イケメン

トップを走るイケメンには特徴があった!?業界人がガチで語る【国宝級イケメンシンポジウム・前編】

2023.01.30

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

いまや、TVドラマや映画のキャスティングをも左右するかも!? と言われるほど、影響力が拡大している国宝級イケメンランキング。今回も、国宝級イケメンシンポジウムとしてプロならではの視点でアツく討論。まずは、前編をお届け! 私達を興奮させる国宝級イケメンって最高です♡

\シンポジウムにご出席いただいた方々/

映画プロデューサー
岡田翔太さん

映画『東京リベンジャーズ』シリーズを手がけるヒットメーカー。

オリコンNewS編集部
高橋音々さん

イケメン関連のニュースを幅広く担当。韓国やボーイズグループ事情に精通。

エディター/ライター
吉井のり子さん

ViViのファッション&イケメン企画を担当。「国宝級イケメン」スタート時から携わる。

ドラマプロデューサー
黎景怡さん

TBS系火曜ドラマ『君の花になる』のプロデューサーであり8LOOMの生みの親。

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業界を牽引するイケメンの特徴って?

今トップを走るイケメンは
「ストイック」、「誠実」、「ピュア」がキーワード

岡田 今年で国宝級イケメンも8年目なんですね!? 毎回、キャスティングの参考にさせてもらっています。今回の国宝級イケメン2022年下半期の1位はNOW部門が目黒蓮さんで、NEXT部門が鈴鹿央士さんなんですね。ドラマ『silent』のキャストがダブルトップだ。きっと全国民が毎週、涙していましたもんね。

吉井 鈴鹿さんはランキング初登場にして1位を獲得したんですね、すごい躍進!

岡田 あの作品はキャスティングがバチッとハマっているので、より彼らの魅力を引き出しているなと感じます。僕、目黒さんが大好きなので、あんなにハマり役のドラマを作られてしまい、ものすごく悔しいですもん(笑)。ますます人気が加速していくと思います。

 TBSのプロデューサー陣でも、いま一番ラブコメをやってほしい男性は目黒さんだよねと話していましたね。

岡田 やっぱりそうなんですね。わかるなー。

 おこがましいですけど、目黒さんは国民にとっての“リアコ”枠なんですよね。いそうでいて周りには絶対にいない存在だから、みんなが夢中になる。今、一番みんなが求めているポジションなんだと思います。

吉井 それでいうと、ADULT部門で連続1位を獲得した山田裕貴さんもそうじゃないですか? 絶対いないけど、もし男友達グループにいたら最高みたいな。

ViVi’22年9月号より

高橋 私は韓国グループが好きなんですが、KさんがNOW部門に入っているのはまさに今の気運を反映しているなと感じましたね。彼は韓国のオーディション番組『&AUDITION』から誕生した「&TEAM」に所属していて、日本での活動も増えると思うので、これからもっと注目を集めるだろうなと。

 BTSを生み出したHYBEが手掛ける新しいグループなので、この先が楽しみですよね。

吉井 高橋(文哉)さんも昨年のNEXT部門1位からNOW部門4位に上がってきましたね。

ViVi’22年2月号より

岡田 勢いを感じますよね。グループ所属を除く俳優のなかではトップ。6位の赤楚衛二さんと高橋さんは、今キャスティングに最も名前の挙がる二人だと思います。

吉井 お二人はもちろん、みなさん、「実像のあるイケメン」という感じがしますね。〇〇系とくくることがもはやできない。それぞれ個性が際立っていて、その人らしさがきちんと世の中に伝わっている人が票を集める時代なんだなと。

最近、ファンの人たちが作っている“ステマシート”を参考にすることが多いんですが、ご存知ですか? 多くの人に布教するために推しの魅力を1シートに収めてくれているものなんですけど、彼らの魅力がわかりやすくたっぷりと詰まっていて参考になるんです。そんなシートが生まれるぐらい、それぞれの“らしさ”が際立っている時代なんだなと感じますね。

高橋 グループのみなさんも、アイドル性はもちろんですが、俳優業やバラエティなどでより個性を強くアピールし、多方面で愛される方が人気なんだなと感じますね。

 ViViさんが「性格まで真のイケメン」と表現されていましたが、まさに私も高橋くんにそれを感じていて。私が担当した『君の花になる』に登場する期間限定7人組ボーイズグループ8LOOMはオーディションでキャスティングを決めたんですが、高橋くんはひたすら真面目でピュア。未経験ながら自分なりのダンスを追求していく姿は若いながらも本当に尊敬できるなと思いました。

岡田 それでいうと、今回ランキングに入っている人たちはピュアで表裏がない人が多いですね。お芝居や作品に対してアスリートのようなストイックさを感じます。

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“引き”より“押し”イケメンの波がやってきた!

