“山P的なもの”を発信していくViVi連載“P’s STYLE”。
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気心知れたみんなでやる打ち上げは好き。基本、社交的じゃないという山Pの思うパーティーって?【山下智久のP’s STYLE】
Instagramで発信したいのは、ビジュアル以上に“言葉”だと語る山P。今回はPictureというお題に引っ掛けて、プライベートでの写真事情を聞いてみると、なかなかにマニアックなアートへの視点が明らかに。
インタビュー:PICTURE
写真といえば、2年ぐらい前からかな? スマホで身近なものを……大体が無生物なんだけど、撮るようになった。例えば、コップに入ったお茶も、すごく接近して、普段見ないような角度から撮ったら、全く違うものに見えてくるじゃん? 自分が虫とか、何か小さいものになった気分で、ミクロの世界を切り取る感じ。そうすると、世の中にはいろんな模様、色彩、規則、不規則、混沌があることが見えてくる。当たり前の景色の中にも、ドキッとするような“絵”が隠れてることがわかる。だから、オレの写真は、抽象画みたいというか。写真を引き伸ばしてポスターにした時、どこに飾りたいか。そんなことを想像しながら、加工したりして楽しんでる。
「インハンド」で紐倉を演じてみて、オレ、あらためて科学の世界がかなり好きなんだってことがわかった。科学者に会って話を聞くと、この世に完璧な直線が存在しないことなんかを、すごく面白く、わかりやすく説明してもらえて、普段「なんでかな?」と思っている疑問が、科学の力で解き明かされていくことに、すごくワクワクしたんだよね。
その一方で、写真を加工したりしながら、「キレイ」って思う理由が、どうにも言葉では説明できない。アート的なことに触れていると、いろんな、理屈では説明のつかない感情にも出会う。科学の力で世界の仕組みを理解することも、写真を撮りながら新しい美しさに出会うことも、どっちも、自分自身が拓けていくような快感があってさ。知識でもビジュアルでも、新しい世界と出会うことは、人に希望や勇気を与えてくれるんだなって思う。
オレに新しい世界と出会うきっかけをくれた大恩人はジャニーさんだけど、大人になったオレがより貪欲に、自分の気持ちを伝えたくて歌詞を書いたり、海外でも活躍したいと思うようになったのは、英語の存在も大きい。英語を勉強するようになって、言葉がいかにダイレクトに、人の心に届くものかっていうことを痛感したから。小学生の時は、作文が大嫌いで、いつも「何も書けない、やばい」って焦ってばかりだったオレが、今は、書きたいこと、伝えたいことがいくらでもあるからね(笑)。
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チーズの入ったサラミ。「お酒飲みたくなる味だ!」とお気に入りになった模様。

今日のお弁当。どんなケータリングも毎度「美味しそう」と言ってくれる優しい山P。

『リフレクター』
光を反射するこの素材は、スポーツアイテムに利用され普及した。ワンポイント的に使うことが多いが、我らが山Pは全身にまとう。
山下智久1985年4月9日生まれ。千葉県出身。Huluの世界規模配信大型ドラマ『THE HEAD』に出演するため、約3ヵ月間日本を離れて撮影予定。今年5月に開設したインスタグラムでは、スペインから海外生活の様子を投稿し話題に。近作に『インハンド』(TBS系)、『ボク、運命の人です。』(日テレ系)などがある。最新曲「CHANGE」(SMEレコーズ)好評発売中。
Photos:Yuhki Yamamoto Text: Yoko Kikuchi