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【PSYCHIC FEVER】タイでの武者修行を経て彼らが得たものとは? 

2023.05.31

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はい

LDH JAPANから20227月にデビューした7人組ボーイズグループ、PSYCHIC FEVER (サイキックフィーバー)が全員揃ってViViに初登場! デビュー後に武者修行として拠点をタイに移し、現地で様々な音楽経験を積み重ね成長を遂げた7人がついに帰国。517日には1st EPPSYCHIC FILE I』を発売し、いまノリにノッている彼らがViViの撮り下ろし&取材に答えてくれたよ。今回はデビュー直後に訪れたタイでの武者修行のお話。それでは、スタート。

――タイでの武者修行お疲れさまでした。いろいろな困難を乗り越えてきたと思いますが、一番大変だったことは何でしたか?

小波津 志:やっぱり一番は言語がすごく大変でしたね。それこそ、初めてタイに行かせていただいたときのライブパフォーマンスで言葉の壁をすごく感じました。その壁をどうやって超えるかライブの度に試行錯誤して。タイ語でMCに挑戦してみたり、『To The Top feat. DVI』という楽曲では英語で歌ってみたり。「言語」というものに対して向き合い、どう伝えるのかが一番最適なのかをすごく考えていた半年間でした。

――海外での最初の壁はやはり言語ですよね。誰が一番タイ語を話せるんですか?

WEESA志だよね。

小波津 MCで話させていただくことも多かったんですけど、例えば「『To The Top feat. DVI』のミュージックビデオが何万回再生行きました!」みたいな日本語だとたった数十秒の言葉でさえ、タイ語で伝えるのが難しくて。発音一つで意味が変わってきたりしてしまうんですよね。何時間もかけて練習してメッセージを伝えることが、その半年間で一番苦労したことですね。

渡邉 :自分たちの気持ちを今までだったら日本語で伝えていたけど、日本語以外の言葉で伝えるとなるとすごく難しく、パフォーマンスだけでしか伝えられない部分も多くて。そういう部分も踏まえると、やっぱり一番最初の壁にぶち当たったのが人とのコミュニケーションだったり、言語だったのかな~。

 JIMMY:あとさ、タイは年中暑かったよね。

小波津 :半年いると乾燥した暑さも感じれば、ジメジメした暑さも感じて。とにかくずっと暑い(笑)。そういう環境の違いもあって、何度か体調も崩したりもしたよね。まあでも半年いたので、少しずつ慣れていった感じでした。

WEESA:食事も最初は戸惑ったかな~。タイ料理はものすごく美味しいけど、とにかく辛かった。一方で、甘いものも意外と多くて。たとえば、お茶が甘いんですよ。意外なものが甘いんだーってびっくりした。

JIMMY:僕らは基本外食だったよね。タイはお持ち帰り文化だから屋台やデリバリーが豊富で美味しいごはんがたくさんデリバリーできる。現地のアプリを使っていつもデリバリーを頼んでたよね。懐かしいな~。

小波津 :カオパットクンっていうエビチャーハンがめちゃ美味しかったよね。

:僕たちが楽曲を制作したときの事務所の道沿いに美味しい店があるんですよ。あとガパオも上手い。

 JIMMYリハーサルがあるたびに行っていたからね。思い出の味。

渡邉 :ほんとめちゃくちゃ美味しかった。

WEESA改めて帰国したとき、関わっているスタッフさんだったり、人が恋しくなるよね。タイの人はみんな温かくて優しかったなって。

JIMMY:めっちゃわかる

WEESA運転手さんや撮影スタッフさんには半年間毎日のように会っていたから。それこそタイで応援してくださるみなさんとか、あの時は毎日当たり前のように会えていたけど、いざ距離が離れてしまうとやっぱり寂しいし、恋しい気持ちがいっぱいです。

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――半年間の武者修行を経て、自分達の変化についてはどんな場面で感じますか? 

:タイにいるときというより、日本に帰ってきてから一番感じましたね。自分の感覚としてはみんなものすごい成長しているなって。まず、リハーサルをするときの考え方が変わりました。流れがいい、スムーズだとかよりも、何に盛り上がるかっていうのが一番大切になった。あと、より積極的に自分達で動くことが増えました。タイにいたときに、もちろん頼れるところは頼らせていただいたんですけど、リハーサルや空いている時間をどう過ごすか、スケジュールの組み方もすべて自分たちで行っていたんです。自立という意味でも少しは成長したのかな。

 中西椋雅:日本に帰ってきてから先輩方と一緒になるライブも何度かあったけど、その際に「タイに行ってから顔つきが変わったよね」とかよく言われたよね。ライブのパフォーマンスもすごい盛り上がっていたし。僕らの変化した部分をまわりの人に言ってもらえることが多くて、僕たちが知らず知らずの間にちゃんと成長してるのかなっていう感覚は正直感じますね。

WEESAタイにいるときに実感したことっていえば、毎週のようにタイではフェスに出たりライブをやらせていただいていたから、その分セットリストや盛り上げ方を毎週のように学ぶ場があってそれは大きかったよね。どう盛り上げたらいいか、どの曲が盛り上がるかということを、タイにいる期間を通してすごい学ぶことができたんじゃないかなと思います。

――半年間はとても充実していたんですね。もちろん、大変なことも多かったと思いますがホームシックにはならなかったんですか?

