2018.03.27

元ViViモデル・紗羅マリーは母になって、女優になった。

「演技の世界がこんなにも面白いなんて! 自分でストッパーを作らず面白いことには敏感でいたい」。映画『ニワトリ★スター』のヒロイン役に挑んだ紗羅マリーさんが語る人生初の演技の記録。

演技の世界を知ってもっと幅を広げたいと思った

紗羅マリーさんにとって、演技は全てが初めての経験だった。

「かなた(狼)監督から『ニワトリ★スター』のお話を頂いた時に、なんで私を選んだんだろう?って思ったのが、正直な最初の感想ですね。よくよく思い返してみると、何年も前に監督にお会いして10分くらい話したことがあったんです、代々木公園のフェスで(笑)。その時は挨拶した程度だったんですけど、それから数年経っていきなりオファーを頂いた感じで。"映画を考えてるんだけど、月海って役は紗羅がいいと思ってるんだ、やらない?"って。やりたいです!って条件反射的に、返事をして今に至るって感じです(笑)。演技なんてやったこともないし、私がどこまでできるか見たこともないのに、よく私に決めたなと思いましたよ。なんで私なのかは今でも分かんない(笑)」

後にかなた監督はインタビューで、紗羅さんにオファーしたことを「僕の想像を絶対超えてくれると思ったからお願いした」と語っている。

モデル、歌手、デザイナー、母……この作品から新たに女優の紗羅マリーがスタートした。そして人生初の演技シーンは強烈なものだった。

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「月海っていう名前の覚せい剤依存症のシングルマザーの役なんです。しかも初めてのシーンが、一番ヒドいDVシーンだったんですよ。落ちてる雑巾で顔拭かれたし。かなりパンチはあったけど、やるんだったらそういう面白い役をやってみたかったんです。役に合わせて"食べない"って方法で今より6kg体重を落としたり。自分にできる役作りはとことんやってみようって思いました」

貧しさに苦しみながら一人で子供を育てるシングルマザーの月海の辛さは、私生活では母親でもある紗羅さんも痛いほど分かると言う。「たった一人で子育てをしていくのって本当に大変。子供のことをどんなに愛していても、ずっと自分が自分じゃいられないとやっぱり辛い瞬間が出てくると思う。どうしてもいつも"ママ"になっちゃうから。自分で演じながら、月海かわいそうって何度も思いましたよ」

問題を抱える母親役に気持ちが入り込んでいく中で、意外な方法で私生活とのスイッチを切り替えていたと言う。

「香りで切り替えてました。月海はどんな香水使うのかなって考えて。子供がいるから香水よりかはボディクリームかなとか、細かく設定して。その香りを洗い流すことが、本当の自分に戻るスイッチでしたね」

インパクトのある内容の『ニワトリ★スター』の見どころを最後に聞くと、「心をえぐられることが多い映画だと思う。暗くて重くて辛い部分がいっぱいある。ナイフで心を刺されてるみたいな。だけどその中にも人間の愛がいっぱい詰まってて、愛っていうものが、他の暗いことよりも圧倒的に強くて輝いていることが分かるんですよね。そこを感じてくれたらいいなと思います!」

ViViモデル卒業以来、初の誌面登場は、モデルとしてではなく女優としての紗羅マリーだった。

P R O F I L E
紗羅マリー 1986年12月12日生まれ。愛知県出身。女優、モデル、シンガー、『irojikake』デザイナー。10年間続けたViViモデルを2014年卒業。2013年に一般人男性と結婚し1児の母になる。映画『ニワトリ★スター』にヒロイン月海役で出演。
I N F O R M A T I O N
『ニワトリ★スター』
© 映画『ニワトリ★スター』製作委員会
東京の奇妙なアパートで共同生活を送る草太(井浦新)と楽人(成田凌)は、バーでのアルバイトのかたわら、裏社会の仕事をして生活している。そんな中、楽人はシングルマザーの月海と出会い裏社会の生活から足を洗おうとするが……。監督は、かなた狼。自身が執筆した同名小説を原作に本作で監督デビューを飾る。ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。
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ViVi5月号(2018年3月23日発売)
撮影/伊藤元気 ヘアメイク/足立真利子 スタイリスト/松居瑠里 取材・文/伊藤由美子

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