「生理終わりかけのセックスはコンドームしなくて大丈夫」「生理中のHは中出ししても妊娠しないらしい」「安全日はゴムしてないよ!」などの経験談がなぜか説得力をもってしまい、「大丈夫なのかも」と思っているコも多い様子。でも、これこそ、人生にかかわる一大事。安全日っていつ? 生理の終わりかけなら妊娠確率も少ない? そもそも生理中のセックスのリスクは? そんな不安を抱えている女性こそ、お医者さんや専門家からの信用できるアドバイスで正しい知識を身につけましょう!【こっそり相談。ViVi保健室】

Q.友人が生理中は安全日だからコンドームをつけなくても平気!って豪語していて、それをマネる子が続出。本当に大丈夫なんでしょうか……。

A.生理中でも妊娠の可能性があります!!!
まずは妊娠の仕組みからおさらい。
妊娠は女性側の卵子と男性側の精子が出合って受精することから始まります。つまり、卵巣にあった卵子が排卵されるタイミングに合わせてセックスをすると妊娠しやすいのです。
一般的に、女性の排卵が起こるのは、28日周期で生理がくる人の場合、生理が始まってから約2週間後。そして、精子の生存期間は通常2~3日だから、生理期間なら大丈夫と思われがちですが、私たちのカラダは規則的に動く機械ではありません!!
たとえば、生理の6日目や7日目に大丈夫と思ってコンドームをつけなかったとします。ところが、精子がたまたま1週間生き残ってしまうと、排卵にかち合ってしまう。そうすると妊娠してしまうかもしれません!
妊娠しやすい時期はズレることがよくある!
生理の周期は人によって異なりますが、正常とされる範囲は25~38日。通常、個人差はありますが、初めて生理があったときから5年以内には周期が安定するといわれています。なので、本来、ViVi世代の生理周期は安定しているはず。いつもの周期から1週間ズレるくらいならカラダ的には問題ないのですが、「1ヵ月以上遅れる」「半年も来ていない」という人は生理不順。将来のためにも、健康のためにも、一度、婦人科を受診することをオススメします。
先ほど、1週間ズレるくらいなら問題ない、と言いましたが、その分、排卵日もズレることもお忘れなく。ということは、妊娠しやすい時期もズレるんです。
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ストレスで急に排卵が早まることも!
また、規則正しく生理がきている人で、生理5日目までならセックスをしても平気そうに思えます。しかし、繰り返しますが、私たちのカラダは機械ではありません! 忙しすぎたり、体調が不安定だったりすると、その影響をダイレクトにうけて、生理や排卵のリズムも変わりやすく、いつもより排卵が早く来てしまうことも。すると、大丈夫だと思っていたのに妊娠した!ということが起こりうるのです。
排卵出血を生理と勘違いして妊娠した例も……。
通常、私たちが性器から出血するのは、生理のときのみですが、排卵期に出血する場合があります。「中間期出血」または「排卵出血」というもので、生理とは違って量が少なめ。そのため、きちんと自分の生理周期を把握していて、明らかに排卵出血とわかっているなら判断しやすいのですが、周期を把握していなかったりして素人判断で生理と勘違いし、「今日はコンドームなしでOK!」なんてことをすると、さあ大変!! ばっちりとタイミングが合ってしまい、妊娠する可能性がむしろアップしてしまうのです。
いずれにせよ、日頃から生理周期を把握しておくことが大切ですが、とにかくストレスフルなViVi世代は生理周期が乱れがち。妊娠を望んでいないなら、コンドームをつけないでセックスをしてイイ日などない!と肝に銘じてください。
先生からのアドバイス
安全日などない!とまわりの友達にも教えてあげて。思わぬ妊娠をしないように、コンドームなどでの避妊は常にマストです!

幸運にも今回の記事を読んだ皆は自分の身体をもっと大切にできるはずよ!
illustration/ Pantovisco
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