ワールドカップ・カタール大会に出場し、決勝トーナメントでクロアチアとのPKを迎えた日本代表は、ベスト16という結果に終わった。空港でファンから熱烈な歓迎を受けた代表選手の中には、元ゲキサカのプロデューサー・石井健太さんが現役の記者から聞いた、影のキーパーソンの存在があったという。
「川島永嗣は絶対に外れることはない」
日本代表選だけを見ている皆さんに伝わらないのは川島永嗣のすごさ。最初のメンバー発表の際には、一番のベテラン選手ということもあり、彼を呼ぶか呼ばないかに注目が集まっていました。
本当なら湘南の谷晃生や浦和の鈴木彩艶といった、20歳前後の若い子のほうがいいんじゃないかみたいな話もありました。しかし、これはうちの記者もすごく言っていたんですけど「川島選手は絶対に外れることはない」。

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というのも川島選手がいるのといないのとで、練習の強度が全く違うんです。誰よりも激しく、クオリティーの高い練習をするし、練習中にすごく声を出すから、チーム内に危機感が迫っている感じというか、異常な緊張感が生まれるというか……。
川島選手がいる練習はちょっとえげつないぐらい(笑)。それを作り出してきた、影のキーパーソンなんです。
キーパーソンといえば、長友選手も。派手なパフォーマンスをするだけでなく、これまでの彼の姿を見ても試合中、誰よりも声を出しているかと思います。その存在ってやっぱりデカくて、4大会目で川島選手と長友選手のコンビっていうのはすごいですよ。
Photos: Koki Nagahama Text: Arisa Uchida