2018.06.26

山Pが学んできた人生哲学とは?【山下智久のP’s STYLE】

〝山P的なもの〞を発信していくViVi連載〝P’s STYLE〞。山Pが、「コード・ブルー」と格闘技から学んだ、人生哲学を語ります。

♡ スポーツアイテム ♡

2年後に東京オリンピックを控え、ファッション業界ではスポーツアイテムの人気が高まる一方。今回は、シンプルなポロシャツとパンツをブラックのトーンで統一しながら、素材の違いを強調したところがおしゃれ。「パンツの素材はシャカシャカしてた」と山P。誰でも穿きこなせるわけじゃないアイテムが、妙に馴染んでいるのは、ちょっとステージ衣裳っぽかったから?(こちらの画像は、2018年6月23日発売のViVi8月号でチェックしてね♡)

インタビュー:Philosophy

もう10年前のことになっちゃうんだけど、ある役を演じながら、オレ、自分自身の〝無力感〞に、苛(さいな)まれたことがあったの。そのある役っていうのが、「コード・ブルー」の藍沢。

2008年夏にドラマがオンエアされて、反響も大きかったし、会う人会う人、「面白いね」って言ってくれて、作品としては大成功だったんだけど、評価されればされるほど、オレはどんどん苦しくなった。なんでかっていうと、実際に医者の役をやることで、医者という仕事の偉大さを痛感したから。

お芝居とはいえ、目の前に生死の境を彷徨(さまよ)っている人がいて、オレが演じる藍沢は、未熟なところもたくさんあるけど、「一人でも多くの人の命を救う」という明確な目標を持って生きていた。で、実際何人もの命を救っていった。でも、そんな無口なヒーローを演じるオレ自身は、芸能界なんていう華やかな世界にいながら、「世の中の役に立ててるか?」って自問してみると、自信を持って、「Yes」とは言えなかった。

もちろん、撮影現場では芝居に集中してるから、無力感を覚えるヒマはないんだよ! でも、視聴率が良かったり、みんなから「面白い!」って言われても、それを素直に喜べない自分がいたの。

「医者ってすごいよな。それと比べて、オレの仕事が社会に与える影響なんてちっぽけだよな」みたいな。一人になるとふと、そんな虚しさを感じてた。

でもだんだん、ただ面白いとか感動したっていう感想だけじゃなく、「ドラマを観て、将来医者を目指すことに決めました」とか、「息子が藍沢先生に憧れて、医者を目指すと言って猛勉強しています」なんて書かれた手紙が届くようになって……。「オレたちは直接誰かの命を救うことはできないけど、自分のすべきことに全力で取り組めば、間接的にでも、誰かの命を救うことに繋がるかもしれない」って思った。

そのときはもうお芝居をするようになって10年ぐらい経ってたけど、初めて、「俳優って、素敵な仕事だな」と思えた。オレにとっての、〝仕事における成功〞って、まさにこういうことなんだなって。

ふふ。ちょっと真面目な話から始めちゃったけど、今月の〝P〞はPhilosophy=哲学ってことだったので。オレが考える成功哲学について、ちょっとアツく語ってみました(笑)。

実際、オレたちみたいに表舞台に立つ人間は、職業でも、歴史上の人物でも、恋愛でも、業界でも何でも、その世界で頑張っている人たちの素晴らしさを伝えていくのが、一つの使命だと思うんだ。だからオレは、貪欲にいろんな世界の人と知り合いたいと思うし、演じたり歌ったり踊ったりすること以外の表現方法で、いいものを広く世間に知らしめる活動もしていきたいな、なんて思ったりしてる。

でも、オレが日常生活の中で一種の哲学を感じるのは、格闘技を習っている時間だね。格闘技はね、深いよ、深い(笑)! 

格闘技をやってると、ちょっとしたコツを摑んだ瞬間に、「あ、これ人生も同じだ!」って思うことが多い。例えば、何か武器を持って相手と戦うとき……、武器は何がいいかな。じゃあ、ナイフを持って相手に立ち向かうとして、ナイフで相手を斬りつけることばかり考えていると、相手に格闘技の心得があれば、ちょっとした隙をつかれて、すぐ腕を固められちゃうんだよね。

格闘技には、武器を武器として機能させない方法がいくらでもある。でも、ナイフをパッと離して、フェイントをかけるぐらいの余裕があれば、相手は次の一手が読めないから、動けなくなるわけ。だから、気持ちを自由にしておくことが、戦うときはすごく大事なの。いくら強力な武器を持っていても、それに囚われたら負けなんだよ。人生もそうじゃん。

「オレはトップアイドルだから、絶対にこの地位からは降りないぞ」みたいに構えちゃったら、その人はもう成長しない。「別にいいよ」って手放せる人なら、どこにいっても、きっと何でもできる。自分の戦い方を、見つけられる。だから、格闘技を通して、オレは何かそういう哲学を、学んでいるような気がしてるんだ。

最後になっちゃったけど、ファッションの話もね(笑)。今回みたいな、スポーティなおしゃれなら、普段もできそうかな。オールブラックだから夜限定で闇に紛れたい(笑)。黄色のサングラスは、オレにはちょっと派手かな。今、愛用してるサングラスは、1960年代のデッドストック。古いけど、ユーズドじゃなくて新品なんだよね。フレームとか、繊細な作りだから、もう2回ぐらい修理に出してる。そうやって、いいものを大事に使うところは、オレも大人になったなって思う(笑)。

ごちそうさまでした。ピザ。

景色好きだなぁ​

ピカピカのグラス。タクシーの光いい感じ。​

Profile
山下智久●1985年4月9日生まれ。千葉県出身。A型。山下さん主演『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』は7月27日公開! 最新情報はwww.johnnys-net.jpへ。
【ViVi2018年8月号掲載分より(6月23日発売)】
Photos:Yuhki Yamamoto Styling:Masanori Takahashi Hair&Make-up:Emiko Taira Composition:Yoko Kikuchi Design:ma-hgra

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