ワールドカップ・カタール大会に出場し、決勝トーナメントでクロアチアとのPKを迎えた日本代表は、ベスト16という結果に終わった。そこで元ゲキサカのプロデューサー・石井健太さんに話を聞いたところ、今後のサッカー界を担うであろう、ある選手の存在があったという。
クロアチア戦では遠藤航の動きに注目していた
――今回の日本代表選手の中で注目していたのは誰ですか?
遠藤航ですかね。特にクロアチア戦では、めちゃくちゃ能力が高い不動の中盤3人、10番のルカ・モドリッチ、8番のマテオ・コバチッチ、11番のマルセロ・ブロゾビッチを、どれだけ抑えられるかが一番デカいテーマになっていたので、そこで遠藤選手がどれだけ舵をとりながら地上戦で抑えられるか。そして、三笘選手と堂安選手が入ってきた時にいかにブレイクさせてあげられるか、そのためにどこまで遠藤選手が我慢できるかというところに注目していました。
それに次のキャプテンは遠藤選手とも言われています。リオ五輪で彼はキャプテンをやっていましたし、実際、吉田麻也がアジア予選に出ていなかった時は、彼がキャプテンマークをつけていたんです。

広告の下に記事が続きます
Page 2
吉田麻也もキャプテンに任命されて振る舞いが変わった
吉田選手といえば、長友選手みたいに派手にパフォーマンスして盛り上げるタイプではないんですけど、ロシアワールドカップが終わり、キャプテンに任命されて以降、振る舞いが結構変わったんです。長谷部誠も2010~2018年まで8年間キャプテンやっていましたが、元々はやんちゃな性格だったってみんな言いますね。
やっぱり立場が人を作るみたいなのはあるみたいで、吉田選手もある程度は影響を受けたんじゃないですかね。彼もキャプテンじゃなかった時の方がそういう側面もあったかなと……。吉田選手は今34歳だから、年齢的に今年のW杯が最後じゃないかと言われていました。だから今後は、次のキャプテンとも言われている遠藤選手にも注目です。
Photos: Koki Nagahama Text: Arisa Uchida