人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”に、お医者さんにしっかり取材をして信用できるアドバイスをしてもらおう!という企画『ViVi保健室』(毎週金曜日更新)!
ふとした瞬間に気になるデリケートゾーンのニオイ。ボディソープできちんと洗っているつもりなのに……という子も多いはず。それでもにおってしまうのは、特殊な環境に原因があったんです!

Q.デリケートゾーンがなんだかにおう気がして不安でHに集中できません。専用ソープとか使ったほうがいいんでしょうか……。

A.デリケートゾーンはpH値が他のパーツとは違うんです!ゆえに、専用ソープがオススメです
日本人は、欧米人に比べてデリケートゾーンに対する意識が低いといわれていますが、アジア圏の中においても、意識は低い方。日本は、デリケートゾーンケアの後進国なんです。
デリケートゾーンのケアには専用のソープを使うのがおすすめ。では、なぜ、専用ソープがいいかというと、デリケートゾーンのpH値は皮膚など他の部分よりも低く、酸性だから。膣の中にいる善玉菌が乳酸を産生して、膣内およびデリケートゾーンを酸性に保つことで、病原体が膣内に入ってこないようにブロックしているのです。
一方、一般的なボディソープはアルカリ性~弱酸性のものがほとんどで、これをデリケートゾーンに使ってしまうと、pHバランスが崩れ、雑菌の温床になって善玉菌がきちんと働けなくなってしまう。そうなると、膣カンジダなどにもかかりやすくなるのです。
オーガニックである必要はないと思います!
デリケートゾーン用のソープというと、“オーガニックな成分でできているもの”のことだと思っている人が多いかもしれませんが、そうではありません。
繰り返しになりますが、ポイントはpH値。この問題に限らず、オーガニック成分を使った製品ならよくて、防腐剤などの化学物質を使用したものはすべて悪いという風潮が、最近、見受けられますが、それはとても偏った意見。
どんなにオーガニックをうたっていても、正しく防腐剤などを用いていないことで品質が劣化しやすくなっていたら、それこそ問題。
オーガニックかどうかよりも、信頼できるメーカーによる、pH値が調整されたものを選びましょう。
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においやすいのは、ジャングル並みの湿度だから
とくに生理のときに、ニオイが気になりますよね。それもそのはず、生理中のデリケートゾーンの湿度は熱帯雨林並みといわれているんです。
もちろん生理中でなくても、湿度は高め。つまり、構造的に蒸れやすく、ニオイなどのトラブルの原因となる雑菌が大好きな湿った環境なんです。
だから、生理のときは、タイトなパンツやストッキングなど通気性の悪いファッションは避けて、毎日、専用ソープでやさしく洗うのが正解。膣の中まで洗ったり、ゴシゴシこすらないことも大切です。デリケートゾーンの表面を、汚れが溜まりやすいひだの間まで指でやさしくなぞるように洗いましょう!
先生からのアドバイス
顔は洗顔料で、カラダはボディソープで洗うのと同じように、デリケートゾーンには専用ソープを。通気性をよくすることも忘れずに。

応急処置的に洗濯ばさみで相手の鼻をつまむのもアリね!(ナシ。)
illustration/ Pantovisco