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高校時代の小説が「赤い口紅」の原点。宇垣美里の大人像とは?

2019.09.26

「自分らしく生きる」ということは、かんたんなようで難しい。フリーアナウンサーとなり、次のステップへと歩みはじめた宇垣美里から見えている世界は、もしかしたら私たちとは少しだけ違うのかも。9月のテーマは「ルージュ」。先週に引き続き、コスメやメイクが大好きな宇垣さんがルージュに込める想いについて綴っていただきました。宇垣美里のエッセイ【私から見えている景色】

第三章 『ルージュは語る』

(四)

ここぞという時に絶対に使う口紅がある。
パッケージも本体も毒々しいほど真っ赤で独特の存在感を放つその口紅は、意外にも肌にのせると鮮やかでどこまでも素直で美しい。

真っ赤な口紅を使うようになったきっかけは、山田詠美さんの短編集『放課後の音符』の中の「Red Zone」。その作品に出てくるレイコさんは、ジーンズにスニーカーで化粧っけもないけれど、真っ赤な口紅だけつけている。
その色を見て、女子高生のカズミは「赤い口紅が気怠く見えるうちはつけない方がいいんだよね。本当の大人の赤い唇って、絵の具箱の中のあの色みたいにあどけないんだ」と気づく。

高校時代にその文章を読んだときからずっと、早く赤い口紅が似合うようになりたいと思っていた。
社会人になってから色々な口紅を探したけれど、私の思う赤いクレヨンのようなまっすぐな発色のものはなかなか見つからなかった……。し使いこなせもしなかった。

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でもやっと去年くらい、だろうか。真っ赤だけれど清廉で、鮮やかだけど毒々しくならない、ずっと夢見ていた赤い口紅と巡り合えた。

限定色だったそれは、もったいなくていつもは持ち歩くだけ。
でもデートの前や仕事における大一番など、勝負の時には必ずその口紅を唇にのせた。

まだ普段使いはできないけれど、混じりけのない赤を堂々と使えるようになった私は、ずっと憧れていた大人に少しは近づけたのかもしれない。

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宇垣美里にQ&A

Q. 大切にしている言葉や座右の銘はありますか?(19歳・女性)

love the life you live,live the life you love.
自分の人生最高!って言えないような人生を過ごすのは我慢ならないので、そのための努力や我慢は厭わないです。そのためには、誰よりも自分のこと認めて大事にしてあげること。自分のこと心から大事に思ってくれている友人や周りの人が悲しんだり傷ついたりするようなことはしないこと。あとは“狭き門より入れ”。何か選択に迷った時は、自分にとって一番難しくて大変な道のりを選んだ方がいいなって思ってます。大変そうだから……で逃げの選択に走って後から悔やんでも取り返しがつかないから。

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※衣装は全てスタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kota Shouji Styling:Mana Kogiso(io) Hair&Make-up:Sayoko Yoshizaki(io) Composition Mayuko Kobayashi