ビューティ

使いかけコスメの正しい捨て方は?消費期限の目安からパーツ別の処分方法まで

2022.12.30

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

正しいコスメの捨て方が分からず、使い切れないコスメを捨てることに罪悪感を抱いてしまったり、つい肌に合わないコスメを放置してしまったりしていませんか? 今回はコスメコンシェルジュ®の小西さやかさんに「コスメの正しい捨て方」の極意を伺いました。年末年始のまとまった時間を利用して、マイコスメたちを見直してみては?

前回の記事はこちら♡
\「書類」を効率的に捨てる方法/

効率的に「書類」を捨てる方法は?【大掃除に役立つ捨て活メソッド】

教えてくれるのは……

コスメコンシェルジュ® 小西 さやかさん一般社団法人日本化粧品検定協会 代表理事。
その他、北海道文教大学客員教授、東京農業大学 客員准教授、日本薬科大学 招聘准教授、更年期と加齢のヘルスケア学会 幹事、各種協会顧問を歴任。科学修士(サイエンティスト)としての化学的視点から美容、コスメを評価できるスペシャリスト、コスメコンシェルジュとして活躍中。著書は『「私に本当に合う化粧品」の選び方事典(主婦の友社)』など13冊、累計59万部を超える。

コスメの正しい捨て方の「心得5

 コスメの中身は上水・下水には絶対に流さないのが大前提!

例えば、アイシャドウのパレットの中身を布などでふき取ったあと、さらに、きれいにしようとパレットを水で洗い流していませんか? もしやっていたら今すぐやめて! 良かれと思ってやっていたことが本末転倒なことに!

コスメを水の中に捨てた場合、きれいな水に戻すための浄水処理に、ものすごい時間とお金がかかるんです。今、水資源を大事にするというのが世界的な動き。コスメの中身は、絶対に上水・下水には絶対に流さず、古新聞や不要の雑巾などに出し切ってください

 コスメの容器or外箱の「容器包装識別表示」を確認する

基本的に化粧品やコスメが入っている箱には、その容器や包装がどのような材質でできているかを表す「容器包装識別表示」をつけることが法律で義務づけられています。容器に表示されている「プラ」「紙」などマークを確認して、ごみ分別をしてください。ただ、アイライナーなど小さいメイクアイテムは、パッケージに記載されていることが多いので、購入したときに一度箱などに記載されているマークを確認してみて!

 ガラス瓶のゴミ出しの注意点

瓶ものはリサイクルできるので、資源ごみだと思われがちですが、ガラス瓶に中身が残っているとリサイクルができないので、きれいに洗ってからリサイクルしましょう。もし洗浄できない場合は、可燃ごみとして捨てましょう。先端が細くなっているデザインのコスメなどは、なかなか瓶の中身を完全に取り切るのが難しいですよね。その際は、資源ごみではなく不燃ごみとして出しましょう。また自治体によっては、色別に分類されている場合があります。外国製の場合は、リサイクルできないこともあります。

※ガラス瓶には表示義務がないため、リサイクルマークは表示されていません

 引火性の強いコスメは、通気性のある場所で処理する

エアゾール缶などは室内ではなく、通気性のある場所で廃棄をしてください。エタノールは目に見えないもの。家の中のゴミ箱付近で捨てて、その近くで料理をしようと火をつけたとたん、一気に燃え広がって火事になることもあるので、細心の注意を払ってください

※エアゾールは温度規制があり、40度以上になる場所に保管してはいけません。それ以上の温度になると爆発する可能性も。夏場の炎天下の車の中などは要注意。

 コスメの消費期限を把握する

基本的に未開封のコスメの使用期限は、製造から3年間の保証がメーカーに義務づけられています一般的に、販売店では製造から2年以上経過した保証期限が1年以下の商品は販売しません。ということは、逆に、コスメによっては製造からすでに2年経っていて、購入後の使用保証が1年しかないものもあるということも覚えておいてください。通販などオンラインで購入する際に気になる場合は、化粧品に必ず表示されているロット番号(数字や文字で構成された識別番号)をメーカーに伝えることで製造日を確認することができます

 開封したコスメは1年を目安に使い切る

基本的に開封したコスメに関しては、1年くらいが消費の目安になります。ただアイライナーやマスカラなど、3ヵ月や半年くらいしか持たないコスメも。というのもコスメの中で特に気をつけていただきたいのが目元のアイテム! とてもデリケートな部位のため、目の粘膜から入った菌でトラブルに発展することもあるんです。古いアイライナーやマスカラを使い続けるのはオススメしません

Page 2

  小西さんがナビゲート!
コスメの正しい捨て方

※自治体によってごみの出し方は異なるので、詳細は各自治体に確認して捨てましょう。

●アイシャドウパレット

パレット内の残った中身は、飛び散る可能性があるため、ビニール袋などにかき出して捨てましょう。容器はプラマーク、紙マークなどの識別表示に従って分解。
コンパクトに鏡がついている場合でも、プラマークの表示があれば、鏡もそのまま一緒にプラスチックごみとして捨てて良いです。コンパクトの鏡が分解できない場合は、無理に取り外そうとせず、上容器と下容器を切り離す程度の分解でOK。鏡の部分は不燃ごみ、もう片方はプラスチックとして捨てましょう。

