人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”について、専門家にしっかり取材をして信頼できるアドバイスをもらおう!という企画『ViVi保健室』! 秋も深まって気温が下がってきたら、なんだかお肌の乾きが気になってきた。冬になる前にやっておくべきことを知りたい!
Q.けっこうな乾燥肌なので、毎年秋冬はお肌がガッサガサに(涙)。ファンデのノリも悪くなるし、かゆくなったり、赤くなったり。今のうちにできること、教えて欲しいのです。

A-1:湿度だけでなく、気温の低下も肌の乾燥を加速します
A-2:乾燥を放っておくと、将来的に老化を早めることも!
A-3:日々のお手入れと食事で乾かない肌を手に入れよう
A-1:湿度だけでなく、気温の低下も肌の乾燥を加速します
毎年、12月頃から、乾燥が原因で皮膚科を受診する人が急増します。ピークは1〜2月。つまり寒ければ寒いほど、乾燥に悩む人が増えるのです。
これはもちろん湿度の低下(エアコンによる乾燥も含め)も大きな原因ですが、実は気温の低さも関係しています。
寒い場所にいると皮膚温が低下し、皮膚の水を抱え込める量が減ってしまいます。逆に夏場に肌の乾燥がそこまで気にならないのは、気温が高いから。
だから寒い日はぜひ、我慢せずに暖房を使ってくださいね。乾燥するからと寒さを我慢して暖房を使わずにいると、むしろ乾いてしまいますよ。また、その場合は必ず加湿器とセットで使うことをおすすめします。
A-2:乾燥を放っておくと、将来的に老化を早めることも!
乾燥が進んだ肌には、顕微鏡を使わないと見えないレベルの炎症が起きています。これをそのままにすると、将来老化を早めることに!
さらに乾燥した肌は、外からの刺激を受けやすいという特徴が。そのため、赤みやかゆみといった肌の“ゆらぎ”を起こしやすくもなります。
A-3:日々のお手入れと食事で乾かない肌を手に入れよう
41度程度の熱すぎないお風呂に保湿成分入りの入浴剤を入れて温まったら、保湿のお手入れをしっかり。ひどい乾燥の場合には、擬似セラミドなどが配合されたクリームも併用しましょう。
また、日々の食事も肌の乾燥対策に大きな関わりがあります。肌の保湿に欠かせないセラミドを体内できちんと産生できるように、サバやイワシなどの青魚やオリーブオイルなどの良質な油を意識的に摂取しましょう。
また、腸内環境が悪化すると乾燥の原因になる上にニキビもできやすくなるので、ヨーグルトなどの発酵食品もおすすめです。
先生からのアドバイス
暖かいお部屋で栄養のバランスの取れた食事を摂る。冬のツラ〜い乾燥は、寒さを我慢せずとも対策できるのです!

ワタシは今肌よりも心の方がガッサガサ☆
illustration/ Pantovisco