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【清野菜名&松坂桃李インタビュー】実写映画版『耳をすませば』は、大人の“モヤモヤ期”を解消してくれる作品!?

2022.10.13

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スタジオジブリが1995年にアニメ映画化した『耳をすませば』が、清野菜名さんと松坂桃李さんのW主演で実写映画化! オリジナルストーリーである月島雫と天沢聖司の10年後を演じて、2人は何を感じたのでしょうか?  普及の名作に詰まっている魅力をそれぞれの視点で語ってもらいました。

——多くの日本人と同じく、清野さんと松坂さんもアニメ版の『耳をすませば』は何度も観てきた作品ですか?

清野「もちろんです。学生時代に観たときは、恋愛の素晴らしさとか、人を想い続けることの大切さを感じた記憶がありますし、そういう甘酸っぱい青春の魅力は色褪せないし、大人になってから何回観ても心が温まる作品ですよね」

松坂「僕も、金曜ロードショーで放送されたら必ず観てきたと思います。だからあらゆるシーンが記憶に焼き付いているし、今回も中学生時代の回想シーンが多いのですが、名場面がたくさん実写化されていて、試写を観ていてテンションが上がってしまいましたね。中学生の雫と聖司が直面してきた悩みにも共感できるものがありますし、ストーリーが分かっていても観てしまう中毒性の高い作品ですよね」

——実写映画版に出演することが決まったときはプレッシャーを感じたのでは?

清野「本当に最初は『どうしよう!』と思いました。とても歴史がある作品で、しかも雫ちゃんの10年後を演じるなんて、すごいことになったなと。作品を愛している方々に受け入れてもらえるように、とにかく一生懸命演じたいと思いました」

松坂「僕もお話を聞いたときは、ちょっと後ずさりするような感覚になりました。でも、大好きな作品ですし、純粋に10年後のオリジナルストーリーを見てみたい気持ちもあって。その好奇心に引っ張られて前に進むことができた気がします」

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——アニメ映画版の好きなシーンはありますか?

松坂「雫が聖司と出会った後に、一人で『やなヤツ!やなヤツ!』って言うシーンが好きですね。本人にとっては最悪な気分かもしれないけれど、すごく微笑ましいシーンですよね」

清野「わかります。クスッと笑えますよね」

松坂「二人の運命が繋がる瞬間だし、すごく重要なシーンですよ。そこも回想シーンとして実写化されているので、ぜひ注目して欲しいですね」

清野「私は雫が身体を揺らしながら歌っているシーンが好きなんですよ。身体の揺れも、髪の毛の揺れも、アニメならではの動きをしているんですよ」

松坂「マニアックな視点だね(笑)」

清野「アニメのような可愛い揺れ具合を真似しようと思って練習してみたものの、できませんでした(笑)。共演シーンは少なかったものの、中学生時代の雫を演じた安原琉那ちゃんが素敵なお芝居をされていたので、雫っぽさを取り込むために撮影現場で彼女の動きをジロジロ見て研究させてもらいました

松坂「逆に僕は、中学時代の聖司を演じた中川翼からの熱視線を感じて……ちょっと恥ずかしかったです(笑)。どうやら、監督から僕の出演作品を観て表情や動きを研究しておけと言われていたらしいんですよ」

——平川監督の演出で印象に残っていることを教えてください。

松坂「監督は自分のこだわりや熱い気持ちをストレートに伝えてくれる人なんですよ。些細な表情でも『もう少し強めにお願いします』と、具体的にさじ加減を指示してくれました。ちょっと恥ずかしいようなセリフも、まっすぐに伝えることを重視していた印象ですね」

清野「わかります。それが編を通して観ると違和感なく成立していて、『耳をすませば』の良さがしっかりと描かれている気がしました」

——雫は作家、聖司はチェロ奏者を夢見て奮闘していますが、2人とも大人になってから壁にぶつかり、悩む様子が描かれています。清野さんと松坂さんも、キャリアの過程で伸び悩みを経験したことはありますか?

清野「実は、ちょうど私は撮影期間中にモヤモヤした感情を抱えていたんです。何をやっても何だかしっくりこず、それに対して自分自身に漠然とした焦りを感じていて……だから大人になった雫の苦しさが痛いくらい分かりましたし、偶然ではあるものの、自分の心情を自然にお芝居に乗せることができたかなと」

——雫を演じることで、ご自身のモヤモヤも解消されたのでしょうか?

清野「完全に吹っ切れたわけではありませんが、雫に力をもらえたのは間違いありません。雫は作家を目指して10年間もコツコツ努力してきたので、私も見習いたいと思いましたね。やっぱり継続することが一番大事です」

松坂「僕も周期的にモヤモヤ期が訪れるんですよ(笑)。考え込んでしまって、お芝居のやり方が分からなくなって、どんどん自分を見失ってしまいそうになる時期が訪れるんです。自分の中で明確な解決法を確立しているわけではないのですが、大好きな作品を見返してみたりしながら、再び情熱が沸き上がってくる瞬間を待つことが多いですね。それこそ今回の映画が、観てくれる方々のモヤモヤを晴らしてくれる作品になったら嬉しいですね」

INFORMATION
『耳をすませば』 柊あおいが1989年に発表し、ジブリによるアニメ映画版も大ヒットした同名漫画を実写映画化。夢に邁進する聖司と、彼に思いを寄せる雫の中学時代に加え、原作で語られなかった完全オリジナルの10年後の世界を描く。『ツナグ』の平川雄一朗監督がメガホンを取り、清野菜名と松坂桃李をW主演に迎える。10月14日全国公開!
PROFILE
清野菜名 1994年10月14日生まれ。愛知県出身。2007年デビュー。近年は映画『キングダム2遥かなる大地へ』『異動辞令は音楽隊!』などに出演。映画『ある男』が11月に公開予定。
松坂桃李 1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。2019年公開の映画『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。映画『ラーゲリより愛を込めて』が12月9日に公開予定。

Photo:Nobuko Baba(SIGNO) Styiling:Satsuki Shimoyama(for Kiyono), Akira Maruyama(for Matsuzaka) Hair&Make-up:Hitomi Mitsuno(for Kiyono), AZUMA(for Matsuzaka/Mrepby MONDO artist-group) Composition&Text:Satoshi Asahara