RachelとMamikoからなるラップユニット、chelmico。“爽健美茶”のCMに起用されるなど、現在話題沸騰中! そんな彼女たちの気になる素顔に迫りました。
いろんなことがあるけれどラップと仲間と共に、生きていく
昨年夏にメジャーデビューしたchelmico。この1年は濃密な日の連続だったという。特に、あの有名な“爽健美茶”CMソングの新バージョンを作ることは、chelmicoにとってハードルの高い挑戦だった。
「最初は“できるのか?”って思ったもんね」(Rachel)
「“我々で大丈夫か?”ってね(笑)。ラップにするって、今までの“爽健美茶”のイメージとは全然違うので。でも、すごく楽しくできました」(Mamiko)
「サビの〈いろんなことがあるけれど私は今日も生きていく〉という一文はもともとコマーシャルソングとしてあったフレーズなんですけど、我々にぴったりだよね」(Rachel)
「結果的に、chelmicoの曲の中でも一番尖った内容になったもんね」(Mamiko)
「うん、うちらの思想を強く描いてるね」(Rachel)
〈自分を愛して咲かそう〉とも歌っているが、2人は、昔から自分を愛して自分らしく生きられていたわけではない。Mamikoはかつて、自分の意見を言えずにモジモジしてしまうタイプで、Rachelも、クラスの中ではハミ出しもの的存在だったという。2人はなぜ変わることができたのか?
「ラップを始めたからですかね。ラップを始める前は、自分のどこにも自信がなかったから、人に意見を言うことができなかった。最初はラップも自信がなかったけど、Rachelと一緒だったから、“ま、いっか”って踏み出せたのかな。気の合う人が1人いればいいよね」(Mamiko)
「そうねえ。私も自分1人だと不安なことも、まみちゃんが“大丈夫だよ”って言ってくれるから、“ま、いっか”って思える。2人の意見が一致していれば、他にどう思われてもいいかなと思えるよね」(Rachel)
最新アルバム『Fishing』では、新鮮かつチャレンジングなトラックにリリックを乗せて、これまで2人が見せてきた明るくてフットワークの軽い姿勢だけでなく、その奥にある複雑な感情をも表現している。
「前のアルバムはライブ映えを考えたり、明るくてかっこいい曲を多く入れたりしたんですけど、今回はイヤフォンでじっくり聴ける曲を多くしたいと思いました。1曲目から、今までのchelmicoとは違う一面が出ていると思います」(Mamiko)
そして最後に、お笑いに詳しいMamikoから、今ViVi読者にオススメのお笑い芸人を教えてもらった。
「ママタルト、令和ロマン。どちらもわかりやすい漫才をしていて、ViViを読んでいる子たちに刺さるんじゃないかな」(Mamiko)
「まみちゃんは、お笑いソムリエだね!」(Rachel)


『Fishing』
“爽健美茶”CMソング「爽健美茶のラップ」、ドラマ「四月一日さん家の」(テレビ東京系)OPテーマ「switch」など、計12曲を収録した2ndアルバム。発売中。
撮影/小林真梨子 ヘアメイク/カワムラノゾミ 取材・文/矢島由佳子