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新田真剣佑と十二人の死にたい子どもたち。似ているのは杉咲花の!?

2018.12.24

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改名のきっかけであり、その年の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した記念すべき作品『ちはやふる』で大ブレイクを果たした新田真剣佑。監督に今もっとも仕事をしてみたい俳優の一人と言われるまでに飛躍した彼は、その後は日本だけに止まらず海を超えて次々と話題の作品に出演し、今回の映画『十二人の死にたい子どもたち』では密室劇に挑戦。「役を生きる」と芝居に没頭する新田真剣佑の素顔をクローズアップ。

今回、新田さんが出演する映画『十二人の死にたい子どもたち』では個性豊かな同世代の役者が勢揃い。そんな刺激的な現場で新田さんから見た彼らの姿とは?

アクションが一切ないけど、この映画は芝居でぶつかりあう顔面アクション劇です

セリフがないときの匠海の顔が好き

北村匠海とは公私ともに仲良くさせてもらっているので、今回また共演できて嬉しかったです。彼がいると芝居をしているなかで落ち着くというか、一緒に演じるにあたって芝居を信頼できる役者さんだと知っていると、気持ち的にもだいぶ違うんです。芝居をしたらちゃんとかえってくるという意味では最高の役者の一人ですし、随一だと思います。すごく心強かったですね。セリフがないときの演技って難しいなと思うのですが、セリフのないときの匠海の顔が好きですね。そういった意味では、(杉咲)花ちゃんも素晴らしかったです。

僕と匠海はとにかく汗だくでした

すっごく暑い時期に廃病院での撮影だったのですが、冷房が効かないんですね。ほぼ室内での撮影ということもあって、とにかく代謝のいいトップ2の僕と(北村)匠海が汗だくでした。僕は衣装でニット帽やジャケットも着ているけど、匠海はその2つがないのに同じくらい汗かいていましたね。なんででしょうね(笑)。

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シンジロウのリーダー気質なところは自分と似ています

12人のなかで一番自分に似ているなと思うのは(杉咲花さん演じる)アンリかな。一度決めたことは全うしようとする姿が自分と重なると思います。苦手なのは(渕野右登さん演じる)ケンイチだな。みんないろいろ悩んで決意してきたはずなのに、最後にごねるのはちょっと違うかなと。シンジロウと似ている部分は……、どちらかというとリーダー気質なところですね。とくにここが一緒とか違うとかいうことは毎回考えず、台本のなかにある、そして自分が作り上げたのがシンジロウだと思っています。

現場では坂東とフッチーがずっとじゃれてました

坂東龍汰は太陽みたいな人でムードメーカーなんです。でも心配性なところもあって、ずっと「俺、大丈夫かな」って聞いてくるので優しく「大丈夫だよ」ってやりとりをしていました。最近は坂東と萩原利久、フッチー(渕野右登)、(北村)匠海と頻繁に会っていますね。匠海は前から仲がいいですが、利久とフッチーは撮影中に家に来てセリフ覚えを手伝ってくれたり、男子はすごく仲良くなりました。利久は吃音で話す繊細な役も見事に演じきっていたのでさすがです。(高杉)真宙くんは、不敵な笑みを浮かべながら淡々としている役だったので、だんだん普段もそう見えてきて、「あっまた、なんかたくらみながらお弁当食べているな」って(笑)。

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演じるって意識はなく、今回はシンジロウを全力で生きていました

「12人の若手だけが出る映画ってあまりないので、そういう現場や空気のなかにいられたことが新鮮で、忘れることのできない数ヵ月でしたね」

新田さんが演じたのはシークレットキャストでも随分と話題になった映画『十二人の死にたい子どもたち』。物語は集団安楽死を目的とする12人の若者が廃病院の密室に集まるところから始まる。

最初に脚本を手に取ったときの新田さんの率直な感想は?

「終始ミステリアスでこれまでにない新しい密室ゲームがそこにあって。若手だけのストーリーも初めてだし、撮り方も特殊と聞いていて、(監督の)堤さんとご一緒したかったのですごく楽しみでしたね」

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撮りながら編集するというスピード感のある現場が特徴的な堤組。ライブ感のある撮影はどうでしたか?

「現場で編集してもらえるっていうのは、僕たち役者にとってはありがたいことで。前の日に撮ったシーンを翌日には見ていました。数秒でも生きている役を見られるので、なにかを摑める可能性が高くなっていたと思います。あと、ちょいちょい堤ワールドのスパイスを入れたがるんですよ。『シンジロウごめん、ちょっとそこで変な声出して』って。人に変な声を出させたがるっていうのが現場で話題になっていましたね(笑)。その芝居を受け止める匠海はさすがだなって。もちろん、僕もいままでにないような変な声を全力で出しましたよ」

今回新田さんが演じたのは、5番シンジロウ役。細かな演出はなくどう演じるかは新田さんに任されていた。

「自由にやらせてもらいました。シンジロウくんは難しい役だし、いろいろやるので編集で選んでくださいって伝えたんですけど、何も言われずに終わりました。それがじつは一番怖いんですけどね。これでよかったのかなって不安になる、正解がどこにもないから。けれど、撮り終わったあとにお褒めの言葉をいただきました。恥ずかしくて言えないですけど、シンジロウを頑張ってよかったと思わせていただきましたね」

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監督との出会いは刺激的で、今回新田さんは堤監督とのタッグで新しい世界に飛び込んだ。

「カメラ5台で、40分長回しで撮影したんです。編集されないのが本来の芝居なので僕はやりやすかったんですけど、その分セリフを覚えなきゃいけない。本当に舞台のような映画でした。眉毛一つで感情を伝えなきゃいけないし、もし自分がミスったらと考えると冷や汗もの。終始しゃべっているので、脳のなかにある記憶と集中力の機能が停止しそうになりましたね(笑)。セリフ覚えは得意なほうなんだけどなー。今年一番喋った役でした」

シンジロウとして生きた夏の終わり。本当に記憶がなくなることもあった。それは全力で役を生きているからだと話す。

「まだ自分はこの映画を客観的に見られないんですけど、解釈の仕方は人それぞれ違うと思います。人と触れ合うこと、命の大切さっていうのも人によってまったく違って、いろんな人がいる。そんなメッセージを受けてもらえれば、あとはみなさんにお任せします。12人の魅力的な役者さんたちが集まり、みんながずっと同じ部屋で芝居をしているという、終始気の抜けない芝居のぶつかりあいを見ていただけたらと思います。まあでも、しばらくは密室劇は、やりたくないですね。たまには、こういうハードルの高い芝居を試されるような現場もいいんですけど、オリンピックみたいに4年に1回でいいです。今はお腹いっぱいです」

PROFILE
新田真剣佑
’96年11月16日生まれ。カリフォルニア州出身。ファースト写真集『UP THE ROAD』が2019年2月1日発売予定。映画『十二人の死にたい子どもたち』は1月25日より公開。
INFORMATION
『十二人の死にたい子どもたち』
「みんなで死ねば怖くない」とその日、12人の未成年が安楽死を求め廃病院の密室に集まった。ところが、密室にあったのは13人目のまだ生あたたかい死体。次々と起こる奇妙な出来事から目が離せない、監督堤幸彦が手がける未体験リアルタイム型・密室ゲームが始まる。1月25日より公開。

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Photos:Yuzo Toge Hair&Make-up:Yusuke Kasuya(ADDICT_CASE) Stylist:Masayuki Sakurai(casico) Composition:Nirai Ikeshiro Design:ma-hgra