見ているだけでハッピーになれる、その内面を知るたびに浄化される。究極のご利益グループ・なにわ男子。まるでシスティナ礼拝堂の天井画に描かれた天使の如き神々しさで、現世にアイドルとして降臨する彼ら。キャワキャワでピュアピュアな7人だけど、実は誰よりも自分たちが果たすべきミッションを感じている。天使のルックスにして、バリバリのエンターテイナー。夢のためならどんな努力もいとわない。ViViは、そんな彼らが歩む道を、「わちゃわちゃ道」と名付けてみた。さて、なにわちゃんたちは今、どんな未来を描いているのか。ウラもオモテもぜんぶ、究極のわちゃわちゃをお届け!
わちゃわちゃ、イケメン、カワイイ、
全てのアイドル道は“なにわ”に通ず
なにわ道
止まることを知らないなにわのキラキラ道。でも、みんなを驚かせ、楽しませ、ハッピーにさせるために、陰の努力はマストなはず。なにわちゃんたちは、果たして今どんなことに葛藤しているのか。彼らの悩みや迷いにも共鳴したくて、今回は“マジわちゃ”してもらいました!
――デビュー前とデビュー後、どんな変化を感じる?
道枝 今年の秋で、グループが結成されて5周年なんです。最初の頃は恥ずかしくて、進んでボケたりとかできなかったんですけど、今はもう恥ずかしくないです(笑)。どんどんみんなに心を開けるようになって。あとは最近……韓国から帰ってきて、なんでかわかんないけど、積極的にしゃべれてますね(笑)。
藤原 みっちーは、度胸がついてきた感じがする。デビューしてからは、個々と触れ合う時間が多くなって、テレビに出る機会も増えた。自分たちの『アプデ』っていう番組でも、アナウンサーさんから1ヵ月いろいろ教わったんですよ。「言葉はできるだけ短いセンテンスで伝えて」とか。おかげで表現の引き出しが増えた感じ。
西畑 デビューしてからのほうが、お仕事にリラックスして臨むことができてますね。Jr.の頃は、「爪痕残そう!!」っていう気持ちが強すぎて、ちょっと空回りしてた部分はあったと思うんですけど、今はその精神を忘れずに楽しみながら臨めているんじゃないかと。
大西 はい! 成長したところは、「お疲れ様でした〜」と言いながらピンマイクを自分で外せるようになったこと! そういう些細なことも含めて、できることがどんどん増えていってます。
長尾 僕は、楽屋で静かにすることができるようになった(笑)。10代の頃はずっと騒いでたけど、今は、落ち着きと体力を、本番に向けて温存してます。やっぱちょっと大人になったのかな。
大橋 年下組の成長はすごいです。ただ、グループとしては、順調に駆け上がった分、下がるときも急降下かもしれない。一気に上がったら必ず下がるタイミングがある気がするんですよ。僕たちは下がる経験をしていないからこそ、その危機感は誰よりも持っているかも。
大西 うん。1年目はいろんな仕事をさせていただきすぎて、ふと、「このままちゃんと失速しないで、新しいお仕事を開拓していけるのかな?」という心配になることはありましたね。勢いを維持しつづけることって、すごく難しいことなので。
高橋 そんな難しく考えずに、まぁ仕事を楽しくやって、みんながいい距離感でいられて、ありのままで楽しめていればいいんじゃないですかね。僕はそう思います。
大橋 恭平らしいなぁ(笑)。
長尾 高みを目指して頑張らなきゃいけないので、気を引き締めた方がいいことはいっぱいあると思いますけど、僕はアイドルとして、そういう迷いとか不安は表に出さない方がいいのかなって。だから僕は、自分の中の課題とかそういうことは秘密にしときます(笑)。
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――去年、先輩のライブ、後輩のライブで受けた刺激は?
