2019.03.14

平井 大が新曲に込めた「奇跡」の見つけかたって?

優しい歌声と心地良いサーフロックで男女問わず人気を集める平井 大さん。これまで主題歌の数多くが大ヒットしている、ドラえもんシリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のために書き下ろした『THE GIFT』が、リリース直後から大ヒット中! この曲に込めた思いからドラえもんの道具で使ってみたいモノ、ファッションなどについて聞いちゃいました♡

僕にとって身近な「月」をテーマに書き下ろしました

−映画の主題歌として書き下ろされたニューシングルは、「月」をテーマに書かれたそうですね。

「はい。月って不思議な天体で、地球から一番身近にあるのにずっと同じ面を向いて回っているので、裏側がどうなっているかわからない。その地球と月の微妙な関係性って人間関係でも当てはめられることがあるんですよね。例えば、毎日一緒に過ごすくらい愛してる人なんだけど、なかなか愛が思うように表現できなかったりとか。そういうところからインスピレーションを自分の中で溜めていって作った1曲です。

この曲を書き下ろす前から夜空を見上げる習慣はあって、月を見ながら今日のことを振り返ったり、明日のことを考えたりしてたんですね。満月が出てるとハッピーな気持ちになったり、ちょっとロマンティックな気持ちになったりして。だから、僕の中でも身近なテーマだったので作りやすかったです」

奇跡は信じる人だけに贈られるギフト

−『THE GIFT』というタイトルに込められた意味は?

「歌詞の中に”キセキは信じるものだけに贈られるモノ”っていうフレーズがあって、それは地球と月との関係もそうですし、人と人との関係にも言えることなんですけど。月って、無くなると地球上の生物は全て滅びちゃうくらいすごい重要な役割を果たしている。月と地球の距離感や、月の重さ、全部が奇跡的にバランスの良い状態だからこそ生活することができていると。人と人との関係性も、この世界に溢れるほど人がいる中で、たまたま同じ方向を向いて共に思い出を作ったりして、地球と月の関係性のような奇跡的なものだなと思うんですね。そこを意識して奇跡を信じていないとなかなか見落としてしまうし、だからこそ奇跡は信じる人だけに贈られるギフト、っていう意味があります。

『ドラえもん』って僕が生まれる前からずっと続いていて、世代を超えて愛される作品ですよね。僕の音楽も昔のものからインスパイアを受けながらも、現代にちゃんとフィットする形でアウトプットしていくっていうことが僕は重要かなと思っていて。で、まさしくドラえもんもそういう作品。藤子不二雄さんが書いたものからいろんな若手のクリエイター達が藤子さんの遺志を継いで、その時代に合わせたアウトプットの仕方で、テーマ性は失わずにその時代に合うものを僕らに届けてくれるっていう点はすごく共鳴するところがあるし、僕が目指す音楽性でもあるので。

僕の音楽も世代を超えて愛されれば嬉しいなという気持ちもありますし、次の世代に生まれてくる子供や、今成長段階の子達に対する贈り物としても届けられたらなと思っているので、そういった意味でも『THE GIFT』というタイトルになっています」

のび太ってこんなに英語の発音いいんだ(笑)

−ドラえもんシリーズの中で印象に残ってるシーンなどはありますか?

「幼い頃からテレビをつければ毎週ドラえもんに会うことができる環境で育ったので、何気なく見ていても学んでいることはたくさんありました。いつものび太がドラえもんの道具を使って色んなことをするんですけど、欲をかき過ぎると失敗する。それをちゃんとドラえもんが回収していく友情関係であったり、他の友達や家族との絆、僕らの身近にあるものをサイエンスフィクションを通してすごく夢のある形で届けてくれるので、いい作品だなっていう印象があります。

あと、僕は英語で見る機会も多かったんですね。日本のアニメが海外でリメイクされると大体ちょっと違和感を覚えることが多いんですけど、ドラえもんはすごくすんなり入ってきて。「のび太ってこんなに英語の発音いいんだな」とか(笑)。やっぱり世界のどこに行ってもドラえもんはドラえもんとしてちゃんと確立されているし、国境を超えた作品に携われるということが嬉しいですよね」

ドラえもんのひみつ道具で使ってみたい3アイテム

−ドラえもんのひみつ道具の中で使ってみたいものはありますか?

