私が思う「パンク」と、どんどん変わっていくバンドsuga/esの話【佐藤ノアコネクト#16 】

2019.08.05

Instagram、Twitter、YouTube、TikTok。全方位に多数のフォロワーをもち、若い女性から圧倒的支持を集める超人気インフルエンサー、佐藤ノア。彼女がヴォーカルを務めるバンド・suga/es（シュガレス）の今後について、話し合ったそう。そこでノアちゃんから切り出したのは、まさかの「変わります」宣言……　ご心配なく、これからのsuga/esが一層楽しみになるお話です！【佐藤ノアコネクト#16 】

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suga/es のメンバーが3人になって変わったこと変わらないこと【佐藤ノアコネクト#15 】

「これから目指すのは“ロックスター”とは違うけど、
いずれにしても私は“スター”にはなれるのかな」

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パンクは音楽だけのものじゃない

誕生日当日はメンバーがうちに来てお祝いしてくれたんだけど、その時に話し合いになって、私は2人に「伝える音楽より、伝わっていく音楽がやりたい」って話をした。

今まではGreen DayとかSUM41がパンクロックだと思っていたし、自分たちも彼らと同じことをして、ああいう音楽を目指していけばいいと思ってた。
でも最近はその認識が変わってきて、「なんか私、ブカブカの似合わない服着てるな……」って感覚で。

“やりたいこと”と“できること”は違う、っていうのは昔から思ってることで、最近はその思いが一層強くなってきたんだよね。
音楽ジャンルとしてのパンクロックに縛られすぎてたというか。

私のマインドが絶対的にパンクだから、極端な話、私たちの音楽はJ-POPって呼ばれる場所に行ってもいいのかなって。
例えば私は西野カナさんの『Best Friend』って曲がすごく好きなんだけど、ああいう、まさにJ-POPを象徴するような曲をやった後に「パンクロックバンド、suga/esでした」って言えたらかっこいいよねって思うし、言いたい。

どんなにキャッチな曲だろうと、ピアノから始める綺麗な曲だろうと、私たちがやればそれはパンクになるって思うから。

パンクは音楽だけじゃないし、パンクであるために必ずしもパンクを鳴らす必要はない。

このことに気付くまでに３年かかっちゃったけど、ずっとやりたかったことをやってそのうえで分かったことだから、今までのことは何もムダではないと思ってます。
ただ「これって違うな」って気持ちに気付いちゃった以上、変わっていかないと自分がウソになるから。

3年間同じ景色を見てきたから

目指す方向がまさかこの段階で変わるとは自分でも思っていなかったかな。
これからも私はライブでは暴れ散らかして、体当たりしたりケガしたり、打ち所悪かったらまた入院して……ってビジョンでいたから。
「いつかきっとロックスターになるんだ」って信じてきたけど、ロックスターはギター掻き鳴らさなくてもなれるし、これまで思い描いていたものとはちょっと違うかもしれないけど、とりあえず私は“スター”にはなれるんじゃないかな？って思ってる。
今はほんと、オリコン10位以内狙えるような曲をやりたいです。

……っていう話をメンバーにしたら、二人とも「そうだよ！」「すごく賛成」って即答で。
だから逆に私が「ええ!?　そうなの？」ってなった。こんなこと言ったら今までのこと否定することになるかもしれない、でも言わなきゃだから！って、けっこう勇気振り絞って言ったのに（笑）。
「音楽性変わってもいい」ってメンバー全員が思ってたなんて、22歳、まじで衝撃のスタート（笑）。
しかもその後、ベースに「どんなバンドになりたい？」って聞いたら「ジュディマリ」って。
もう私、びっくりだし嬉しいしで「まじで？　最高じゃん！」て言っちゃった（笑）。

3年間、同じ景色をずっと一緒に観てきたから、それぞれ自由にやってるようでも、ちゃんと同じように変化していくものなんだなって思った。

自分たちはバンドだってことを、つくづく実感した日でした。