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【MEGUMIさん×磯村勇斗さん対談】「別れた恋人とは友人に戻りたいし戻れると思う」

2023.06.27

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

Amazon Originalの新·恋愛リアリティ番組『ラブ トランジット』は、何と元カップル5組が共に生活しながら新しい恋を模索していく、というもの。誰と誰が元恋人同士なのか推測する楽しさだけでなく、恋愛における「復縁」はアリなのか、別れた恋人と“友人”になることは可能なのか……など、いろいろ考えさせられてしまう。自分ゴトとして惹き込まれること間違いなしの作品です! 番組のMCをつとめるMEGUMIさんと磯村勇斗さんに番組の見所や復縁をテーマにお話を伺いました。

――元カップル5組がホカンス(ホテルでの共同生活)の中で自身の次の恋を模索する……。今までにない斬新過ぎる企画ですが、お二人はこの企画について聞いたときどのような印象を受けられましたか?

磯村 普通の恋愛リアリティ番組だと、見知らぬ者同士が集合して「初めまして」で進んでいくじゃないですか。でも今回は元カレ元カノという、お互いを知っている相手がいる中で、ヨリを戻すのか新しい恋をするのかを考えていくというもの。2つの選択があるというのが、当人たちにとってはすごく心がざわめくんだろうなあと感じましたね。だからこそMCのお話をいただいたときは、楽しみに思ったんですけど(笑)。

MEGUMI そうですね、本当に人の弱いところを刺激するようないやらしい企画というか(笑)。いけないと分かりつつもその道を進んでしまうのが人だったりするじゃないですか。そういうところをすごく試されているような企画だなと思いましたけど、まあ、戻っても新しい恋が成就しても、とにかくその一つの山を乗り越えたことにはなる。そういう意味では、参加者たちの恋愛成長劇にもなるんじゃないかと思いました。

――元恋人が同じ空間で生活している環境で、新しい恋ってできると思いますか?

MEGUMI 逆に燃えそうじゃないですか?

磯村 そういう人もいるでしょうね(笑)。

MEGUMI なんか変なスイッチ入っちゃいそうですよね。

磯村 分かります。途中までは元恋人に対するうしろめたさのほうが大きそうな気がするんですよ。でもある程度進むと変なスイッチが入って、吹っ切れそうかなって。この、特殊な環境に適応してきて、それが当たり前になって、うしろめたさとか気にならない状態になるのかなあという気もしますね。

MEGUMI で、「もう終わった」と思っていたのが、相手が違う女性とデートに行く姿を見て「えっ、やっぱりショックかも」とか「なんか好きかも」とか「私のところに戻ってきてほしい」とか、それこそ変な盛り上がり方をしちゃいそう。しかもリミットがあるから決断もしなきゃいけないし、自分では手綱が引けない状態になって……。余計苦しいんだけど、「恋しているな!」みたいな感じは体験できそう。1ヵ月ぐらいだったらやってみたいなという気もしますけどね、アハハ。

磯村 えー! すごい、俺はやりたくないですね。元恋人が誰かとかを知られたくないし、知りたくないですし。

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――お二人は、そもそも「復縁」というのはアリだと思われますか?

磯村 僕は全然アリだと思います。

MEGUMI 私もアリだと思いますね。復縁して素敵に成長したカップルを見たことがありますし、もう一回恋をするのもいいなと思います。

――反対に、別れた相手と“友人になる”というのは可能性があると思いますか?

MEGUMI 別れ方によるんでしょうけど、そうなりたいなとは思います。せっかく付き合っていたんだし、そんな、「もう二度と会わない!」みたいなのは切ないなとは思うんですけど、難しいところもありますよね。

磯村 僕は完全に友人に戻りたいし、戻れるタイプだとも思います。そのためにもひどい別れ方をしたくないです。やっぱり、こじらせるといろいろやっかいになってくると思うので……。

MEGUMI アハハ! ですよね、素晴らしい。

――では自分の新しい恋人が、“友人”として元恋人と頻繁に会ったり連絡をとったりするのはどう思いますか? 「いい友達だから」と言われても、モヤモヤしませんか?

