ホラーの巨匠・清水崇監督の新作『ミンナのウタ』で、物語の要となる人物を演じている早見あかりさん。撮影現場で、そしてプライベートでの、衝撃のホラー体験を語ってくれました!
撮影はずっと塩を身に
着けて臨んでいました
── 今作は人気ダンスボーカルグループ・GENERATIONSとの共演ですが、ストーリーと役どころについて教えていただけますでしょうか?
GENERATIONSのメンバーが本人役で出演していて、私は彼らのマネージャーという役どころです。メンバーたちに次々と災いが起こり始め、それをマキタスポーツさん演じる探偵と一緒に解明していく、というストーリー。
なので今回、衣装さんがLDH(GENERATIONSの所属事務所)のマネージャーさんに普段どういった服を着ているのかアンケートを取ってくれたんですよ。実際、ライブのリハーサルのときは私も動ける服装をしているなど、リアルが作品に取り込まれています。私は衣装から役作りできた部分もあって、すごく助かりましたね。
── マネージャー役としてメンバーを身近に見ていて、素敵だなと思ったこと、反対に驚いたことなどはありますか?
驚いたのは、中務裕太さんが一生動いているという(笑) 。ずっとシャドーボクシングをしたり、ダンスの練習をしたりしているんですよ。脚本に、『中務はちょっと変わっているので』というセリフがあって。わざわざこのひと言を入れるってどれだけ!? と思っていたら、実際にお会いして納得しました(笑) 。
他のメンバーたちも個性豊かで、誰一人としてかぶっていないんですけど、とにかく仲良しでいつも楽しそうで。それがすごく素敵だなと思って見ていました。
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── そこに早見さんは……?
私、男子校に馴染めるタイプなので(笑) 。撮影ではマキタスポーツさんとメンバーの白濱亜嵐さんと3人のシーンが多かったんですけど、3人ともネアカなのでめちゃくちゃうるさくて。
それぞれの役名が権田、凛、亜嵐だったので、 『ゴンちゃん、リンちゃん、ランちゃんでーす!!』とかふざけてやっていました。深夜2時とか3時に(笑) 。大変なときもそうやって明るく乗り切っていましたね。
── 面白過ぎです。今回マネージャー役を演じて、あらためて感謝したことってありますか?
マネージャーって他の人の人生を背負ってサポートする、というのがメインのお仕事じゃないですか。それが何よりすごいなと尊敬します。私は自分が主役でいたい人間なので、誰かをサポートする余裕なんて全くないですから。
でも以前は、自分がやりたいこと、やりたくないことをハッキリ主張していたんですけど、今はだいぶ丸くなったので、迷惑をかける量は少し減ったんじゃないかと思います……。
── あらためて、作品の見どころを教えていただけますでしょうか。
ホラーの巨匠・清水崇監督の作品ですから、 しっかり怖いです。 でもGENERATIONSやマキタスポーツさん、そして私なども出ていて身近に感じてもらえると思うし、ちょっと笑えるシーンもあったりするので、ホラーが得意じゃない方にとっても楽しめる、最初の一歩としての作品になるんじゃないかと思います。
── 早見さんは、ホラーはお好きですか? 見るときの心構えとかあったら、是非それも教えてください!
私、霊感が強い人間なんですよ。霊が見えたり、後ろに人が立ってるな~と感じたり。 『うわ、この場所無理だ!』と苦しくなって、後で調べたらたくさんの人が亡くなっている場所だった、ということもよくありました。
だから今回も、撮影中はずっと衣装の中にお清めの塩袋を入れていたんですよ。心臓に近いところに身につけておくと良いと聞いて……

シャツワンピース¥23100/M・K SQUARE(MANON) ピアス¥31900/SUSU PRESS(Lana Swans) ●商品情報はViVi2023年9月号のものです。

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Photo:Ryohei Obama Styling:Masaaki Azuma Hair&Make-up:chie(KIND) Interview&Text:Yamamoto Naoko