乙女の身だしなみとして欠かせないのがムダ毛ケア。その手段としてカミソリや毛抜でのケアを取り入れている人も多いのでは? でも、肌に負担も多そう……という不安も。そこで、美容皮膚科のドクターに、カミソリや毛抜きによる肌ダメージについて伺いました。ViVi世代が気になるお悩みを、専門家にしっかり取材。信頼できて役に立つアドバイスをもらおうという企画「こっそり相談。ViVi保健室」。
Q.ムダ毛処理は、カミソリや毛抜きに頼りがち。でも、肌が黒ずんだり、ブツブツができたという子も周りにはいるし……。カミソリや毛抜きを使うとどんなリスクがあるの? 肌トラブルを減らす使い方は? トラブルが起きたらどうすればいい?

松倉クリニック&メディカルスパのドクター。多くの女性誌に、美肌から頭皮、インナーケアまで幅広い分野の指南役として登場する。患者に寄り添った的確な治療が好評。近著『東大医師が教える最強の育毛革命~ラーメンやめれば髪は勝手に生えてくる 』(集英社)が好評。
https://www.matsukura-clinic.com/
A-1:カミソリや毛抜きによる除毛ケアは、肌に大きな負担が!
A-2:毛抜きケアを続けると、毛自体が太くなる可能性あり
A-3:カミソリで剃毛する時にソープ類を使うのは、絶対にNG!
A-4:剃毛トラブルは、ホームケアでも改善できます!
A-1:カミソリや毛抜きによる除毛ケアは、肌に大きな負担が!
カミソリを使った剃毛は、肌(角質)表面を削ってしまうため、肌が荒れやすくなり、その後に化粧品を使うとしみることもあります。また、毛抜きは、しっかり生えている成長毛を抜くことになるので肌に負担がかかります。そこが炎症を起こすと、肌は自らを守ろうとメラニン色素を生成。それによって色素沈着を招き、黒ずみの原因になります。
A-2:毛抜きケアを続けると、毛自体が太くなる可能性あり
成長時に毛を抜くと、その部分に炎症が起きると、メラニンの産生量が増えます。その結果、色の濃い毛ができたり、太い毛が生えてきたりすることがあります。また、埋入毛(毛穴から毛の先端が出られず、中にこもってしまう状態)を起こすこともあり、その炎症のあとが黒ずみやすくなります。
A-3:カミソリで剃毛する時にソープ類を使うのは、絶対にNG!
医師としては剃毛などの肌負担を避けるためにレーザー脱毛や光脱毛をおすすめしたいところですが、ViVi世代は手軽なカミソリケアをする方が多いと思います。なので、できるだけ肌への負担を減らすような方法をマスターしましょう。
まず、カミソリが滑りやすいからとソープをあわせて使いがちですが、これはダメ! 一緒に皮脂も取り除かれ、荒れやすくなったり、カミソリによる細かな傷に石けんの成分が浸透して炎症を起こしたりすることがあります。
肌を保護しつつ滑りをよくするにはシェービング専門のケア用品を使うのがおすすめです。処置後には、低刺激性の保湿力の高い基礎化粧品でケアすることも大切です。
A-4:剃毛トラブルは、ホームケアでも改善できます!
ガサガサになってしまった乾燥肌には油分を含むコスメが効きます。ケアにクリームやオイルを取り入れて。黒ずみが気になるなら美白成分が入ったコスメもおすすめです。
毛穴が赤黒くブツブツが目立ってしまうような場合は、普通の保湿ケアをしていれば3~6カ月程度で落ち着いてくることが多いと思います。短期間で治したいという場合は、クリニックに相談を。
また、皮膚が擦り切れて赤く腫れたり、毛穴が腫れて炎症を起こしているような時には、クリニックを受診した方が賢明です。
先生のアドバイス
剃刀を使った剃毛ケアや毛抜きによる脱毛は、肌の負担になる行為なので、必ず保湿ケアなどお手入れとセットで行ない、肌のダメージを減らすことを心がけましょう!

私は脱毛サロンに行ってる。
ほら、色んなインフルエンサーがよくPRでインスタストーリーにアップしてるあ・そ・こ!
illustration/Pantovisco