MEGUMI うーん、難しいですけどね。でも時間が経てばいけるかなあ。最初はちょっと、状況を把握するのに時間が必要だと思うんですよ。自分の中に「二人は今は友達で、そういうんじゃないんだ」と染み込むまでに。よく考えたら自分も次の道を行っているわけですし、付き合っているといっても全部が全部自分の思い通りにはいかないと思いますし、きっと時間をかけて理解していくんじゃないかなあ。

磯村 まあ、「心を広く」しかないですよね。束縛的な心理というか、一点集中しちゃうと「俺のものだ!」みたいになってしまうと思うので、そこをもうちょっと広く……。そのためにはやはり、時間いうのは大事だと思います。それなりに、かかると思います。

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―― 一般に恋愛の傾向には、「上書き保存」と「名前をつけて保存」タイプがあると言われています。どちらかというと前者は女性が多く、後者は男性が多いと言われがちですが、この説に関してお二人はどう思われますか?

MEGUMI たしかに、別れた後もずっと「アイツは俺のことが好きだ」と思うのが男性、というのはよく聞きますよね。実際、そうなんですか?

磯村 そう勘違いしている人はいますよね、まわりの男友達にも(苦笑)。たしかにそう言われると、男性はフォルダを分けて全部残していくというのは合ってる気がするというか、上書きって聞くと寂しいというか。……そういうものなんですか?

MEGUMI ちゃんと感情を爆発させて、スッキリして「ネクスト!」みたいな人もたしかにいますけど、やはり現実的なところで考えると、上書き保存と別保存と両方混ざっている感じの人が多いんじゃないでしょうか。良いところだけを保存して、時々「あ、あの人と聴いた音楽だ」とか「あそこ行ったなあ」とか。そういう良い思い出だけ残しておいて、時々パッパッと出てきて混ざっていく、というのがリアルな気がしますね。

磯村 これは僕の勝手なイメージですけど、別れて最初のうちは女性のほうが未練を残しているような。反対に男性は、最初はそこまでではなくても、長期で未練を残していくようなイメージがあります。その頃には女性はもう、気持ちが過去に向いていないというか、完全に新しい恋に向かっていたりするんですけど……。

MEGUMI たしかに。男性は感情をあまり出さない人が多いから、引きずりやすいところはあるかもしれないですね。女性はちゃんと出すから、意外ともう体内に残っていない。

磯村 男子、便秘気味なんでね(笑)。

MEGUMI アハハ! そうそう、お腹の調子悪い人多いですよね(笑)。

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――この企画では、元恋人とヨリを戻したいと思っても、相手は新しい恋に向かっていてベクトルが合わない、という可能性があるわけです。その場合、一度別れた相手に再度フラれることになるわけですが、それって新しく好きになった相手にフラれるのと、どちらがツラいと思いますか?

MEGUMI あ~、たしかにそういうことが起こってきますよね。もう一回フラれるほうがツラいんじゃないですか? 沁みそう……。

磯村 僕も、元恋人にまたフラれるほうが沁みるだろうなあと思いますね。でも、どうだろう。過去の恋にバイバイして新しい恋に行こうと思ったのに、そっちもフラれたら自分の居どころがなくなるといか。そうするとより孤独を感じそうな気がするので、……まあ、どっちも嫌ですね(笑)。苦しさは同じレベルなんじゃないかと思います。

――では、ズバリお二人にとっていい恋愛とはどのようなものでしょう?

MEGUMI ええ~、難しいですね。でも何というか、大人になってくると「出し切った!」みたいなことはなかなかなくなってくるじゃないですか。年の功で、お互いに相手の気持ちを理解するようになるから、気を遣ってしまって何だかよく分からないまま別れちゃったりする。でも若いときって「ワシャー!」みたいな、花火みたいな別れ方とかしますよね。心が血まみれになるぐらい。ああいうのは今になってみると、キラキラしているなあと思って、ちょっと憧れますね。

――磯村さんはいかがでしょう? どんな恋愛が理想ですか?

