人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”に、お医者さんにしっかり取材をして信用できるアドバイスをしてもらおう!という企画『ViVi保健室』(毎週金曜日更新)!
“オシッコをガマンしていると、膀胱炎になるよ!”と子供の頃、いわれていた膀胱炎。実は、本当に膀胱炎になりやすくなるんです。といった話をドクターにお伺いしました!

Q.なんだか疲れるとすぐに膀胱炎になるんですけど。くせになることってあるんでしょうか?

A-1:疲れやストレスで、膀胱炎になる確率アップ
A-2:トイレをガマンするのは危険!
A-3:あいにく、男性よりも女性の方がかかりやすい傾向が!
A-1:疲れやストレスで、膀胱炎になる確率アップ
膀胱炎とは、雑菌が膀胱で繁殖し、炎症を起こすという病気で、オシッコをするときに痛みがあったり、残尿感があったり、何度もトイレに行きたくなったりするなどの症状が出ます。
では、なぜ炎症が起こるかというと、疲れや睡眠不足、不規則な生活、ストレスなどが原因。
これらによってカラダの免疫力が下がり、菌などに対する抵抗力がダウン。本来であれば、菌が膀胱に入っても膀胱粘膜の抵抗力により炎症には至らないところ、その機能が下がるため、膀胱炎になってしまいやすくなるのです。
これは、膣カンジダやヘルペスの再発などと同じ。免疫力の低下で起こりやすくなるのです。
菌によるもの、と聞くと、尿にもともと含まれる菌が繁殖して起こると考えがちですが、それは間違い。尿自体は腎臓でつくられた段階ではほぼ無菌なんです。それどころか、尿は菌が体内に入り込もうとしたときに、排尿することで洗い流してくれるのです。
A-2:トイレをガマンするのは危険!
排尿が菌を洗い流すといいましたが、トイレをガマンすると、まさにこの逆の状況に!入ってきた菌を洗い流すどころか、尿の中で菌を繁殖させてしまい、膀胱炎になりやすくなります。
そう、“オシッコをガマンしていると膀胱炎になる”というのは、本当なんです!
A-3:あいにく、男性よりも女性の方がかかりやすい傾向が!
女性は、尿道の長さが男性の1/4~1/5程度しかありません。そのため、男性は菌が膀胱へと上がっていくまでの間に十分に洗い流すことができるのに対して、女性は尿道が短いために菌が膀胱へと上がっていきやすく、菌が侵入しやすいのです。
また、肛門と尿道が男性よりも近いことも、菌が侵入しやすい一因です。
以上のことから、お尻を常に清潔にしておき、オシッコをガマンせずにトイレに行くようにしましょう!
先生からのアドバイス
当たり前のことだけど、規則正しい生活をして、疲れを溜めないこと。あとは清潔に、そしてオシッコをガマンしないこと!

BKE(膀胱炎)かなと思ったらOIS3(お医者さん)へGO!
illustration/ Pantovisco