「豊胸手術ってやってみたいけど、失敗したら怖いし後悔したくない!」「ヒアルロン酸に脂肪注入、方法も色々あるけど結局はどれがおすすめなの?」「手術の費用とかデメリットも気になるし、もっと簡単な豊胸術があるなら知りたい!」失敗もリスクもある豊胸に悩む女性はたくさん!価格や傷跡、バレや触り心地も気になります。そんな、人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”に、お医者さんや専門家から信用できるアドバイスをもらおう!【こっそり相談。ViVi保健室】
今回の相談は「豊胸」。貧乳が悩みの女子が噂で聞いた、世にも恐ろしい“おっぱいボコボコ事件”。それって本当? 怖すぎる!

Q.Aカップのブラでも余る貧乳な私。いつかは豊胸!が夢なのですが、豊胸した人のおっぱいって時間が経つとぼこぼこになるらしいって噂を聞いて…本当のところはどうなの?

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A.すべての人がボコボコになるわけではありませんが、まれにしこりになってしまう人がいるのも事実
豊胸にはいくつか種類がありまして、代表的なものは以下の3つ。
(1)ヒアルロン酸注入
注射でヒアルロン酸をおっぱいに注入。一番簡単だし、費用もお手ごろ。10ccで7万円くらい。
ただし、ヒアルロン酸は量り売りなので、貧乳の人がめちゃめちゃ巨乳にしようとすると、やっぱり高額に。また、効果の持続期間が短く、半年もすると半分くらいに減ってしまう。
(2)シリコンのインプラントを手術で埋め込む
肉まんのような形をしたシリコンのインプラントを、脇の下やおっぱいの下(いわゆる下チチ部分)から切開手術で入れ込む。サイズも豊富で、ヴィクシーエンジェルみたいに大きくすることも、バレない程度のちょい盛りまで可能。費用は50万円〜100万円程度。
(3)自分の脂肪を注入
お腹やお尻の脂肪の中から、幹細胞を多く含む部分のみを遠心分離で抜き出し、注入。自分自身の脂肪なので、しこりなどのリスクが一番低いのがこれ。注射なので傷跡も残らない。
ただし、費用は一番高額で100万円〜150万円程度。また、脂肪の少ない人は施術ができない場合も。
今回の相談者さんが聞いたのは、おそらく(1)のヒアルロン酸注入でしょう。基本的にヒアルロン酸は時間が経つと体内に吸収されてなくなり、元どおりになってしまいます。
ただ、ときどき注入したヒアルロン酸の周りにカプセルができ、それが体内で塊となり、硬くなってしこりとなってしまうことがあるのです。それがボコボコの正体。乳房の中に小さいボールが入っているような感触をはっきりと感じられます。
一個一個、注射器でヒアルロン酸を吸い出せばそれほど気にならなくなりますが、かなり大変な作業。また、乳がん検診の精度が落ちるというリスクも。
しこりがあってもなくても豊胸って、まずバレるもの
見た目ではわからなくても、豊胸ってかなり触感が変わります。だから、彼氏とかにはまずバレてしまうでしょう。中でも一番バレにくいのは脂肪注入ですがかなり高額なので、ViVi世代にはハードルが高いですよね。
豊胸しても、乳がん検診は受けられるし、授乳も問題なくできます。ただ、異物により画像診断の精度が落ちるリスクや、挿入物の破損を避けるために検査を断られる場合があることも。
さらに、皮膚が引き伸ばされて、歳を取ったときにたるんでしまう可能性もあります。医師として、豊胸は安易に決断せず、じっくり考えてから行うのをおすすめします。
バストアップは大胸筋を鍛えるのがおすすめ
僕のクリニックで豊胸する人は、30代後半以上の経産婦(出産経験がある女性)がほとんど。授乳で大きくなったバストは、授乳期が過ぎるとハリが失われて下垂しがち。それをぷりっと元どおりにしたいと来院される人が多いですね。
ViVi世代のあなたたちが胸を大きくしたいなら、大胸筋を鍛えるのがおすすめ。脂肪がその上にのることで、バストアップが叶います。
また、貧乳に悩んでいるなら無理なダイエットは絶対ダメ! 胸から痩せてしまって、アバラの浮いた貧相な胸元になってしまいますよ。
先生のアドバイス
豊胸したバストは見た目だけがよい“観賞用”だと考えて。それよりも、筋肉をつけて自力のバストアップが若いViVi世代にはおすすめです。

期待に胸を膨らませるだけじゃダメ!ちゃんとした人に相談しましょ。
illustration/ Pantovisco