ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』の制作陣が、原作の人気エピソードを映画化! 特殊能力を持つ漫画家の担当編集者を演じる飯豊さんも、刺激に満ちた旅を経験できたようです。
人の本性を知れる能力、私には使えません(笑)
── 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、原作漫画の中でも屈指の人気エピソードが実写化されています。まずは見どころをアピールしてください!
今回は『この世で最も黒く、邪悪な絵』の謎に迫るのですが、原作漫画にも通じる張りつめた緊張感やおどろおどろしい空気を味わっていただける映像になっていると思います。
一方、フランスの町並みやルーヴル美術館も美しく描き出されていますし、露伴先生(高橋一生)や私が演じた泉京香のファッションもシックな装いにバージョンアップしているので、見どころを挙げたらキリがないです!
── 主人公の岸辺露伴はめちゃくちゃ偏屈な漫画家で、飯豊さんは担当編集者の泉京香を演じています。ドラマ版の頃から露伴先生を間近で見てきて、どんな部分に魅力を感じますか?
先生は漫画家としてリアリティを追求することに一切の迷いがなくて、例えば珍しいクモを見つけたら捕獲して食べようとしたりするんですよね。
それほど漫画のことを愛していて、自分の表現にプライドや責任感を抱けるのは、やっぱりかっこいいなと。俳優として『もっとストイックに役づくりしなきゃいけない』と思わせてくれる存在でもあります。
── 「相手を本にして生い立ちや秘密を読む」という岸辺露伴が持っている特殊能力も、視聴者のイマジネーションを刺激する要素のひとつですよね。
本当に最強の能力だと思いますが、私だったら怖くて使えないですね。相手の本性や本音を知れるのは楽しそうだけど、実際は傷つきそうじゃないですか(笑)。
特別な能力は特別な人にしか使いこなせないと思いますし、窮地に追い込まれても屈しない露伴先生の精神力にも注目してほしいです。
── 飯豊さんご自身にも、何か特殊能力はありますか?


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Photo:Ryosuke Yuasa Styling:Chisato Takagi Hair&Make-up:AYA(TRIVAL) Interview&Text:Satoshi Asahara