ギラギラ系イケメンが来てるとのウワサ

岡田 高橋文哉くんにも感じるんですが、最近、また木村拓哉さんや福山雅治さんのような正統派なイケメンが増えてきたなと感じます。

 見た目だけに限らず、木村さんが得意としてきた、ツンなキャラクターも少しずつ復活してきていますよね。「甘いものを食べたらしょっぱいものを食べたくなる」ではないですけど、優しい系からまたちょっぴり刺激強めな感じが求められるようになってきたのでしょうか。

吉井 ワイルド系たしかに増えていますね。今キムタクさんは若い世代にも人気だなと感じることが多くて。おそらく、彼らのご両親がまさにその世代で。キムタクさん愛用で大ブームになったゴローズのネックレスを若い俳優さんがつけていたり、ファッションもリバイバルを感じる。長谷川慎さんとか綱啓永さんとか、まさにそのエッセンスを感じます。

 ワイルド系ではBE:FIRSTのRYOKIさんが気になりますね。もともと俳優もされていて、顔もかっこいい。SKY-HIさんがどういうふうに育てるのかがすごい気になります。

岡田 ギラギラ系は今後強そうですね。ここ10年ずっと引き系イケメンの時代だったから、押し引きで言うところの押す系は絶対くる。僕は眞栄田郷敦さんがいわゆる次のキムタクさんになる可能性があるんじゃないかと思っています。『東京リベンジャーズ』のSNSでも、彼の投稿はかなりバズりますから。今やキャスティング候補の常連ですし、時代をリードしていく人になると感じますね。

長谷川慎さん
ViVi’22年5月号より

綱啓永さん
ViVi’23年1月号より

眞栄田郷敦さん
ViVi’21年8月号より

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結局みんな“わちゃわちゃ”が大好き

吉井 『東京リベンジャーズ』も8LOOMもそうですが、男の子の“わちゃわちゃ”している感じは、相変わらずみんな大好物ですよね。

ViVi’23年1月号より

 女性目線で言いますと、男子の“わちゃわちゃ”には女子がその領域に絶対に入れないからこそ感じる魅力があるのかなと。男子のやりとりにヒロインとして参加したいというよりは、ただただ何でもないやり取りを遠くから見ていたい、という傾向を最近はより強く感じます。

吉井 萌えは勝手に探すから(男子は)自由にやってくださいと(笑)。

岡田 『東京リベンジャーズ』はまさにその典型で、女子が教室の隅っこから遠巻きに見る、イケてる不良グループの構図を意図的に作っていました。不良は女子を意識しないし女の子にモテようとしないからこそ、モテるというか。まさに佐野勇斗さんや高橋文哉さんもそうかもしれないですね。モテようとしていないイケメンは最強。山田(裕貴)さんがADULT部門で連続1位なのはそういうことの表れなのかなと思います。

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ボーイズグループ人気がまだまだ根強い!

とどまることを知らないボーイズグループの勢い

岡田 僕、あまりボーイズグループには詳しくないんですが、唯一気になったのがINI松田迅さん。「この人、(東京リベンジャーズの)マイキー!?」みたいな圧倒的な存在感を持つ方だなと。

高橋 私もINIはこれからどんどんくるんじゃないかなって思います。INIはいい感じにグループとファンとの距離感が近くて、メンバー同士のわちゃわちゃはもちろん、ファンとのわちゃわちゃも楽しんでいる感じがいいなと。

ViVi’21年12月号より

伸びていくイケメン=スタッフ受け◎

 INIさんはドラマでお仕事をご一緒していますが、現場で一緒になったスタッフたちからの好感度がとても高いんですよね。そういう声は人気が出る強い要素の一つだなと思います。

岡田 それは人気の要因に大きく影響してきますよね。もう一回仕事したいとスタッフが思うと、その人気は長く続くんじゃないでしょうか。

 スタッフに愛される人=人気になるはテッパン。あと、これを言ったら元も子もないのですが、いいタイミングで当たり役がきたりする、「運」も実力のうちだなと感じます。たとえ主役ではなくても、ドラマに出ている時間が短くても、印象に残る役を演じれば話題にはなる。そういう役を引き寄せる運も大事なのかなと思いますね。

illustration:yurikov kawahiro Text:Nirai Ikeshiro