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「ジャニーズWESTでよかった」メンバーが愛を語る、熱すぎるロングインタビュー

2019.10.21

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持ち歌の「考えるな、燃えろ!!」を地でいく明るさ。アツさ。制御不能な顔芸と、圧倒的な仲のよさ。歌、踊り、笑い。ライヴでは、その3つのジャンルで“てっぺん”を目指す異色のアイドルグループがジャニーズWEST。カーニバルのような賑やかさの中、クレイジィなハンサムたちが、クレイジィなメンバー愛とグループ愛を語る。

お互いの嫉妬してしまうほどの才能

撮影なのに、ライヴっぽさがすごい。いい意味で乱調、とにかく自由。インタビューにも、笑いと涙を忘れない。「ファンの人たちに夢と希望を与える」というアイドルの本分は守りつつ、一瞬一瞬のときを、自分たちでもキッチリ楽しもうとする。

デビューして今年で5周年。ジャニーズWESTの“活きの良さ”は、デビューしたての後輩、はたまたデビューが決まったジュニアにも勝るとも劣らない。独特のお祭り感のあるライヴ同様、わちゃわちゃが大渋滞していた。7人が集まると、瞬時に「ジャニーズWEST村」ともいうべき集合体が生まれ、そこに関わった人はみな、「ウチの村へようこそいらっしゃいませ!」と歓待されているような、独特の活気にノセられる。

インタビュー前、唐揚げ&焼き鳥山盛りのオードブルに感激し、重岡くんとともに栄養補給タイムに入った桐山くんに、写真家の梅佳代さんが食べすぎないように釘をさす。「え? 焼き鳥と写真撮んの?」と、普段とは違う撮影環境に興味を示す二人。グループカットでは、フラフープやバドミントンのラケットなど、小道具を駆使しながら、7人は、クリエイティヴに自分たちの「何でもあり」な関係性を示していった。関西では、おもろいヤツが一番強い。でも、そこはジャニーズ。梅佳代さんが表情に対して指示すると、7人が7人とも、ドキッとするような美しさを見せる瞬間もあったりして。

“チラ見せの美”にものすごい破壊力があることは、写真を見ればよくわかる。 ジャニーズWESTを知っている人も、知らない人も、興味がある人も、ない人も。彼らには、たぶん、学ぶべきところがたくさんある。それは、20代から30代までの男子が、ちゃんともがいて、ちゃんと曝け出して、ちゃんと吸収しているからだ。インタビューで、メンバーの「嫉妬してしまうほどの才能」を聞いた時、最年少の小瀧くんのコメントが秀逸だった。

「シゲ(重岡)は、勝負強さ。7人組のセンターを担う、その勝負運が強い。シゲと勝負するのは嫌なんですよ。エネルギーがすごいから(笑)。(桐山)照史はコミュニケーション能力。自分が人見知りなので、顔なじみのスタッフがいない現場に行くと照史にコミュニケーションを任せちゃったりします。(中間)淳太は若さ。今年32歳で最年長なんですけど、かわいい衣装がいちばん似合ったりする。パフォーマンスも年下に劣らないし。体力面でも若いし、肌も綺麗。神ちゃん(神山)は、ライヴのときにいちばん光っていると思う。パフォーマンスのときは、唯一、神ちゃんを意識します。神ちゃんに負けたくないとか、神ちゃんより目立ちたいとか、自然と思わされている気がします。(藤井)流星は、男人気。スタッフも含めて、男性からの票を集める存在なので。男に憧れられる男っていいなって思います。ルックスと、不言実行なところがいいのかな。濵田は空気感ですね。あの優しそうなオーラ、包容力は、ホンマに優しくないとなかなか出ないと思う」(小瀧さん)

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また、不動のセンター重岡くんも、メンバーを語る言葉に愛が溢れていた。

「淳太に嫉妬するところは、知性かな。大学でお酒も飲めるようになってさ、大人の青春をちゃんと過ごしてきたのが淳太やから。賢さにも生き方にもリアルがあると思う。照史はめちゃめちゃ器用よ。機転が利く。問題解決能力が高い。みんなが右を見ているときに左を見ていたりとか、本当の意味でのブレーンだと思うな。流星は美意識の高さ。俺は諦めちゃったけど、『ここはこう写っているほうがいい』とか絵的なことにこだわる。美しいことをちゃんとできる人。グループとしての演出、見せ方とかも研究している。神ちゃんは音楽のセンス。いち早くギターを始めていて、いつの間にかドラムもできるようになっていた。打ち込み、パソコンで曲を作ったりもできるんで。小瀧はしっかり者よ(笑)。あと、声が通る。ツッコミの才能がある。ワードセンスもあって、言い方も上手やし……。あ、濵田!  忘れてた(笑)。あの人は、誰にでも一番自慢できる人かな。人柄というか、キャラが。普通のことを言ってるだけで面白いんですよ。なんか、パワースポット的なところがある」(重岡さん)

