かつてアイドルといえば、無垢で、繊細で、今にも壊れそうで。美しさと残酷さを内包した、ガラスのように脆い存在だった。でも、新時代のアイドルは、愛されることと引き換えに、「僕らがあなたを必ず幸せにします」と宣言する。「だから一緒に生きていこう」と歌う。長い下積みの中で育まれた友情と、諦められなかった夢。少年の危うさや妖しさも残しつつ、盤石のチームワークと圧倒的なスキルを手に入れた彼らの名は、SixTONES。
6人での登場は3回目! デビューを目前にした今だから話せる、彼らが歩んできた葛藤の記録と、今こそ伝えておきたいメンバーへの感謝について話してくれました。今回は、京本大我さんをピックアップ!
繊細なのにしなやか。一途な歌うたい
京本大我
僕ね、一回ジャニーさんのところに、「ジャニーズを辞めます」って言いに行ったことがあるんです。いろいろあって次の日にそれを取り消すことになって、「あれ、取り消します」って言ったら、ジャニーさんから、「僕、知らないよ。何も聞いてないよ」って。知らないフリをしてくれた。寛大ですよね。あの言葉がなかったら、僕は今ここにいないです。
SixTONESは、中毒性のあるグループなんじゃないかなと思います。ガツガツしてて、見た目もちょっと怖そうだけど、興味をもって踏み込もうとしてもらえれば、間違いなく皆さんの“ホーム”になる。歌もダンスもMCも全部いけちゃうジェシーがいて、心からラップを愛している樹がいて、音楽でもトークでも常にアゲアゲでノリノリの慎太郎がいて、可愛いとカッコいいを自在に操る髙地がいる。北斗は、SixTONESのライヴの目玉の一つである、ジャケットを脱いでシャツになってどんどんエロくなっていく……みたいなコーナーで、わかりやすく存在感があります(笑)。僕は自分では一番アイドルっぽくないって言ってますけど、実は一番アイドルの素質があると思う。
世間から見たときに、ほかの5人は男っぽくて、僕はわりと中性的に見られることが多くて。今はそれをグループの一癖にしたいなって思ってます。衣装でも一人だけちょっとフリフリのついたものを着たりして(笑)、そこを担うことをそんなに拒まなくなりました。
忙しくてみんなバテていても、一旦現場に入ると誰かが笑わせたりとか、慎太郎がゲームを始めたりとか。そういう時、グループって有り難いなって思います。神様が何か特殊能力を授けてくれるなら? どれだけ歌っても嗄れない喉が欲しい。喉が嗄れるという不安がどこを探してもない人生を手に入れられたら、それだけで僕の人生は180度変わります!
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落ち込んだらどうやって回復する?
美味しいものを食べる、犬と戯れる、好きなバンドを聴きまくる。
長所と短所を教えて!
長所は、ハマったらとことん追求するところ。このバンドがいいなと思うと、アルバムを全部借りてきて猛勉強します。短所は、好きじゃないものはまったく伸びないところ。どんなにアクロバットをやらなきゃいけない雰囲気があっても僕はやらないです。
人生で大切なことは〇〇から教わった。〇〇に入れる言葉は?
ミスチル! 歌詞は、人生の辞書を読んでいる感じですね。なんでも教えていただける。
メンバーに冬のファッションアイテムを贈るなら?
慎太郎はぱっと見クマみたいな、毛のもふっとしたロングコート。ジェシーは金色の耳あて。北斗は上質なセーター。セーター似合いますよね。樹は耳あて付きの帽子。「北の国から」みたいな(笑)。髙地は黄色の腹巻き!
グループ一優しいのは?
僕以外全員。僕はデビルの申し子なので(笑)。
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Composition:Noriko Yoshii Text:Yoko Kikuchi Interview:Satoshi Asahara,Kazeno Arai