主演映画『羊とオオカミの恋と殺人』で、殺人癖のある女性に恋した青年を好演している杉野遥亮さん。反対に、好きな人に受け入れてもらいたい自分の“癖”とは……?
ゆるいなりに悩む主人公の気持ちはよく分かります
恋をした相手は殺人鬼だった。それでもアナタは相手を愛し続けられますか……? そんな究極の愛を描いた映画『羊とオオカミの恋と殺人』で、主人公・黒須を演じている杉野遥亮さんに、この突飛な作品の印象を伺いました。
「原作の漫画を読んだときは、マジでよく分からないなと思いました(笑)。でも、受験に失敗して自殺を志願するようになった黒須の心理は分かります。最近の若い人はゆるいとか言われますけど、ゆるいなりに自殺にまで行き着かせてしまうのが今の社会。“誰も傷つかない”って言葉がよく使われますけど、それって嘘で、彼らは自分を蔑むことで周囲を傷つけないようにしているだけだと思います」

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心優しい黒須は、葛藤しながらも殺人鬼の彼女を愛しますが、杉野さんは好きな相手をどこまで受け入れられますか?
「男友達と二人きりで飲みに行く、までですね。それを超えたら一気に冷めちゃいます。手をつなぐのもダメ!」

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僕、風呂上がりはすっぽんぽんなんです
では反対に、杉野さんが受け入れてほしい自身の“癖”はありますか?
「僕、風呂上がりはすっぽんぽんなんです。そういうスタンスで生きています。なんて、ちょっとカッコよく言いましたが、単に体が早く乾くから。洗濯機も、使った後は絶対に蓋を締めないんです。気にするところだけとことん気にする、こんな僕を受け入れてほしいです」

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俳優・杉野遥亮のこれからの目標
普通の大学生から、メンズファッション誌のオーディションでグランプリを獲得し、芸能界デビュー。それから早くも4年の月日が経ちましたが、今日までを振り返っての感想も伺ってみました。
「周りに助けていただいたことが多く、どうしても甘えたり譲ったりしてしまうところがあるのですが、これからはもっと強靭なハートを持って仕事をしていきたい。絶対にこの役をやりたいとか、共演者に負けないとか。戦うのは怖いけど、逃げたくないです」

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© 2019『羊とオオカミの恋と殺人』製作委員会
撮影/小林真梨子 スタイリング/伊藤省吾(sitor) ヘアメイク/佐鳥麻子 取材・文/山本奈緒子