中西椋雅:なります、なります。めちゃくちゃなりました。

小波津 :行ってすぐになりましたし、年末に少しだけ帰国したときも僕は感じました。日本に帰国したことで、逆に日本に帰るってことをリアルに実感して、あー日本に帰りたいなって思っている時期もあったかな~。

中西椋雅:でも、それって「帰りたい」のニュアンスが、ただ日本に帰りたいんじゃなくて、日本にいる応援してくれる皆さんに会いたいって気持ちだよね?

小波津 :そう! そのとおり!

:まあ、家族に会いたいっていう気持ちはやっぱりあったよね。僕たちも最初タイって聞いたときに、あまり知らなかったからこそ不安も大きくて。ホームシックというか、家族に顔を見せて一度会って大丈夫だよっていう安心はさせてあげたいなって。日本のファンの方も僕らのSNSを見てくれてはいたけど、やっぱり現実問題距離が離れているのは感じただろうし。僕たちの顔を見てもらうってことがすごく大事だなとは思いましたね。

――リアルにファンのみなさんに会えるライブツアーが楽しみですね。半年間日本を離れてみて、日本も変化したなと思う部分はありましたか?

半田龍臣:めっちゃありました。

渡邉 :街が変わっていたよね。お店とかがまったく違う。

中西椋雅:中目黒の前の通りにあったハンバーガー屋さんが違うカフェになっていたり、ご飯屋さんが新しいサラダ屋さんになっていたり。馴染みのあった中目黒でも、「こんなんあったっけ?」みたいなお店がたくさんありました。半年でこんなに変わるんやって。

:すごいよね。だって壁が家になる瞬間をみたのよ。僕の記憶では建設途中の建物がもう出来上がってたんすよ。道路の工事がいつの間にか終わっていたりとかね。

――半年間でも街はどんどん変化していきますよね。帰国後、帰ってきて最初に何を食べましたか?

JIMMYWEESAと僕はお寿司に行きました。

WEESA真夜中に帰国してそのままお寿司屋に直行したよね。

:なんか、かっこいいな。

WEESAいやいや、日本料理といえばお寿司だなと思って。めちゃお腹空いていたんで。

渡邉 :僕はラーメン食べましたね。帰りの飛行機でお寿司食べようぜみたいなことを2人がハナシしてたから、僕らはラーメン行こうぜみたいな。

あれ、俺、誘われてないな~??? 俺は何食べようかなって考えて、夜、遅かったから開いてるところも少ないし、正直、あまりお腹も減ってなくて。めっちゃ考えてなんだろうなと思ったら……

JIMMYものすごいベストアンサーがでそう(笑)。

:コンビニのツナマヨでした。ツナマヨ最高です!

――わかります。おにぎり恋しくなりますよね。

JIMMY:ツナマヨ(笑)。まあ、僕らはステージ前は意識して食事制限もするし、剣くん、ほぼ絶食レベルでサラダしか食べないもんね。

:そうそう。それでいうと僕、行く前と比べて7キロ瘦せましたから。ダイエットのストレスもまったく感じず、何かゾーンに入ってするする痩せた。最後の方はキレッキレだったね。

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――さすがです。最後の方はどんどんボルテージが上がっている感覚はあったんですか?

渡邉 :ありましたね。

WEESAしかも最後のライブを行った『THE SURVIVAL 2022 BALLISTIK BOYZ vs MA55IVE × PSYCHIC FEVER』のライブでは、フェスではなく名前が立つライブで僕たちのために来てくれた方々も多かったので、その分ファンの反応は違いましたね。みんな泣いてくれたしね。

:最後だったからね。でもじつは、僕らは今でも毎月タイに行っていて。

中西椋雅:一旦半年のプロジェクトって形では終わったけど、この間も記者会見でタイに行ったし、先月もレコーディングで行くメンバーもいますし、MVの撮影もタイになりますし。今後の結構タイでのイベントも決まっているので、そういった面ではタイと離れるわけではなく、いつまでも皆さんと交流できるように頑張りたいね。

渡邉 :これからも途切れることがなく行きたいよね。

:ずっとタイと行き来が継続できるよう、なんなら一生行けるように頑張ります!

――せっかく覚えた言葉を忘れないようにしないとですね。

:そうなんですよ。逆に帰ってきてから12週間は返事がタイ仕様だったもんね。挨拶のときに手も合わせちゃうし。

JIMMY:コメント撮りとかでもやっちゃって、「あ、やべ!」みたいな(笑)。

半田龍臣:ありがとうございます。よろしくお願いいたしますも、全部タイ語でね。

:忘れないようにみんなでタイ語話そうみたいに言ってた時期もあったけど……

半田龍臣:一日で終わりました(笑)。難しすぎて。

インタビュー後編へつづく

PSYCHIC FEVER(サイキック フィーバー)

LDHが運営するダンススクールEXPG STUDIOの精鋭が全国から集められた7人組グループ。2022713日にデビューし、同年9月より半年間タイでの武者修行を経て、帰国。2023517日にシンセポップで疾走感のあるリード曲「BAKU BAKU」をはじめ、挑戦的で様々なジャンルを網羅した全7曲が収録した1st EPPSYCHIC FILE 1」をリリース。6月から初の単独ライブツアー「PSYCHIC FEVER LIVE TOUR 2023 “P.C.F”」が開催。

Photos:Yuzo Touge Hair&Make-up:Midori Fukuda(Luana)Tomonori Nagai(Luana)Kiyomi Onuki(Luana) Styling:Kanon Fuchigami Interview&Text:Nirai Ikeshiro