2018.02.04

永山絢斗「ファインダーを覗かない」!?独特過ぎるカメラの撮り方とは?

高い演技力で、その実績を着実に積み上げている俳優の永山絢斗さん。昨年末終了したドラマ『Doctor-X~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日)では、ゆとり世代の医師を好演し、話題になった。また2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん』への出演も決まっていて、順風満帆そのもの。が、意外にも「目標を持つ余裕など一切ない」と語る。そんな葛藤を、森栄喜氏のカメラが浮き彫りにする――。

I DON’T LIKE SPORTS

―人生初の体作り―

小学校の6年間はサッカーをやってましたが、これはやらされただけ。スポーツは好きじゃないので、今は何もやってないし、何かやりたいというのもないです。

10代の頃はとにかく「一生懸命」とか「みんなで一緒に」とかが嫌だったんです。教室も嫌いで、学校もあまり行かなかった。だから医者役をやらせてもらった『Doctor︲X~外科医・大門未知子~』でカンファレンスのシーンがあったんですけど、「学校みたいだな」とソワソワしちゃって(笑)。

でも今は、毎日筋トレをしています。2019年のNHK大河ドラマの出演が決まったんですけど、それがオリンピック選手を目指す役なので。だけど今まで体を作ったことがないから時間がかかるって言われて。ここ1ヵ月くらい、とんでもない顔してバーベルを持ち上げてます。理想の体は、『ケープ・フィアー』のロバート・デ・ニーロと『ファイトクラブ』のブラッド・ピット。単に顔がかっこいいから憧れている、というのもありますが(笑)。

終わったら何をしたいか? こないだの休みは一人で温泉に行ったんですけど、それはまあ、台本を読みに行った感じですね。何をするかは、実際に休みが取れたら考えます……。

AS AN ACTOR

―逃げるように俳優へ―

中学1年のとき『青い春』という映画を見て。当時の僕は思春期で、口に出せない怒りやモヤモヤを抱えていたんですけど、それが全部映画の中で表現されている。衝撃でした。

ただ、だから俳優を目指したわけではなくて、いろんなものから逃げた流れで行き着いた、というのが正直なところです。だから覚悟もなく飛び込んで、「こんなに辛いのに何でやっているんだろう」とずっと思っていました。準備のための練習も多いし、自分がやりたい作品ばかりではないし。

じゃあ『青い春』のように不良をやりたいのかと考えたら、それはそれで面白いかもしれないけど、役者ってそういうことじゃないよなってジレンマに陥って。苦しかったです。変わったのは、この作品が、というより人との出会いの積み重ねです。でも今も目標とか持つ余裕はまったくなくて、目の前の役を演じるのが精一杯。ただ、もうすぐ30歳なんですけど、自分より若い人が中心の時代がきたらどんな感じになるんだろう、とは考えます。実際、同い年の監督と仕事をしたら「お前さ~」みたいなやり取りになるんです(笑)。そのほうが闘ってる感じで、良い面もあるから。

でもやはり、できるだけ年を重ねてる人と仕事をしたい。もっと吸収したいです……。

SHOGI AND CAMERA

―ファインダーは覗かない―

休日は次の作品の準備をしているかDVDを見ているか本を読んでいるか筋トレをしているか将棋をしているか。棋士を描いた映画を見てからハマっていて、ネットで対戦したり、本で勉強したりしてます。負けるとめちゃくちゃ悔しいですよね。同じ駒なのに何でなんだ、って。

あとは洗車したり飲みに行ったり、家にいることに飽きたら出かける、という感じです。予定が苦手なんです。直前になると嫌になる。ダメなヤツだなーといつも思います。友達と会うときは、僕が突然遊びに行くことが多いです。それで飲んだり将棋をしたり。負けたら「もう1回」「もう1回」って、何度日の出を見たことか。次の一手を考えながら寝てることもありますから(笑)。

あと、最近撮りたいと思う瞬間というのがあって写真を始めました。兄がカメラをたくさん持ってるので「ちょうだい」と言ったら、「何を撮りたいの?」と聞かれて、説明したら「じゃあこれだね」と1個貸してくれたんです。今日これから現像に出しに行くんですけど、全部真っ黒だったりしないかな。僕はファインダーを覗かずに撮るので。だって覗いたところで上手く撮れるわけじゃないし、だったら偶然の仕上がりを楽しもうと思って……。

PROFILE|永山絢斗(ながやまけんと)
 
1989年3月7日生まれ。東京都出身。177㎝。B型。2007年に俳優デビュー。初出演映画『フレフレ少女』でその演技力が注目され、 2010年に初めて主演を務めた映画『ソフトボーイ』で日本アカデミ ー賞新人俳優賞を受賞する。2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演予定。

ジャケット¥184000、パンツ¥107000(共に参考色)/ロエベジャパン カスタマーサービス(ロエベ) 中に着たTシャツ、ネックレス/スタイリスト私物

ViVi連載 ―tokyo boy cam―

Photos:Eiki Mori Styling:Babymix Hair&Make-up:Tetsuya Okukawa(dynamic) Interview:Naoko Yamamoto Design:attik

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