藤原 俺、人のライブを観ると、嫉妬とか悔しさとか、そういう気持ちが最初に来るんですよ。だから、いいライブを観れば観るほど落ち込む(苦笑)。正月の関西Jr.のライブも、大阪城ホールで、みっちーと一緒に本番前のリハーサルを観たんですよ。そんときも、Jr.のがむしゃらさに打たれて、「自分たちのライブでも、もうちょっと行けたな」って反省した。
道枝 そういう気持ちになるのは、僕の場合は舞台です。ライブは僕らの本業だけど、舞台の場合は、本業じゃないアウェーなところで、ベテランの俳優さんに囲まれながら、主演を張らなきゃならない。だからプレッシャーもすごい。いい舞台を観たとき、「自分がここまでのクオリティを出せるか」って自問自答してしまいます。俳優目線のときの方が、悔しさを感じることが多いですね。
高橋 俺は、人は人、自分は自分なんで。焦ったりしないし、後輩が活躍すれば嬉しいし、すごい芝居を観たら普通に「すごいな」って思うだけ(笑)。
大西 どのグループにもいろんな良さがあって、その良さがいちばん出るのはライブだと思う。めちゃくちゃ掛け合いをするグループもあれば、逆にショーを見せるような感じのグループもあって。
大橋 今回エイト(関ジャニ∞)さんのコンサートを観てすごいなって思ったのは引き出しの多さ。楽器もコントもジャニーズメドレーも、キャラ変もあって天才やなって。
高橋 MCもすごく面白いし、男性ファンも子供たちも、女性ファンも、お年寄りの方もみんなを楽しませるコンサートで。丸山(隆平)くんが常にやってる一発ギャグとか、メンタルも含めてすごいなって。
西畑 スタジアムでは「初心(うぶ)LOVE(らぶ)」、ドームでは「ダイヤモンドスマイル」を歌ってくださって。
大橋 あれには、ホンマおなかを抱えて笑っちゃいましたし、村上(信五)くんの可愛さにやられました(笑)。
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――勝負の2年目。全国ツアーを終えて感じた「なにわ男子のライブ」とは?
藤原 Jr.時代は、いろんな先輩の曲をやらせてもらってたけど、デビューしたら自分たちの曲だけでは補えない部分もたくさんあった。曲の力ってすごいなって。
大橋 先輩たちのライブは、盛り上げ方がすごい。ファンの皆さんがどうやったら楽しめるかを長年考え抜いて、自分たちで培った盛り上げ方だから、一体感がハンパない。
西畑 どのライブを観ても全部良くて、そのときは「全部取り入れたい!」って思うけど、その中で僕たちができること、僕たちにしかできないライブ像っていうものを、これからメンバーとファンの皆さんとで一緒に作っていくことができればいいなと思います。まずは、楽しんでいただくのが最優先なので。2年目ということで、年を重ねるごとに、定番で楽しめるコーナーなんかも作っていければいいな。でも、一体感って、やっぱり続けていくとできていくものなんだなと実感します。
長尾 洋服もそうだけど、それぞれにサイズ感とか、似合う似合わないって絶対にあるから。あれもやりたいこれもやりたいと思っても、自分たちにその演出や表現が合っているのかどうかはちゃんと見極めていきたいです。やりたいこと全部やればいいってわけでもない。僕もライブは、勉強半分、楽しみ半分でけっこう観に行かせてもらってますけど、後輩のライブも勉強になりますね。関西Jr.のライブを観たときは、仲のいい後輩にいいと思ったところを伝えたりすると、今度その子が僕らのライブに来てくれたとき、どう思ったか教えてくれて、それがすごく参考になるので。
大橋 話し合いは大切! コンサート期間中に毎日のように話し合っていました。気付いたことは皆でシェアするようになったし、前回のコンサートで出来ていなかった部分は次に必ず改善したいと思っています。リハーサルをしていてもわからない部分が多いんですよ。本番で思わぬところが盛り上がったりするし。やってみないとわからないことも多いので、その日の収穫をちゃんとみんなでシェアして、話し合って、みんなで作らなあかんと思います。
高橋 うんうん(しみじみ頷く)。大橋くんが言ったとおり、話し合うことが正解だと思う。僕はめちゃめちゃ意見を言うタイプではないんですけれど、一応、前よりは話す頻度が増えてきました。それがコンサートのクオリティを上げることに繋がっていくんだろうなって思います。
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COMPOSITION:MAYUKO KOBAYASHI INTERVIEW&TEXT:YOKO KIKUCHI, YUMIKO ITO, SATOSHI ASAHARA