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ViViモデルOBとして学んだことを活かしたい⁉︎先輩方から受け継いだ歴史のおかげで話せる、吉本新喜劇の笑える深イイ話。

2019.03.11

今年60周年を迎える吉本新喜劇。それを記念して『吉本新喜劇ワールドツアー〜60周年 それがどうした!〜』と銘打ち、初の47都道府県公演に加え、中国、タイ、シンガポール、タイ、インドネシアなどの海外公演もおこないます☆ 3月28日からの有楽町よみうりホールで行う東京公演スタートを前に、座長を務める小籔千豊さんとすっちーさんに、新喜劇の魅力や面白ヒストリーを伺いました!

60周年おめでとうございます。今回、初めてワールドツアーもおこなわれることになりましたが、意気込みを聞かせてください。

小籔 まあワールドツアーは、60周年なので大きいことをしようと考えた会社が打ち上げた花火なので、僕らの思いとはまた別のところで始まったものです(笑)。ただ47都道府県すべてを回ることは、僕としては悲願だったので、とても感慨深いものがありますね。これまでの全国ツアーは、名古屋より西のほうはすべて回っていたんですよ。なんやったら都市によっては2回行くことも。なのに東となると、東京チョロ〜、北海道チョロ〜で終わり、という感じで。いつも歪やな〜と思っていたので、ほんま嬉しいですね。
多分、タイムマシンで15年前に戻って社員や座員に「2019年に47都道府県全部回るよ」と言ったら、全員「嘘をつけ」と言うと思いますよ。

すっちー 「アホかお前!」ってね。

ViVi 47都道府県だけじゃなく、世界も回るんですよね?

小籔 そうですね……、まあ世界に関してはあんまりイジらなくてでいいですね。(笑)

ViVi えっ! そうなんですか!?

小籔 ワールドツアーといったら、みんなアメリカヨーロッパに行くんかと思うじゃないですか。

すっちー 中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア……。地図で見たら、「あれ、一緒やん!」て。

小籔 そうそう、地球儀回さんでいいんですよ(笑)。

ViVi 60周年ツアーの見どころはどこですか?

小籔 3班に分かれて回るんですよ。座長は川畑泰史、酒井藍、僕、すっちーの4人なんですけど、2座長ずつでタッグを組んで回る予定です。ViVi読者は関東圏の人が多いんですかね? 茨城はすっちー&藍ちゃん班が行きます。東京は僕と川畑さん班、群馬は川畑さん&すっちー班……。だから近くの県で違う班の公演を見ていただければ、違いが分かって面白いんじゃないかなぁと思います。

ViVi 読者は特にどこに注目すると良いでしょう?

小籔 そうですねぇ、僕の場合はやっぱり(現場)入りのときの私服ですね。

ViVi そこですか!?

小籔 ええ、元ViViモデルとしてのプライドがありますから。どの座員よりも流行を取り入れたファッションに注目してもらって、「アイツ、ViViで揉まれたんやな」と思っていただけたら嬉しいですね。

すっちー 僕が扮装するすち子ってすごい巨乳なんですよ。巨乳がコンプレックスの方もいますけど、すち子は本当に巨乳がきれいに見える着こなしをしているので、参考にしていただければ。

小籔 わはは!

すっちー たまにかがんで作業しているときに鏡をパッと見たら、鏡の反射越しに島田一の介師匠がジッと胸を見てるんですよ。それで目が合ったとき、ほんまに「悪いことしてた」みたいな目のそらし方をしはるんです。

小籔 きもっ!

すっちー 桂文珍師匠は無言で「触らしてくれるか〜」ときますし、坂田利夫師匠は明るく「ちょっと揉まして〜、ありがと〜」ときます。それぐらい衣装さんが頑張ってナチュラルにきれいに見せてくれているので、女性も「こうやって生かしたらいいのかも!?」と思ってもらえるかもしれません。……無理矢理な見どころですけど(笑)。

60年という伝統のある新喜劇。良い思い出話を教えてください。

小籔 僕は先輩たちにかわいがってもらって座長になったんですね。川畑さんにお昼ご飯おごってもらいながら台本の作り方を教えてもらったり、内場勝則さんに抜擢してもらって今座長になっていたりしますので、やっぱり先輩に抜擢をおごってもらってきた分、後輩にもおごらないといけないと思っていて。「これは」と思う子を抜擢していって、一人前になってくれるのが先輩たちへの恩返しかなと思ってます。

すっちー めちゃめちゃいい話じゃないですか!

