「脇や手足は大丈夫なのに顔だけビッショリ」「マスクを着用すると一瞬で汗が。肌トラブルも起きやすくて……」「おでこにの汗が止まらないのをどうにかしたい」といった“顔汗が止まらない”という悩みが多く寄せられました。日焼けや熱中症、メイク崩れなど色々悩みは尽きませんが、今回は顔汗の原因と治し方、対処法などを専門医に聞いてきました。対策グッズや薬を使わずとも汗腺のトレーニングで治せるんだとか。汗かきさんは必読です!【こっそり相談。ViVi保健室】
Q.暑いせいもあると思うのですが、顔の汗がすごいんです。メイクは瞬時に崩れちゃうし、友達がちょっと引くくらい。脇とか、他の部分はそんなことないのに、いったいなぜ?
A-1:特定の場所にだけ汗をかくのは、全身の汗腺が弱っているから
A-2:全身に均等に汗をかけるように、汗腺のトレーニングを!
A-3:汗をかいたらタオルでポンポン拭き。こすっちゃ絶対にダメ
A-1:特定の場所にだけ汗をかくのは、全身の汗腺が弱っているから
汗は体温コントロールや新陳代謝に欠かせない現象。特にこの夏は猛暑。汗をちゃんとかかないと、体内に熱がこもって命に危険が及びます。だから汗をかくこと自体はいいことなのですが、顔にばかり汗をかいてしまうのは、困りますよね。
本来、人間の体には200万〜500万の汗腺があり、それらすべてから汗を出して体温調節をしています。ただ、最近は常にエアコンなどで温度調節された室内にいることで、全身の汗腺が休眠状態になってしまっている人がすごく多いのです。そして全身の汗腺のほとんどが機能低下しても、心臓に近い顔や脇の下、首回りの汗腺は活発なままであることが多く、汗が集中してしまいやすいのです。
また、常に顔を洗った後みたいにビショビショという場合には、多汗症という病気の可能性もあるので、専門医に相談しましょう。
A-2:全身に均等に汗をかけるように、汗腺のトレーニングを!
例えば、手足や脇の下の汗をとめたい場合には、ボトックスを打つなどの方法があるのですが、顔は皮膚と筋肉が一体化しているため、汗を止めるためのボトックスが打てないのです。
なので、他のパーツの汗腺がしっかり働くようにトレーニングをしましょう。特に有効なのが毎日ちゃんと湯船で温まること、適度な運動をすること。また、必要以上に汗が出てしまうという人は、発汗をコントロールする自律神経が乱れている場合もあります。
ストレスや過度の緊張、睡眠不足などで自律神経は乱れるので、なるべくストレスフリーな毎日を目指して。
A-3:汗をかいたらタオルでポンポン拭き。こすっちゃ絶対にダメ
汗を放置すると、刺激になって肌トラブルの原因に。汗の出口が詰まって肌の内部に汗の成分がとどまり“あせも”になってしまうことも! すぐに拭き取りましょう。
ただ、ゴシゴシこすると刺激になるので、清潔なタオルでポンポンと優しくたたきながら拭き取って。身体用の汗ふきシートで顔を拭くと刺激になる場合があるので、シートを使うなら顔用のものがベターです。
先生のアドバイス
この夏は「冷房を使わない」なんてかえって危険なので、しっかり湯船につかったり室内で適度な運動をするなどして、汗腺を鍛えましょう。

顔汗はメイク直しも面倒臭いわよねネ! 外は半端なく熱いし引きこもりが加速するワ(笑)。あ、だから出会いがないのか。
illustration/ Pantovisco