人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”について、専門家にしっかり取材をして信頼できるアドバイスをもらおう! という企画『ViVi保健室』! 今回の相談者さんのお悩みは、色々なイベントが目白押し! 楽しい時期を過ぎたら、体重が爆増!なんてヒトもいるのでは? そんなアナタのために、「薬で痩せられるのか?」を緊急取材!
Q.ViViモデルみたいな体型に憧れているけど現実は……(涙)。運動は苦手だし、食べるの大好きだからやめられない。そんな私に友達が「痩せる薬がある」って教えてくれたんだけど、本当に痩せられるのかな?
A-1: 糖質カット、油分カット、食欲減退。この3つが代表的な“痩せ薬”
A-2:薬のみで痩せることは可能。ただし、ほぼ100%リバウンドします
A-3:キレイに痩せたいなら、腸活にも力を入れよう!
A-1: 糖質カット、油分カット、食欲減退。この3つが代表的な“痩せ薬”
ダイエット薬で代表的なものといえばまず、糖質カット効果を持つ「アカルボース」があります。糖質はエネルギー源ですので体にとっては必要な栄養素。ただ、摂りすぎると余った分は脂肪となるため肥満の原因に。スイーツなどの甘いものや、ご飯やパスタといった炭水化物をつい食べすぎてしまう方に、この薬はおすすめです。
揚げ物など油っこい食事が多い方は、「ゼニカル」を。これは脂肪分の吸収を抑える薬で、カロリーカットができます。ただ不要な脂が便となって排出されるのですが、通常の排便時だけでなくオナラと一緒に出てしまうこともあるので、服用中はナプキンをあてておくなどの対策が必要な場合も。
どうしても食べるのをやめられない場合には、食欲自体を抑える薬もあります。効果が高いのは医薬品の「サノレックス」。食欲に関わる神経に働きかけて食欲を抑えます。ただ、効果が高いので、処方できるのはBMIが35以上ある方のみ。稀にやる気が出ないなどのうつ症状が出るケースがあります。また依存症があるため、服用期間などに制限があります。効き目は落ちますが同様の効能を持つサプリメント「BBX」は、制限なく服用できます。
A-2:薬のみで痩せることは可能。ただし、ほぼ100%リバウンドします
A-1で紹介した薬のなかでも医薬品であるものは高い効果が見込めるでしょう。
例えば、サノレックスを使えば摂取カロリーが確実に減るので元々の体重にもよりますが、数キロの体重減は容易に可能。ただ、この場合に落ちるのは筋肉であることが多いし食生活自体が変わるわけではないので、薬をやめれば(サノレックスは連続服用はできません)ほとんどの人がリバウンドしてしまうことに。
他の薬も同様に、運動したり食生活を改善したりといったアクションの補助として服用するのがおすすめです。
※紹介したお薬はいずれも、本来は糖尿病や肥満症治療補助のために作られたもの。効果が強い分、服用できない方もいらっしゃいます。そのため必ず医師の診察のもと処方を受けてください。
A-3:キレイに痩せたいなら、腸活にも力を入れよう!
腸の健康はダイエットに深く関係します。便秘、代謝の低下などは、腸活することでかなり改善されますし、リバウンドしない“痩せ体質”を目指せます。発酵食品など食事に気をつけるとともに最近注目されている腸活成分、ビフィズス菌B-3を配合したサプリメント「コルム」などを服用するのも良いでしょう。前述のダイエット薬と併用するのもおすすめです。
また、肥満の原因は、環境6割、遺伝4割と言われています。「遺伝子検査」を受けて、自分が何を食べると太りやすいのか、どんなダイエットで痩せやすいのかを知るのも一つの手です。検査には7,000円程度かかりますが、遺伝子情報は一生変わらないため将来の体系維持にも役立てることができます。
先生のアドバイス
本来ならば代謝も活発なViVi世代。薬に頼らずに、まずは規則正しい生活や食事を心がけましょう。

私は「痩せなきゃ痩せなきゃ」と思いながらも甘い物を食べる、そんな罪悪感たっぷりの時間が大好き★
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illustration/Pantovisco