MEGUMI そうですよ、どうなんですか? だってモテまくって仕方ないでしょ?

磯村 そんなことないですよ! でも僕的には、それぞれの時間も大切にする、みたいなのが……。お互いが大好きというのは大前提で、2人の時間も大事にするんだけどお互いにやりたいこともやる。個々の仕事とか趣味とか、お互いにとってプラスになる時間も作ることができたら、すごくいい関係値なのかなって思います。

MEGUMI やっぱりお互いに、精神的に自立しているのが一番ですよね。

磯村 はい、依存し過ぎてもあまり良くないんじゃないかなと思うので。

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――では最後に、番組で一番楽しみにしていることを教えていただけますでしょうか。

MEGUMI 今、途中までを見させてもらっているんですけど、そこから元カレ元カノに未練がある人たちがどうしていくの? といのはやはり気になりますね。ある程度、決着をつけないといけないときは来るじゃないですか。そのときはどうなるんだろう、というのはすごい楽しみです。というのも皆さん、ときどきお芝居では出せないリアルな顔をするんですよ。「人ってこんな顔するんだ!」という。そういう彼らの選択、行動が、個人的にはとても楽しみにしているところですね。

磯村 やはり元恋人同士で参加していますから、2人の向いている方向性、つまり「好き」のベクトルが同じなのかなと思って入っていくと……、どんどん回を重ねるごとにベクトルが変わっていって。ああ、元には戻らないんだとか、この人は戻りたいけどこの人は全然違う方向を見ていて新しい恋を見つけようとしているんだとか、このベクトルがぐじゃぐじゃになっていく感じが、悪趣味ですけど見ていてすごく楽しかったです(笑)。

MEGUMI うんうんうん、そうなんだよね!

磯村 でも、あっち側には行きたくないなって思いました。苦しいだろうな、って。見ているだけでいいですね(笑)。

――全員が元の恋に戻るという選択をしない限り、絶対に振られる人が生まれる企画ですもんね。

MEGUMI もう本当に、参加者の方たちには「ご苦労さま」って気持ちでいっぱいです。

磯村 何か、それぞれの言葉だけ聞いていると全員元に戻りそうな気がするんですよ。でもベクトルが違っていたりする……。

MEGUMI 怖いわ!って。

磯村 見ていて勉強になるなって思いました。芸の肥やしになるなって(笑)。

――見る人全員、勉強になりますね。今日はありがとうございました!

Amazon Original『ラブ トランジット』

登場するのは5組の元カップル。10人が1ヵ月のホカンスを通し、それぞれ元の恋に戻るのか、新しい恋に進むのかを真剣に考えていきます。果たしてアナタは、誰が誰の「X(エックス=元恋人)」か見抜けるか? そして10人の下した選択は……? 別れから始まる恋物語に、目が離せません!
作品ページ
Prime Videoにて配信中
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MEGUMI

1981年9月25日生まれ、岡山県出身。俳優・タレントとして数々の映像作品やテレビ番組に出演。2020年には第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。近年の出演作は、映画『赦し』ドラマ「あなたがしてくれなくても」など。映画『アイスクリームフィーバー』『君は放課後インソムニア』が公開を控えている。また、金沢で『Cafe たもん』を経営するなど実業家としても活動。

磯村勇斗

1992年9月11日生まれ、静岡県出身。映画『ヤクザと家族 The Family』『劇場版 きのう何食べた?』で第45回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。映画『渇水』、『波紋』が公開中のほか、秋には正欲の公開を控えている。

Photos:Tohru Daimon
Styling: Miku(for MEGUMI),Tom Kasai(for Hayato Isomura)
Hair&Make-up:Masanori Emoto (for MEGUMI),Tomokatsu Sato(for Hayato Isomura)Interview&Text:Naoko Yamamoto