重岡くんが言うところのブレーン・桐山くんと最年長の中間くんは、WESTの魅力は、ライヴで開花すると話した。

「WESTのファンって、もちろんメンバー個人のことを応援して好きでいてくれるけど、7人のことを“虹色”って呼んで、『全員が好き!』って言ってくれる人がすごく多い。推しのメンバー以外をライバル視してない。それは、俺らもないから。ファンの人と、グループを愛する気持ちが一緒な感じがするところは、WESTでよかったな〜としみじみ思うな。でも、ライヴ自体の間口は広げておきたいし、どんな人も楽しませたいから、“一体感がウリ”とかは言いたくない。もちろんそういう曲も用意してるけど、新規古参で優劣があるのは避けたいねん。ウチらのライヴは男性も多いし、思い思いに楽しんでもらいたいからね」(桐山さん)

「仲の良さは本当にパワーアップしてます。先輩たちからもデビュー当時はよく『仲いいの、今だけやで』とか冷やかされてたんですよ(笑)。でも僕ら逆で、どんどん仲良くなってる。オフの日も連絡とるし、今日みたいな7人での仕事でも、帰ってからもグループメールが続くときもある。そのベタベタな関係性を、応援してくれる方も一緒に楽しんでくれてる感じはします。ファンの人たちも、僕らのノリに近づいてきているというか(笑)。ライヴでも声を出したりとか、本気で踊ったりとか、ウチワでボケたりとか。そういうグループの仲良し感と、スタッフや応援してくれる人の仲良し感が強くなっていってる感じはするな。どんどん、ジャニーズWESTっていう一つの大きなグループになりつつある。7人だけじゃなくて」(中間さん)

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独特なわちゃわちゃ感の秘密

7人が集まった時の、独特の「ウチの村へようこそ」なわちゃわちゃ感は、そこに秘密があったのか。ジャニーズWESTは歌、ダンス、コントと、得意分野の全てを極めようとする、異色のジャニーズアイドルだが、その“異色さ”を牽引しているのは、実はセンター・重岡くんの変化だという。

「シゲは、ジュニアの頃からずっとセンターにいて、当時は一番キラッキラのアイドルやったんですよね。それがデビューしてから、あれあれあれ?っていう方向に進んでいった(笑)。自分が楽しいって思うことを、一番大事にするようになった」(神山さん)

「こんなにフザけて、カッコつけないセンターっていないと思う。昔はかわいくカッコつけたりしてたんですけどね。ある日突然吹っ切れた。でも、いざというときはいいこと言うし、ストレートな言葉と気持ちで伝える人なので、尊敬しています」(濵田さん)

「俺はめちゃ変わった。昔はアイドルしなきゃって気張って、センターだし、いろんなものを勝手に背負っていたけど、もっと自由に、自分らしくいたほうがいいのかもと思ってから、それをメンバーが許してくれたので。みんな『ちゃんとやれや』って言うけど、たぶんみんな、俺のこと好き(笑)。俺も今の自分が好きやしね」(重岡さん)

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自分たちの改善すべき点

そうやって、自分たちを肯定し、誇りを持つ一方で、誰もが冷静に、改善すべき点についてもきちんと認識している。

「アイドルとしてもうちょっとしっかりしなければいけないなと思う。ジャニーズっていう名前も入っていて、関西の良さも出してってことだけど、今はなんだかWEST色が強くてジャニーズ色が弱まっていないかなと心配な瞬間もあります。もちろん僕自身はWEST色のほうを担当するので、ビジュアル担当のみんなにはジャニーズ色強化に頑張っていただきたい(笑)。10年後に向けて、バラエティも歌もパフォーマンスも、親しみやすいアイドルって幅を広げたい。あとは、仲の良さはあるけど、たとえ意見が食い違っても、最近は、お互いが引かずに言えるようになりましたね。5周年のイベントが終わった後に、『言いたいことは言い合おう』と約束できたことが、僕はすごく嬉しかったです」(濵田さん)

「ライヴ力かな。今、WESTはいろんなことに挑戦していて、どれがいいのか、探している途中なのかなって思う。7つのパワーを1つにするって、本当に難しいけど、僕らの武器みたいなものを、もっと磨いていきたい。もっと自分たちが面白くなりたいし、もっとライヴを面白くしたい。やりたいこと、いっぱいですよ。型にとらわれずにいられるのは、ジャニーズWESTだからこそ。アイドルとして最低限のことは押さえつつ、好きにやってこいと、背中を押してもらえている気がするので、これからも自由に暴れたいです。自分の中の課題? めちゃくちゃあるけど言いたくない。言わないことが、モチベーションになっているのかも。言ってもええねんけど、勝ちたいからさ(笑)。『俺これやってんねん』って言って、ヘンに周りに火をつけるのも嫌やし。成し遂げたいことに向かって、虎視眈々と準備していきたいです」(重岡さん)

