髪には気を使ってケアしているのに、パサつきが気になる人や、頭皮トラブルに悩んでいるというViVi読者も多いはず。数ヵ月に一回のスペシャルケアをするよりも、日々のケアを見直して正しいメソッドを取り入れることに、美髪の秘密がありました!

ヘッドスパ専門店『LUYL』オーナー 竹藤 公陽 さん ヘアーサロン勤務を経て株式会社アデランス入社。これまで学んできた毛髪学でヘッドスパの効果を発揮したヘッドマッサージと頭皮ケアを提供している。
竹藤さんが実際に聞かれることの多い
みんなからの「頭皮のお悩み相談」って?
Q. 毎日ちゃんと髪を洗っているのに、なぜか頭皮の臭いが気になります。その原因は?
すすぎ残しのケースが多いですね。シャンプー剤やヘアケア製品に含まれるオイルやシリコンが頭皮や髪の毛に残ってしまい、その残留物が臭いの原因になってしまうんです by 竹藤さん
Q. シャンプーの選びのポイントは?
最近の傾向としては、肌にやさしいシャンプーが注目されています。実際、肌にやさしいシャンプーというのは洗浄力が弱く、汚れも落としにくいケースが多いです。そのため、自分の目的に合ったシャンプー選びはもちろん大事な要素ではあるのですが、一番重要なのはシャンプーの使い方なんです。これは意外と知られていないというのが現状ですね by 竹藤さん
Page 2
美髪のキホンのキ!
効果的なシャンプーメソッドをプロが伝授
毎日のことだから、ついついマンネリで雑になりがちなシャンプーケア。プロのシャンプーメソッドを取り入れるだけで、頭皮環境が改善が期待できます!
①髪を濡らす前に、ブラッシングをする
お風呂に入る前にブラッシングすることで、髪の毛の付着している大きな汚れなどをオフ。抜け毛が髪の毛の中にとどまっている場合があるので、ブラッシングして整えてあげて。

②しっかりシャンプーを泡立てる!
泡をしっかり立てて、泡で汚れを浮かせて取ることを意識!
最近はヘアオイルを愛用している人も多いはず。油分が多いとシャンプーが泡立ちにくくなるので、オイルを使う機会が多い人は二度洗いをするのがオススメ。
ゴシゴシ洗いを避け、揉み洗い!
シャンプーを泡立てて、泡の力で汚れを落とすようにイメージをしながらで揉み洗いすることが大切! ゴシゴシ洗いは、頭皮を傷つけるだけでなく自分で自分の髪の毛を引っ張り、余計な抜け毛を増やす原因にも。また頭皮を洗うイメージが強いシャンプーですが、特にスタイリング剤を毛先につける機会が多い人は、しっかり毛先までシャンプーの泡をつけて洗って!

Page 3
③37度以上40度未満のお湯で、しっかりすすぐ
髪をすすぐときの温度はとても重要。おすすめの温度の目安は37~39度。冬場だと37度だと少し冷たく感じるので、40度いかないくらいがベスト! 高温すぎると乾燥やかゆみの原因に。
「すすぎ」が一番大事!
汚れをたくさん含んだ泡をしっかり流さないと、頭皮に汚れが残り「臭い」や「かゆみ」といった頭皮トラブルの原因になることも! 特に後頭部や毛先は見落としがち。シャワーヘッドを頭のいろんな角度にあてて、しっかりすすいで。

④ドライヤーの前にしっかりタオルドライを
シャンプーのときだけでなく、タオルドライするときもゴシゴシするのはNG。今のタオルは吸水力が高いものが多いので、ゴシゴシしなくても頭に巻いて押さえるだけでかなり水分を取ってくれる。
⑤ドライヤーは短時間で済ませる
髪の毛を自然乾燥すると、菌が増え「臭い」や「かゆみ」の原因になることも。また自然乾燥をすると、髪内部の水分まで出ていってしまい余計に髪が傷んでしまうことも。そのため濡れまま放置はせず、しっかりドライヤーで乾かしてあげることが大切! ダメージがある人はドライヤー前に、毛先にオイルなどをつけるのも◎。
POINT❶
ドライヤーを使う時間は短いほどいい! 乾かしすぎも髪のダメージになるので、短時間で効率的に乾かして! 地肌の根元のほうから先に乾かして、根元が乾いたら、毛先・中間のほうを乾かすと、乾かしすぎを防ぎ、時間の短縮にも。

POINT❷
ドライヤーは、風が強いものがオススメ。熱が高すぎると髪にダメージを与えやすい。もし熱すぎる場合は、頭とドライヤーの距離を少し離し、一箇所に熱が集中しないように、ドライヤーを動かしながら、熱が分散するように乾かして。
お手入れの基本であるシャンプーこそ、間違ったやり方をを続けていたらもったいない! さっそく今日からこのやり方を取り入れて♡

スカルプコース(新規・体験コース) 75分/¥11000
Text: Miyuki Nezasa illustration: Saki Tsukamoto