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【人生で一度は読みたい本】映画化・ドラマ化されたヒット作品まとめ

2023.04.28

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たまにはしっかり腰を据えて、じっくり本を読んで過ごしたい。映画やドラマとはまた違った面白さがあって、新しい視点に気が付いたり想像を膨らませたりと、作品の余韻に様々な角度からじっくり浸れるのは本ならではの醍醐味ではないでしょうか。今回は、思わず笑ってしまう喜劇作品から、個性派純文学に、ページをめくる手が止まらないミステリーまで。名作と謡われる講談社のヒット作品8選を紹介します。まだ読んだことが無い作品があれば、この機会にぜひ手にとってみて。

①百田尚樹『海賊と呼ばれた男』

家族・仲間想いの男が一人世界と戦う

©講談社

「こんな人が実際にいたんだ」と誰もが驚くような人物・国岡鐡造の物語は、これから頑張りたいと思っている人の背中を押してくれる一冊です。
あらすじ
実際に存在する、出光興産の出光さんがモデル。
敗戦の夏、「国岡商店」を営む国岡鐡造は借金以外の何もかもを失い、石油会社大手からも排斥されたために売る油もない状況でした。しかしそんな状況下でも鐡造は社員を家族のように思い、誰も見捨てないどころか、社会への還元や消費者の利益を優先します。そんな男が石油の力で庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かし世界と戦っていく……。

②『ルーズヴェルトゲーム』
池井戸潤

存続危機の崖っぷちな挑戦とは……⁉

©講談社

唐沢寿明さん主演でドラマ化。工藤阿須加さんをこの作品をきっかけに知り注目した方も多いはず。
負けたら廃部の社会人野球部と会社の存続の危機をハラハラドキドキさせる展開で描いており、タイトルにもある通りルーズヴェルトの考え方や哲学も学ぶことができます。WBCの影響で野球に興味をもった人にもぜひ読んでいただきたい一冊。登場人物の人物像が細かく表現されているのでより物語に引き込まれます。さすが池井戸潤さん!と言える一冊。スカッとしたい人におすすめです

③『家族はつらいよ』
小路幸也、山田洋次、平松恵美子

昭和な家族のドタバタコメディー

©講談社

橋爪功さん主演で映画化された作品です。長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられてしまいます。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いて大騒動。二世帯住宅でひらかれた家族会議は予想もしない展開になります。これぞ「昭和の親父」な主人公を中心に8人の家族の絆を描いた作品です。
二世帯住宅で起きる様々な出来事をコミカルに描いているので大笑いすること間違いなしの一冊です。

④『掟上今日子の備忘録』
西尾維新

眠ると記憶が消えてしまうとしたら、あなたならどうしますか?

©講談社

西尾維新作品初の”実写ドラマ”で、新垣結衣さんが今日子役、岡田将生さんが厄介役として主演を飾りました。
眠ると記憶をなくしてしまう忘却探偵・掟上今日子が、あらゆる事件に巻き込まれて常に犯人として疑われてしまう不遇の少年・隠館厄介と一緒に事件を一日で解決していくミステリーシリーズです。スピーディーに事件を解決していく今日子さんがかっこいいのですが、とある事件で何日も徹夜をしておかしくなる姿が可愛くて仕方ありません。ライトに読めるミステリー作品なので読みやすくぜひともシリーズで呼んでいただきたい作品です。 

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⑤『ノルウェイの森』
村上春樹

初めての純文学にオススメな一冊

©講談社

世界的にもファンが多い作品ですが、とっても好みが分かれるほどに個性的です。それでもしっかりとした文学的思考でみせてくれる小説なので、純文学とはなんぞや?という人が読み始めるのにぜひおすすめしたい一冊。出てくる各登場人物の個性もさることながら、村上春樹さんの文章の個性たるや。ハマる人はがっつりハマり、そしてきっとビートルズのノルウェイの森を聴きたくなるでしょう。
生(性)と死という題材をここまで個性的に読ませてくれる作品は唯一無二なのではないでしょうか。

⑥『永遠の0』
百田尚樹

特攻隊の祖父の生涯を追う、涙必至の感動作

©講談社

二人の姉弟が、太平洋戦争の特攻で戦死した祖父の生涯を追うストーリー。生きることや信念を持つことの大切さを再確認させられます。
戦争をテーマにした小説というと難しそうなイメージがありますが、登場人物たちの思いが深く丁寧に伝わってくるので、戦争をテーマにした小説の中でも比較的読みやすい。特に、祖父の人物像が少しずつ明らかになっていくので、調査に加わっている気分になり、気づいたら夢中になって読んでしまう、そんな作品です。
ラストのエピローグでは、米軍側から見た祖父の死が描かれているのですが、このシーンは祖父の家族に対する愛が特に伝わってきて、涙なしでは読めません……。

⑦『流星ワゴン』
重松清

過去に戻れるワゴンに乗った青年の成長物語

©講談社

西島秀俊さん主演でドラマ化された作品です。家族関係に疲れ切った主人公が秋の夜に死んでしまおうかとぼんやり考えていた時、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われ、時空を超えて自分と同い年の父親に出会います。果たして僕らは友達になれるのだろうか。そして、ワゴンに乗って人生の岐路となった場所を旅しながら、過去のやり直しをする願いは叶えられるのでしょうか。家族や友情、人生の意味など、人々との交流を通じて成長していく青年の物語です。

⑧『リバース』
湊かなえ

殺人犯はあなたの身近な人かもしれない……

©講談社

藤原竜也さん主演でドラマ化された作品。平凡なサラリーマン・深瀬和久の唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所だった近所の喫茶店で、越智美穂子という女性と出会い、何度か店で会ううちに、恋仲になります。二人の未来のことを考え始めた矢先、美穂子に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、深瀬は隠していた闇を明かすか懊悩します。”イヤミスの女王”・湊かなえさんが描くドキドキのミステリーです。約束された衝撃のラストが待っています。