人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”について、専門家にしっかり取材をして信頼できるアドバイスをもらおう! という企画『ViVi保健室』! 今回の相談者さんのお悩みは「むくみ」問題。汗をかきづらくなるこれからの時期は、とくにむくみがひどくなる、なんて人も多いはず。むくむとよく「リンパが詰まっているのよ!」なんて言われたりもするけど、それよりももっと大事なことがあるみたい。先生のアドバイスを熟読して!
Q.とにかく脚がむくむんです! 流行りのブーツも脱ぐときいつも母の手助けが必要です。どうすればむくまない脚になれますか?
A-1:きちんと食べて、よく動くこと!!
A-2:気にするべきはリンパではなく、血管であり、筋肉!
A-3:階段の上り下り、これ、けっこう効きます!
A-4:足がつる人、要注意
A-5:すでにむくんでしまったら脚を上げて
A-1:きちんと食べて、よく動くこと!!
すごくフツウのこと!って思うかもしれないけど、これができていないから、むくむんです! そもそも20歳前後のViVi世代はまだまだむくまないはず。それなのにむくんでしまうのは、とにかく筋肉が足りてないから。むくむ子はきちんと“筋育”ができていない可能性大!
A-2:気にするべきはリンパではなく、血管であり、筋肉!
むくむとよく「リンパがつまっているから」と思う人も多いですが、それはちょっと違う。むくみは老廃物を含む不要な水分が、カラダの末端から心臓、心臓から動脈と巡るべきところを滞ってしまうために発生します。この水分を運ぶのに大変な役割を担うのは静脈。実はリンパ管が10%に対して、静脈が90%も運ぶんです!!
そして、静脈は血管。血管は実は筋肉のカタマリだし、その血管をポンプのように押し流す働きをしてくれるのもふくらはぎの筋肉。つまり“筋育”がカギを握っているんです。
A-3:階段の上り下り、これ、けっこう効きます!
“筋肉を鍛えるのなんてムリ” “運動キライ”という方、安心してください。むくまない筋肉をつけるためには、階段をいつもより多く使うだけでOKです。2~3段を何度も上り下りする踏み台昇降的動きを数分するのもあり。これ、むくんでブーツが脱げなくなった後にも効果的です!
A-4:足がつる人、要注意
そもそも筋肉が収縮、拡張するためにはカルシウムやマグネシウムといったミネラルが必要ですが、ムリなダイエットをしていたり、甘~いものやスナック菓子ばかり食べている人は、確実に足りていません。とくに、よく脚がつるというのは、ミネラル不足のサイン。いろんな野菜を積極的にとり、サプリなども上手に利用してみてください。
そして、ミネラルのひとつ、鉄分不足もむくみの原因。鉄分が不足=水分を運ぶ血液が薄い=水分の運搬が上手くいかない=むくみやすい。正直、鉄は生理のある女の子なら誰もが不足しているといっても過言ではなく、意識的に摂るように心がけて。ほうれん草などの野菜にも含まれますが、吸収率を考えると、赤身のお肉やお魚がオススメです。
A-5:すでにむくんでしまったら脚を上げて
メディキュットのような着圧ソックスも効果的ですが、つま先があいていると、そこがうっ血したり冷えたりして、血流がかえって悪くなるというケースも。そういう人は指先もあるタイプを探してみて。
むくむがひどい時は、頭よりも足を高くして寝るだけでも効果があります。足の下にたたんだタオルなどをおいて調整してみてください。湯船につかりながら、つま先から太ももの付け根にむかってやさしくするのもいいですね。
先生のアドバイス
筋肉を育てて動かすための栄養を十分にとって、ちょっとだけ足を動かす時間を長く。20代なら、それだけでも全然変わってくるはずです。

それがめんどくさければ、脱がせ役のお母さんの筋力をアップさせることね!
illustration/Pantovisco