今年の夏は、久々にマスクなしで外出する機会が増えそう。それはつまり、肌が紫外線にさらされる危険が増すってこと。「肌が老化する原因の8割を占める」と言われる紫外線。正しい知識と最新コスメで、徹底的にブロックしよう!

油断大敵!
\すでに紫外線は強めって話。/

トップス¥54450、ミニスカート¥60500/LYDIA(YanYan) ●商品情報はViVi2023年6月号のものです。
─UVケア ◯×検定─


自分のUVケア知識が正しいかどうか、チェックしてみましょう!(髙瀬先生、以下同)
【問題①】
紫外線を浴びても肌が赤くなっていなければ問題なし!
答えは……×
紫外線ダメージは肌内部まで及ぶもの。そこではもう炎症が起こっています
肌表面は何もトラブルがないように見えても、肌の中では紫外線ダメージによる炎症が起きています。そこからシミの発生などへ進んでいくので、見た目で大丈夫と判断するのは危険です。
【問題②】
紫外線ダメージは肌が焼けることのみ!
答えは……×
乾燥、シミ、シワ、くすみなどの肌トラブルを起こすうえ、皮膚がんにつながる可能性も!
紫外線を浴びると、炎症が起きてシミができたり、皮膚組織がダメージを受けシワやたるみにつながったり、さらにひどくなると皮膚がんになることも。甘く見てはいけません!

写真は同じ年齢(36歳)の肌状態を比べたもの。左は比較的屋内で過ごす時間が多く、紫外線を浴びることが少ない人の肌、右はテニスで毎日のように紫外線を浴びている人の肌で、右の方がシワやシミが目立っているのがわかる。

紫外線の中のUVA、UVBは、肌の内部にも届き真皮まで到達。細胞を破壊しシミやシワの原因に。
\今&未来の肌にも影響が!/

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【問題③】
室内で過ごす日は日焼け止めは必要なし
答えは……×
紫外線はガラスをすり抜けてしまうので日焼け止めを塗ると安心
紫外線の中のUVAは、ガラスをすりぬけて室内に侵入します。窓辺や光がよく入る部屋で過ごす日は、PA表示のある日焼け止めを塗っておきましょう。
【問題④】
日焼け止めは朝1回塗っておけば一日中効果が続く
答えは……×
基本は2〜3時間程度効果が持続。日中の塗り直しが大事
日焼け止めは汗・皮脂やこすれなどによって、時間が経つにつれ落ちてしまいます。一般的に、効果の持続時間は2〜3時間と言われているので、それを目安に塗り直しを!
【問題⑤】
紫外線は一年中降り注ぎ、これからの季節グングン上昇する
答えは……◯
強いのは夏だけじゃない、と肝に銘じて
「紫外線=夏」と思っている人もいるかもしれませんが、紫外線は一年中降り注いでいます。そして4月頃からグングン強くなっていくので、UVケアをしていない人は今すぐ始めて!

気象庁のデータを元に作られたグラフを見てもわかるように、紫外線はUVA・UVBとも4〜5月あたりにどんどん強くなる!
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【問題⑥】
ニキビができやすい肌質だから日焼け止めは塗らない
答えは……×
どんな肌質、肌悩みを持つ人も日焼け止めは塗りましょう
UVケアは肌質に関係なく必要です。ニキビができやすい人は、皮脂ケア機能のあるものや、ノンコメドジェニックのUVアイテムを選ぶのがおすすめです。
【ノンコメドジェニックって?】
ニキビのもとになるコメド(毛穴詰まり)ができにくい処方になっていること。ニキビが気になる人は要注目。
【問題⑦】
日焼け止めは顔だけでなく耳やうなじなど細かい部分もしっかり塗る
答えは……◯
紫外線は後ろからもあたっているので塗り残しに注意
耳やうなじはうっかり焼けをしやすい部分。顔だけじゃなく、耳まわりや首の後ろ、あご下などにも日焼け止めを塗りましょう。
\紫外線は全方位狙い!/

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【問題⑧】
ファンデーションに紫外線カット効果があれば日焼け止めは塗らなくてもOK
答えは……△
UVケアアイテムを重ねる=紫外線防御膜が強化。重ね塗りしたほうがベター
SPF50にSPF50を重ねてSPF100になるわけではありませんが、層が重なることで防御膜の強化にはなります。外出時間が長くなる場合は、日焼け止めを塗っておくのがおすすめ。
【問題⑨】
日焼け止めはSPFだけチェックして選べばOK
答えは……×
SPFはもちろん、PAや、製品の機能、使い心地も吟味
保湿、美白、ニキビケアなど肌ケアできるものもあれば、テクスチャーや形状もさまざまあるので、SPF含め自分に合うものを選んで。
【問題⑩】
日焼け止めを塗ったうえで帽子や日傘などで日除けするとより効果的
答えは……◯
UVケアは日焼け止め塗布を含む、紫外線を避けること全てを指します
帽子や日傘で物理的に紫外線をブロックすることもUVケアのひとつ。ただ、それだけだと完璧ではないので、必ず日焼け止めを塗ってください。
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いかがでしたか?
この検定は満点のみが合格ライン! 常に満点が取れるよう繰り返しこの検定にTRYして完璧なUVケアをしよう!
間違ったUVケアは、肌を老化させてしまう一因に。今のうちに正しい知識を身につけて、紫外線ダメージの蓄積を防ぎましょう!
<基本のUVケア用語>
【SPF】─UVBのカット力を数値化
UVBによる「サンバーン」をどれくらい遅らせられるかを測定し、数値化したもの。つまり、UVBへの防御力を表す。数値が上がるほどカット力が高く、現在の最高値はSPF50+。
【PA】─UVAへの防御力を+で表示
UVAによる「サンタン」をどれだけ遅らせられるか、その防御力を+の数で表したもの。数が多くなるほど効果が高く、現在の最高値はPA++++。光老化対策に要チェック。
【UVA】─真皮まで届く、光老化の原因
日焼け直後に肌が黒くなる「サンタン」を引き起こす。また、真皮まで到達するため、コラーゲンやエラスチンなど皮膚の基礎部分を破壊してしまい、シワやたるみの原因にも。
【UVB】─シミ・そばかすの一番の敵
日焼けをした後に肌が赤くなったりヒリヒリしたりする、「サンバーン」という炎症を引き起こす。さらにメラノサイトを活性化させ、シミのもとになるメラニンの生成を促す。
【紫外線散乱剤】─紫外線を跳ね返して防御!
紫外線を反射、散乱させることで肌へのダメージをブロックするもの。白いミネラル粉末を使用することが多く、以前は白浮きしやすかったが、現在はかなり改善されている。
【紫外線吸収剤】─紫外線を吸収して肌を守る力大
化学的なしくみで紫外線を吸収し肌を守る成分。UVカット効果は高いけれど、肌への刺激になることも。海洋環境への影響で、一部地域で使用を規制されている成分もある。
photos:Yasuhisa Kikuchi(vale/model),Akiko Mizuno(still) hair&make-up:NAYA styling:Ruri Matsui model:Nicole Fujita(ViVi exclusive) text:Hiroe Miyashita illustration:ningen composition:Masami Oguma