“山P的なもの”を発信していくViVi連載“P’s STYLE”。
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母校である明治大学の卒業式で、後輩に向けて素敵なメッセージを贈ったり、Instagramでは心の内をつづったり。積極的に生き方を発信している我らが山P。今回は、人生のターニングポイントについて語ってくれました!
インタビュー:POINT
今月のテーマは“POINT”? あ、だからシンプルなファッションに小物をいっぱい合わせたのか。ちょっと待って……(スマホの電子辞書で“point”を入力し)“得点、要点、論点、主張、提案、先端、点、特質、段階、目的、意味、特徴、場所”……って、コレ、万能過ぎる! それこそポイントを絞ってもらえないと喋れない(笑)。じゃ、今回はオレの人生のターニングポイントについて話そうか。それはね……やっぱり、11歳で芸能界の仕事を始めてしまったことじゃないでしょうか(笑)。
毎日がドキドキとワクワクと、不安と緊張、全部の感情が入り混じってた。まだ誰もがやんちゃな時代だったから、年下であればあるほど、上の人たちから意地悪されたりもしたんだよね。何も悪いことしてないのに責められたり、休憩時間にハブられたり。今はいなくなっちゃった人たちばかりだけど、現場をまとめてくれる人たちの見えないところで、そういう意地悪を仕掛けてくる人たちがいた(苦笑)。オレ、学校ではそういう上下関係とか、居心地の悪さを感じたことが一切なかったのに、「今日はレッスン行くのやだな」とか、思ったことが何度もあった。でも、もともと負けず嫌いだったせいか、「こんな、ワケのわからない外圧に負けてたまるか。絶対いつか見返してやる」って思ってた。頑張ってたのはダンスかな。本当に、朝10時から終電くらいまでレッスン場にいたからね。今みたいに、小学生は何時までとか決められてないから。ヘロヘロだよ。家に帰ったらバタンキュー(笑)。平成初期だからね。今からは考えられない、根性論が当たり前のように通用する時代で、令和とは違うと思う。この20年ぐらいで、働き方はずいぶん変わった(笑)。
とはいえ、あの時の頑張りがあったから、今があるとも思うんだ。明治大学の卒業式で、後輩に向けて、「何かを決断をするときは、難しい方の道を選んでほしい」って話したけど、オレ自身、芸能活動を続けながら、大学に通うという選択をして、それをやり遂げたことは、大きな自信になった。一生消えない思い出と経験と友情を築くことができた。
今って、辛いとすぐ辞めちゃうじゃん? でも、何でも、“できるようになるまで”が辛いんだよね。英語もそう。できないときは、本当につまらないけど、単語が自分の中に溜まっていって、それを自由に使いこなせるようになると、俄然面白くなる。石の上にも三年って言うけど、何でも面白くなるまでには、3年はかかるんじゃない? やっぱりノーペイン、ノーゲインというか……。痛みがあればあるほど得られるものも大きいっていうのは、一つの真理。オレだって、Jr.時代、「ああはならないぞ」って、意地悪を仕掛けてきた人たちを反面教師にしたからこそ、今、後輩に優しくしようと思ってるのかもしれないし。だから結局、誰にとっても、苦しんだことは無駄にならない……はず(笑)。
インスタでは直接、自分の言葉で人を励ましていきたいと思ってる。歌詞を書くのもそう。言葉の力って絶大だからね。オレのファンの人たちだって、見た目から入ってくれた人もいれば、言葉から入って来てくれた人もいると思う。新曲『CHANGE』も、信念を貫けば未来は変えられるというメッセージを込めました。歌詞を嚙み締めながら聴いてもらえたら嬉しいです(笑)!

『アクセント小物』
シンプルなファッションだからこそ、インパクトのある小物を合わせてポイントに。
山下智久1985年4月9日生まれ、千葉県出身。天才科学者・紐倉哲役を演じるドラマ「インハンド」で山Pが歌うオープニング曲「CHANGE」(SMEレコーズ)が6月19日に発売されたばかり。5月16日にはインスタも開設。LIVE DVD & Blu-ray「TOMOHISA YAMASHITA LIVE TOUR 2018 UNLEASHED-FEEL THE LOVE-」も好評発売中。
Text: Yoko Kikuchi