●口紅

繰り出せるほど余っている場合は、根元から折り、容器内に残った口紅は綿棒などの棒状のものでかき出し、新聞紙やティッシュにくるんで可燃ごみに捨てましょう。
リップケースは可能な限り分解し、識別表示に従ってプラマークのものはプラスチックごみとして、金属は不燃ごみとして捨てましょう。
※容易に取り外せない場合は、無理に外す必要はなく、不燃ごみに出しましょう。

●リキッドルージュ

余ったルージュを取り出せる場合は、可能な限り取り除き、新聞紙やティッシュに取り出しましょう。空の容器はプラマーク、金属の指示に従い分けて捨てる。分解できない場合や余った中身が取り出せない場合は不燃ごみへ。

●マスカラ

中身がかき出せる場合は、取り出して可燃ごみへ捨てる。取り出せない場合は、フタをして不燃ごみへ。(中身が漏れるよりも、漏れないように蓋をして不燃ごみで出すほうが良い)

●アイライナーペンシル

<リキッドタイプ>カートリッジタイプの場合は、カートリッジを取り外し、中身が残っている場合は、カートリッジは不燃ごみへ。容器がプラスチックなら、プラスチック資源として捨てましょう。カートリッジではなく、取り出せない場合は、キャップ意外をまとめて可燃ごみに。キャップにプラマークが付いている場合はプラスチック資源ごみに。
<ペンシルタイプ>芯が取り出せる場合は可燃ごみへ。容器はプラスチックならプラスチック資源ごみへ、金属は不燃ごみへ。分解できない場合はキャップ意外まとめて可燃ごみに捨てましょう。

●リキッドファンデーション

中身を不要な布や新聞紙に出したあと、可燃ごみとして捨てる。フタと容器が別々の材質の場合は
表示に従って捨てましょう。長期使用せず、中身が取り出しにくい場合は、フタをしたまま不燃ごみへ
出しましょう。

●パウダー/クッションファンデーション

<パウダーファンデーション>パウダーは金皿またはプラスチック皿から棒状のものでかき出し、袋に入れて可燃ごみへ。使用済のパフも可燃ゴミへ捨てましょう。コンパクトに付いている鏡は不燃ごみですが、コンパクトと分解できない場合は、アイシャドウなどのコンパクトと同様に、上身容器、下身容器を分解し、鏡側は不燃・下側はプラスチックのマークがあればプラスチック資源ごみへ捨てましょう。

<クッションファンデーション>パフを取り出し、可燃ゴミへ。クッションが取り出せる機構であれば同じように可燃ゴミへ捨てましょう。中蓋、下身容器、上身容器など分解できる場合は分解して、識別表示に従
って廃棄しましょう。クッションが取り出せない場合は、容器全体を不燃ごみへ。

●フェイスパウダー

パウダーは袋に入れて可燃ゴミへ。容器は、付着したパウダーをできるだけ取り除いて識別表示に従って捨てる。使用済のパフは可燃ゴミへ。金属部分が分解できない、取り外せない時はまとめて不燃ごみへ捨てましょう。

●オイル、クリーム、ジェル

中栓がある場合は取り外し、残った中身は古布や新聞紙、多量の場合は牛乳パックに入れた古布や新聞紙に染み込ませるなどして可燃ゴミに捨てましょう。
キャップに金属などが含まれ分解しにくい場合は、不燃ごみへ。粘度が高く、中身が取り出しにくい場合は、リサイクルに出さず可燃ゴミへ捨てる。拭き取れる場合は綺麗に拭き取り、リサイクル表示に従ってプラスチック資源ゴミなどに出しましょう。

●ネイル

中身の液体が出せる場合は、布や新聞紙に出して可燃ごみに捨てましょう。揮発性溶媒が使用されていることが多いので、中身を取り出す作業は、屋外など通気性のよい場所で行うように。容器はガラス瓶なので、資源ごみと思われがちですが、中身がきれいにふき取れない、取り出せない場合は、不燃ごみへ。化粧品の中身や臭いが残っていると、再生しにくいと判断される場合もあるので、不燃ごみとして捨てることのほうが多いです。

●ネイル除光液

容器に残った除光液は、古紙や古布に染み込ませて完全に乾かしてから、可燃ゴミとして捨てる。もし量が多い場合は、専門業者へ回収を依頼するようにしましょう。中身が空になった容器は、キャップとボトルに分け、プラスチック資源ごみへ捨てましょう。作業は屋外など換気の良い場所で行って。

●香水

中身の液体は通気性のよい場所で、不要な布や古布に染み込ませ、ある程度香りを飛ばしたらジップつきの袋などに密閉して可燃ごみへ捨てましょう。キャップと下の容器を分解できる場合は、それぞれ分別して捨てましょう。香水は引火性液体であるエタノールが多量に含まれているため、必ず出し切ってから捨てることが大切です。

いかがでしたか? コスメの消費期限を初めて知ったという人も多いのではないでしょうか。正しい捨て方を知らずにモヤモヤしていた人も、この機会に、使わないまま放置しているコスメだけでなく毎日使っているコスメも見直してみては?

Interview&Text: Miyuki Nezasa