今回悩める女子から届いたのは、スニーカーやブーツがすぐ臭くなるという問題。なぜ、靴や足がにおうの? その解消法は? そんな疑問を“ニオイのプロ”にぶつけてみました。人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”は、専門家にしっかり取材! 信頼できるアドバイスをもらう企画『ViVi保健室』で解決です。
Q.ブーツやスニーカーを脱ぐと異臭が! 当然足も臭くなっているワケで……。座敷での飲み会や彼や友達の家に遊びに行く時など、周囲に“足クサ女”がバレそうで気が気ではありません。靴や足のニオイの原因ってなんですか? 改善できますか?

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A-1:汗は無臭! 肌の常在菌が汗を分解する時にニオイが発生していた!
A-2:ストレスもニオイの元凶! 精神的な問題もニオイに影響が
A-3:デオドラント製品&足指まわりの角質除去で、堂々と靴を脱げる足に
A-4:制汗×足の手入れが完璧でもにおうなら、靴がすでに菌の巣窟状態かも
A-1:汗は無臭!肌の常在菌が汗を分解する時にニオイが発生していた!
足裏は汗腺が多いため、汗の量が多くのは確かですが、実は足裏の汗自体は無臭です。しかし、一日に約200ml(両足)もかくといわれる汗。それが靴や靴下で密閉されて、足が蒸れることで繁殖する常在菌が問題のカギ。この増えすぎた常在菌が汗と混ざった皮脂や垢、古い角質を分解することで雑菌が発生し、ニオイが生じるのです。とくに、通気性の悪い靴は、より蒸れやすく菌が繁殖しやすいため、長靴やブーツなどはニオイトラブルが起きやすく、注意が必要です。
A-2:ストレスもニオイの元凶!精神的な問題も悪臭に影響が
足の裏は精神性発汗が多い部位としても知られています。緊張で精神的な負荷がかかる会議や面接、試験などのシーンでは、汗の量に変化を生じることがわかっています。見えないので実感しにくいですが、外気温にかかわらず、緊張や焦りを感じるような、いわゆる「手に汗握る」というシーンでは、足の裏も発汗量が増大するため、ニオイのリスクが高まると言えます。
A-3:デオドラント製品&足指まわりの角質除去で、堂々と靴を脱げる足に
繁殖した菌が汗と混ざり、皮脂や垢、古い角層を分解する、そのニオイを生み出す環境を改善することが重要です。手軽にニオイを回避するならば、制汗成分や殺菌成分を配合した足用デオドラント製品を使うのがおすすめです。汗を抑え、殺菌力が働くことで、ニオイが発生しにくい清潔な環境を保つことができます。入浴時に指の間まで丁寧に洗い、清潔を保つことは言うまでもありませんが、古い角層を取り除くケアをプラスするとさらに効果的です。また、外出先などで汗をかいたときは、応急処置としてシートタイプで拭くのも良いでしょう。

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A-4:制汗×足の手入れが完璧でもにおうなら、靴がすでに菌の巣窟状態かも
履いている靴に既に菌が繁殖している場合は、足や靴下をしっかり洗っても、靴の中は常にニオイが発生しやすい環境になっていると言えます。だから足だけでなく、靴も清潔に保つことが重要です。毎日同じ靴を履き続けると、靴の中の汗がきちんと乾燥せず、菌が繁殖しやすくなります。履かない日を設けてしっかり乾燥させることや、可能であれば洗濯をすることもニオイ対策として有効です。
先生のアドバイス
汗や皮脂はニオイの根源と肝に銘じ、足は指の股までしっかり洗い、角質が蓄積しないようこまめに取り除くケアを習慣化しましょう。また、足に特化した制汗剤やデオドラント製品を使う、靴の“休息日”を設けるという対策も防臭ケアとして有効!

スニーカーなら洗うか捨てればまだ対処できるけど、自分の足自体に問題があるのなら、全ての靴が危険ネ★
illustration/Pantovisco