとの約束

ここから後半戦に突入。映像の後で、「Mansae」「VERY NICE」などの定番曲で、CARATは腕を左右に振ったり、ジャンプしたり。とにかく会場中がクラブからもはや、お祭り状態に。盛り上げ役の筆頭がTHE 8だったり、S.COUPSだったり、セリフのパートをWONWOOが「めっちゃ好きやねん」とアレンジしたり(♡)、長年チームを組んできた彼ららしいアドリブの才能が、惜しみなく花開いていく。

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続いて、S.COUPS、WOOZI、HOSHIという各チームのリーダー(通称:LEADERS)による曲で圧巻のパフォーマンスを見せ、本編最後となる長めの映像のあと、「DREAM」「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」などの日本語曲が3曲連続で披露された。
特に、「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」は、それぞれが一枚の花びらになったような、立体的なフォーメーションで、本来ならば(観客も声が出せれば)大合唱が起こっている会場を、再び幻想的な世界へと導いていた。

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終盤は、サイバーなニュアンスのギラギラ衣装で、またゴリゴリのダンス曲に戻っていく。本当に、どこまで出し惜しみしないのか。いちばんきつそうなダンス曲を、本編の最後から二番目に持ってくるなんて!

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ラストの曲を披露する前の全員でのMCでは、どんどんメンバーのワチャワチャが加速し、JOSHUAの情熱を覚ますために渡された水が床にこぼれ、それをHOSHIが拭くというハプニングも。THE 8のリクエストで会場全体でのウェーブが始まったり、SEUNGKWANが荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を踊ったり、時間が過ぎるにつれ、HOSHIが、「TMI(Too Much Information)!」と叫ぶほど、ステージは無法地帯と化していった。
本編最後の曲「_WORLD」は、スクリーンに歌詞が映し出され、クラブのようでもお祭りのようでもある、最高に楽しいこのステージの根底に、実は深いメッセージが込められていることに、改めて気付かされる。
それは、「見たこともない場所へ連れていってあげる」「ずっと手を離さない」という約束だった。

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SEVENTEENとCARATの愛の結晶がライブ!

そして今回のSEVENTEENの、最もSEVENTEENらしいアドリブ力が発揮されたのがアンコールだ。
それぞれの最後の挨拶も面白く個性的で感動的だったけれど、やはり「CALL CALL CALL!」の呼び鈴を聞いた後のメンバーのアドリブダンスと、「VERY NICE」の「アジュNICE」の無限ループを味合わずして、彼らのライブは語れない。「CALL CALL CALL!」では、「今すぐ電話して!」の後に、みんなでシンクロダンスをするのだが、曲が終わってメインステージに帰ろうとすると、また電話がかかってきて、その電話を受けた人がアドリブで振り付けを考える……それが何回もループするのが、この曲の定番なのだ。
この日も、MINGYUやJEONGHANやWONWOOなど、「アドリブで振り付けは考えられない。できればやりたくない……」と言っているメンバーに次々に電話が回っていき、普段は見られないような表情を目撃することができた。最後は、「VERY NICE」のサビである「アジュNICE!」の部分が、終わってはかかり、終わってはかかり。
誰もが、「このまま時が止まればいいのに」と、幸福の後ろ髪をひかれながら、「BE THE SUN」の幕が降りた。そのときにはもう、約5万人の心に、たくさんの光と温もりとエネルギーが降り注いでいた。

彼らのライブは、まるで音楽フェスのようだ。それぞれのチームの表現が極められ、他にユニットもある。チームやユニットごとに、最高のスキルを見せてくれるから、飽きることがない。
自主制作チームだからこそ、楽曲それぞれにメッセージ性もある。そのメッセージと歌心がシンクロしているからだろう。彼らのコメントは、いつも最高に優しくて愛に溢れている。
「僕らが皆さんの光になります」「でも、僕らを光の場所まで導いてくれたのは皆さんの愛の力のおかげです」「繋いだ手はずっと離しません」――。
彼らは、それぞれに言葉の世界も持っている。でも最高に楽しいのはやはり13人が揃って歌い踊ったときだ。全員が主役級のアベンジャーズグループ。誰がセンターでも輝けて、みんながみんな仲がいい。

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スキル、個性、チームワーク、オリジナリティとクリエイティビティ、CARATと音楽への愛。すべてにおいて、最高の光を放つことができる彼らのライブこそ、今世界で最も深い、一度入ったら二度と抜け出せない愛と音楽の沼であることは間違いない。

Text: Yoko Kikuchi