“山P的なもの”を発信していくViVi連載“P’s STYLE”。
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「インハンド」の撮影では、熱帯雨林のようなゴージャスな緑に囲まれていることも多い山P。緑の香りは好きだという彼に、今回は、“香り”について根掘り葉掘り聞いてみました。
インタビュー:PERFUME
もともと、匂いにはすごく敏感! 香りの好き嫌いは、すごく激しい方だと思う。うまく言えないけど……、例えば初めて会った人でも、第一印象で、“この人、苦手かも”って思うと、その理由が匂いにあったりするんだよね(苦笑)。不潔な感じがしたり、香水がキツすぎたり。「いいヤツなんだけど生理的にダメだな……。何でだろう?」って考えると、「あ、そうか。匂いか」みたいなことってたまにある。同性異性関係なく、人の相性を左右するのは、結局、その人の持つフェロモンってことなのかもしれないよね。
子供の頃に好きだった匂い? あー、夕方の匂い! 遊び疲れて家に帰る途中、いろんな家の窓から、生活の香りが漂ってくるじゃん。晩ご飯の匂いがしたり、お風呂の匂いがしたり。あれはすごく好き。“平和の匂い”って感じがする。
仕事場の匂いってのもあるよ。コンサート会場とか行くと、スモークの匂い、特効(特殊効果)で使った火薬の残り香とか、機材の、ちょっとオーバーヒートしたような匂いが、色々混ざってたりする。あれは、なかなか特殊な匂い。あと、大人の香りだなって思うのは、高級なバーの香り(笑)。高級なバーは、同じバーでもちょっと違うんだよね。置いてあるお酒が高級だから、ってことじゃなくて、空間そのものに、手入れが行き届いている。クリーンな香り、っていうのかな。空気が濁っていない感じがして、そこがいい。
香りが好きなお酒は、スコッチウイスキーとワイン。スコッチは、スモーキーな香りのを、いつもソーダ割りにして飲んでる。香りのいいお酒は、外国人の友達にプレゼントするとすごく喜ばれるよ。最高級の日本酒もだし、日本のウイスキーも、それこそ、「香りがいい!」ってビックリされる。
犬の肉球の匂い? それは嗅いだことないなぁ。飼ってるトイプーのお腹の匂いはよく嗅ぐけど(笑)。もう一匹のミニチュアダックスは、もうおばあちゃんだから、そんなに動き回れなくて。最近は寝てばっかりいる。昔は、家に帰ると、玄関でオレの帰りを待ってた!みたいなそぶりを見せてくれたこともあったけど、今は全然(苦笑)。
嗅覚って生活を楽しむ上で、すごく大事だよね。風邪を引いたりして、鼻が利かない時は、ご飯を食べても全然美味しくないじゃん。食事だけじゃなく、お酒も嗅覚で楽しむ部分が大きいし、街を歩いていて、花や緑の香りを感じられるのって、幸せだなって思う。
香水は、普段はあまりつけないけど、気分によっては、ライブの前につけるときもあるよ。好きな匂いは、“人とかぶらない匂い”。それはめっちゃ意識してる(笑)。自分で調合したやつとか、友達が数量限定で作った、この世に100本ぐらいしかない香水とかを愛用してます。オレ、昔から、人と同じっていうのが嫌いで。そこに、めっちゃこだわりがあるんだと思う(笑)。例えば、美術の授業で絵を描くときも、モチーフには必ず人とかぶらないものを選んでた。ジャニーズに入ってからも、「他の人がやらないことをやりたい」って思ってたしね。多分、ひねくれ者で、へそ曲がりなんだと思う(笑)。
最後に、女の人の香りについて……って言っても、女の人って、「いい香り!」って思ったところで、それが香水なのか、シャンプーなのか、ボディクリームなのかわからないからね(笑)。でも、気になるのは、清潔感。さっきの、高級なバーの香りじゃないけど、“手入れが行き届いてる感じ”は大事かな!

『サマーブラック』
熱を吸収する色という概念に囚われているせいか、夏は敬遠しがちな黒。でも、実は、光を跳ね返す白よりも、“日陰”みたいな清涼感があって、目に優しい色だ。涼しげに着こなすには、麻など、風通しのいい素材を選ぶことがポイント。
山下智久1985年4月9日生まれ、千葉県出身。天才科学者・紐倉哲役を演じるドラマ「インハンド」(TBS系金曜10時~)も後半戦に突入。山Pが歌うオープニング曲「CHANGE」(SMEレコーズ)も話題。LIVE DVD&Blu-ray「TOMOHISA YAMASHITA LIVE TOUR 2018 UNLEASHEDFEEL THE LOVE-」が5月22日に発売されたばかり。
Text: Yoko Kikuchi