「デビューして、本気でやってみたいと思うようになったのが作詞作曲でした。自分で作ったものは自信も愛着もあるんですけど、これからは、ファンの人以外にも届く歌を作りたい。バズる歌を作らないといけないなと思っています。音楽でWESTの良さを伝えたいんですよ。積極的にヒットのチャンスを摑みにいきたいです」(神山さん)

「確かにチームワークだけは、どこにも負けへん自信はあるけど、それ以外はまだまだ。全然、何もかも満足してないです。売り上げ、知名度、スキル。もっともっと上を目指してやっていきたい。そこは、ハングリー精神を持ってね。特に、ジャニーズの一番の根元はライヴにあると思うので、そこはしっかり成長させたい。あらゆる人を巻き込んで、魅了していきたいです。ただ、具体的な課題とか目標は、あんまり口にしたくないんですよ。不言実行っていうより、課題って、俺の場合、口に出すとプレッシャーになってしまうから」(藤井さん)

真剣に課題を語るメンバーを前に、最年少の小瀧くんは、「即、改善すべきは、撮影の時の目線問題!  集合カットのときに、半分以上のメンバーがカメラを見ないグループなので。みんな好き勝手に振る舞うから。それだけは、濵田が言うところのビジュアル部門担当の俺としては、一緒に撮影していて疲れる(笑)」とおどけるのだった。

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それぞれの夢を叶えるために大切なこと

WESTの7人は、前進するエネルギーがものすごい。なので、それぞれに、夢を叶えるために大切なことを聞いてみた。

「考えていても意味がない。結果として、大事なのは行動力。めっちゃ考えてても、行動力がないと成功せえへんし。俺らも、あの時(5年前)、ジャニーさんに7人でのデビューを直談判してなかったら、今のWESTはなかったわけで」(藤井さん)

「好きなことを夢に直結させることが大事。僕らも、楽しいからできる仕事ばかりだもん。実際、僕らが楽しくないと、見ている方にも伝わらないし。好きかどうかを判断するコツ? 『やめよう』と思った時に、自分が本気で悔しいかどうか。好きなものがわかんないって言っている人は、『わかんない』を許しているだけだと思うなぁ」(中間さん)

「イメージすること。行動すること。たくさん失敗すること!」(桐山さん)

「諦めないこと。諦めるのは一番簡単。逃げたくなる時もあるけど、夢が叶った人たちの話を聞くと、諦めないっていうのは、何の夢でも一緒やと思いました。逃げたら終わりです。あと、一番いいのはプラス思考で楽しんでいくこと。俺なんか叶えてないこともたくさんあるけど、楽しむことは絶対忘れないようにしてる」(濵田さん)

「口に出すことです。僕は一時期、口に出したことが全部叶って、言霊ならぬ『コタダマ』と呼ばれた(笑)。恥ずかしくても、口に出すことによって、自分もそれに相応しい人間になろうとするでしょ?」(小瀧さん)

7人は、今まさに夢の途中にいる。7人は、常に楽しそうだし、元気だし、どんな仕事に対しても誠実だ。アイドルであることに誇りを持ちつつ、ジャニーズWESTとして、唯一無二の、幸福で美しい世界を生み出そうともがいている。そして、彼らの生み出す世界に、笑いの要素は不可欠だ。

インタビュー中、「メンバーに恵まれた」と、全員が全員口にした。「WESTは、自分がいちばん自分らしくいられる場所だ」と。そうして、自分たちに興味を持ってライヴに足を運んでくれた人たちを、笑いと音楽とカッコよさを駆使して幸せにしたい。その幸せを拡大したい。7人が7人とも、そんな、素敵な野望を心に抱く。

PROFILE
ジャニーズWEST/2013~14年の「ジャニーズカウントダウン」にて、重岡大毅、桐山照史、中間淳太、小瀧望の4人でのデビューが発表されたが、メンバーから事務所社長への直談判により、濵田崇裕、藤井流星、神山智洋の3人を加えた7人でのデビューが決定。2014年4月23日シングル「ええじゃないか」でCDデビューを果たす。聴かせ、笑わせ、魅了するデビュー5周年のライヴツアー映像「WESTV!」DVD&Blu-rayが絶賛発売中。この秋は、FIVBワールドカップバレーボール2019のスペシャルサポーターを務め、大会テーマソングの「Big Shot‼」は2019年10月9日(水)発売。

歌・踊り・笑いで“てっぺん”を目指す!ジャニーズWESTまとめ

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Composition:Nirai Ikeshiro Text:Yoko Kikuchi Interview:Naoko Yamamoto,Satoshi Asahara