とある行動がきっかけで、他人に知られなくない秘密が丸裸にされてしまう……。超絶危険な“SNSサスペンスドラマ”で主演を務める岡田健史さんが登場。持ち前の力強い言葉で、ドラマの見所や、自身のSNSとの向き合い方を教えてくれました。
『フォローされたら終わり』は、岡田さんにとって連続ドラマ初主演作。どんな意気込みで挑みましたか?
岡田:「主演だからこうしよう」というような気負いはまったくありませんでした。むしろ、語弊がある言い方かもしれませんが、最初に脚本を読んで「俺は主役ではないな」と。今回のドラマのいちばんの見所は、劇中で起きるSNSに関するあらゆる事象やトラブルだと思ったので、それを引き立たせることを念頭に起きながら自分が演じる壮太郎のキャラクターを作り上げていきました。
Page 2
壮太郎を演じる上で大切にしていたことは?
岡田:壮太郎は熱いというか、バカ真面目な人間なんですよね。まっすぐに人を信じようとする姿勢が魅力的だし、そこは僕自身も普段から「そうありたい」と思っているので共感しやすかったです。しっかりと作品の“核”となれるように、芯の強さを大切にしながら演じました。あと、今回は失礼ながら、先輩キャストのみなさんに対しても最初からタメ口で話したんです。設定が高校の同級生で、シェアハウスをしている仲間もいるので、距離を縮めるためも、自分の演技を良くするためにも、そうするべきだなと。
岡田さん自身は、シェハウス暮らしは向いていると思いますか?
岡田:学生時代に野球部で寮生活を経験しているので、団体生活は得意だと思います。それこそ劇中のようなオシャレな部屋に住めたら最高ですよね。僕は率先して掃除や洗濯をやるタイプだと思いますし、風紀を乱すメンバーがいたらちゃんと叱るんじゃないかな(笑)。ちなみに、ドラマを見るときはシェアハウスの小道具にも注目して欲しいですね。細かな所も、“犯人”に繋がるヒントが隠されている……かもしれません。
Page 3
劇中では、その“犯人”がSNSを介して登場人物の秘密を丸裸にしていきます。現実味のあるサスペンスが描かれていますが、岡田さん自身がSNSでトラブルに巻き込まれないために気をつけていることはありますか?
岡田:知らない人とは連絡先を交換しない。これ、大事です(笑)。SNSにはプライベートの一面は意図的に出さないようにしています。それは個人情報が漏れるのが嫌なのではなく、僕が出演する映像作品を純粋に楽しんでもらうためにも、余計なイメージを与えたくないという気持ちが強いです。
そして僕は、今回のドラマを見た方々に、SNSやインターネットの使い方を見直して欲しいというようなおこがましいことは考えていません。1話15分のドラマを見て、「人は何を信じ、何を成したいのか」と考えるきっかけになったり、どんな形でもいいので、みなさんの中に“小さな変化”が生じることを祈っています。
俳優として、インターネットテレビ局「AbemaTV」が制作するドラマだからこそ得られた刺激や収穫はありましたか?
岡田:第1話のラストに過激なシーンがあるのですが、あそこは民放のドラマでは描きにくい表現だったようです。ものづくりにおける自由度が高い、インターネットという媒体の強さを感じることができました。そして、今回は監督やプロデューサーさんが「わがままでいい」と言ってくださったおかげで、僕自身もいろんなアプローチの芝居に挑戦することができました。どんな声の音色やテンポを選べば、相手がセリフを言いやすくなるのか? そんなことを考えながら芝居するのが楽しくて……本当に俳優としての実りが多い現場でした。
最後に、もう少しだけ、犯人探しのヒントをいただけないですか?
岡田:僕が言えるのは、どんな作品でも、正義と悪に関してはいろんな見方があるということ。僕が正義だと信じていたことが、違う人にとっては悪かもしれません。というわけで、それだけを言い残して、僕はこの場を去りたいと思います。これ以上口を開くと、うっかり重要な情報を話してしまいそうなので(笑)
Page 4

見逃したひとはここから!
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。昨年放送された俳優デビュー作、ドラマ『中学聖日記』の黒岩くん役で大ブレイク。2019年はFBS福岡放送開局50周年スペシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」で主演。高校まで野球部。ポジションはキャッチャー。