小籔 はい。それと世界イチ可愛いViViモデルに教えてもらったコスメ術、ポージング、これらも新喜劇の後輩たちに……。トリンドル玲奈さんのかわいい表情、河北麻由子先輩の立ち姿、emma先輩の愛嬌の良さ……。

すっちー いや、いらないです!

ViVi でも後輩に任せるのもなかなか大変ですよね。自分がやってしまったほうが早いと思うときもないですか?

小籔 自分でやったら100ウケる、と思うじゃないですか。そこで歯を食いしばって、「今週は70でええねん」と残り30を後輩に預ける、それをしていかなければいけないって思いますし、今、それをしてきて良かったなと思えてます。やっぱり100全部やろうとするのって保身なんですよね。揶揄されるのが嫌やから、という。でも組織のことを考えると、自分の30を減らすことは絶対やらなくてはいけない。もちろん、この考えに至るまでにはものすごい逡巡がありましたけどね。自分の心の中で6人の小籔が話し合って(笑)、「30削らな罰当たりますわ!」と結論が下されたんです。

すっちー 僕は、新喜劇のチームワークってすごいなと痛感したことがあって。1日2回公演をやったときに、桑原和男師匠が「今日は1回公演や」と勘違いして家に帰ってしまったんですよ。で、本番開始5分前に座長の川畑さんが気づいて、もうどうしようもない、と。そしたら川畑さん、「ここはこうやって」とか「あのセリフは僕が言うから」とか必死で割り振って、5分後には普通に始まって無事に終わったんですよ。川畑さんはもちろんですけど、座員みんなも臨機応変に対応して、「ああ、すごい団体やな」と思いましたね。そして「もう家やで」と落ち着いて言う桑原師匠も……。

ViVi たしかに、みんなすごい(笑)。

小籔 帰ろうとする人、ちょいちょいいるんですよ。1日に2回とか3回とか公演があると、「今日はこれで終わりや〜」と勘違いしてしまって。僕もありますもん、あと1回やったら終わりやと思ってたら「えっ、あと2回!?」とか。だから僕もいつか帰ってしまうときがくるんやろうなと怯えています。

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小籔 60周年を迎えられたのは今の座長である僕の手柄やなくて、今まで頑張ってきてくれたベテランさんたちのおかげです。たまたま今座長をやってる僕が、その手柄を横取りしてるようで申し訳ないんですよね。多分、亡くなられたベテランさんとかは、今この部屋で言うてると思うんですよ。「お前が60年続けたみたいなツラして、なに取材受けとんじゃ!」って。

すっちー 霊能者がおったら、クワーッて顔になってると思いますよ。

小籔 ほんまに(笑)。なのでそこは感謝しつつ、これから70年、80年と続けられるよう頑張っていって、次の世代にパスできたらいいなと思っています。

すっちー 僕は、やっぱり長いこと続くためには健康が一番やと思っていて。普通に、毎日出演してはる人もいるんですよ。そうなると、ちゃんとした健康診断も受けに行く暇がないんですよ。だから1日だけ健康診断のために休める日を作ってもええのかな、と。「今日は健康診断の日です」と休演するか、もしくはその日だけは若手メインでやって40代以上は健康診断を受けに行くとか。100年続けていこうと思ったら、そういうところも大事になってくると思うんです。

ViVi たしかにそういうお休みがあってもいいですね。

すっちー これが「みんなで旅行でも」という休みにすると、「ちょっとな〜」となってくると思うので、みんなで健康診断までかと。旅行までギュウな距離はしんどいんですよね。だからこれからもフワッと仲良ぅやっていけたらな、と思ってます、はい。

ViVi そうですね(笑)。今年もツアーを楽しみにしています。今日はありがとうございました!

INFORMATION
『吉本新喜劇ワールドツアー 〜60周年 それがどうした!〜』
吉本新喜劇60周年を記念して全国47都道府県にてワールドツアーを開催。

チケット絶賛発売中! 詳しくはhttps://shinkigeki-60th.yoshimoto.co.jp
ライブ・ビューイングも開催予定!https://liveviewing.jp/contents/shinkigeki-60th/

撮影/大門徹 取材・文/山本奈緒子