「色々使ってみたいですよね。僕、タイムパラドックスにすごく興味があるのでまずは“タイムマシン”。過去に戻ったり未来に行ったりしても僕はそのまま存在するのか、使ってみたいです。

あとはベタですけど“どこでもドア”。僕の仕事は日本各地でライブやプロモーションをしたり、海外に行くことも多いので、移動の距離も時間も長くて疲れちゃうんです。座ってるだけなのに、多分新幹線も飛行機も人間が耐えきれないくらいのスピードで走ってるので、体が重くなる感じがあって。その状態でライブをしなきゃいけないって考えると……どこでもドアがあったらいいですよね(笑)。あとは、ライブ会場に入ってから本番まで、6時間くらい空くことがあるんです。その時間に僕はいつも家に帰りたくなっちゃう。パートナーと愛犬と映画を見たりしてもう1回会場に入ったら、また違った音楽の奏でかたができるのかなと思ったりするので、ここでもどこでもドアを使ってみたいなと。

ちなみに今回のMVでは僕がどこでもドアに出たり入ったりしているので(笑)、是非見てみてくださいね。
あともうひとつ、暗記パン! ツアー中は1公演が大体2時間ぐらいで20曲くらい歌うんですが、歌詞を覚えるのが結構大変で。まあね、自分で書いた歌詞は覚えとけっていうこともあるかもしれないですけどね(笑)。それも暗記パンがあれば、とりあえず消化されて出てくるまでは覚えてられるみたいなので、体20曲だったら大体4〜5枚食べればいけるかなって。ちょっとお腹いっぱいでのライブにはなっちゃうと思うんですけど(笑)」

ファッションと音楽に共通すること

−いつもおしゃれな平井さんですが、ファッションに対するポリシーやこだわりはありますか?

「基本的には好きなものを好きなように身につけていて、ポリシーで言うとまずハットは必需品ですね。ハットを被る理由としては、ずっとドレッドだったんですけど取ってから寝癖がつくのが気になって(笑)。朝もすごく苦手ですし、それをどう上手くかっこよくカバーできるかなと思ったときに、ハットに出会いました。LAでオーダーメイドで作ってもらうことが多いです。

ハットと同じく、ステージに立つときはジャパニーズローブを羽織ります。僕は日本人だからっていう部分もあるし、過去の素晴らしいギタリストの方達も羽織ってたりするので、そういうスピリットを自分も受け継いで表現できればなと思って。ギターとローブっていうのはステージではマストになってきてるかな。
新しいものも好きで、最近注目してるのはアクロニウムっていうブランド。ナイキとコラボしているラインとかもすごくカッコイイです。そういう最先端なものと古き良きものっていうのをミックスしていくことによって自分をアピールできるのかなという。

ファッションと音楽って似ていて、どちらも自己表現。僕は言葉で伝えるのが昔から得意じゃなかったので、それをメロディーにすることによってみんなに伝えるっていうことをしてきたんですけど、ファッションもそうですよね。こういうものを身につけてるから自分はこういう人なんですと伝えるアイデンティティのひとつでもある。だから僕の場合は好きなものを身につけて好きなように楽しむようにしています」

−好きな女性のファッションやスタイル、教えてください!

「そうですね……パートナーがしていて好きなのは、シンプルなスタイル。ジーンズに白いTシャツで海に行ってちょっとのんびりしているときとかは、横顔見ながら素敵だなと思います。あとは逆にすごくドレスアップしている時もメチャメチャキレイです」

嫌いなものはそばに置かなくてもいいんじゃない?

−ViVi読者へメッセージをお願いします!

「僕がみなさんと同じくらいの年代だった頃に好きなことを好きなだけ探求できたのは、すごく良かったなと思うんです。日本という社会ではすごく固定観念というものを生みやすくて、みんなと同じじゃないと外れた人だと思われたりとか、多分僕も完全に思われてると思うんですけど(笑)、それが素晴らしい方向に行くこともあれば自分の夢の足かせになってしまうこともある。でも、好きなことを好きなだけ探求できるような環境を作って、それを探求していくともっとより好きになっていくし、それが将来的にビジネスに繋がったりもします。

だから僕の考えですけど、あえて嫌いなものをそばに置いておかなくてもいいんじゃないかな。それはモノだけじゃなくて人間関係も、仕事もそうですよね。好きなことを好きなだけやることによって責任感も生まれてくるから、意外とわがままに生きるとわがままだけじゃ通せなくなる(笑)。やっぱり若くて可能性がある人たちは、自分が好きなものを見極めて、それを探求できるような時間を作っても無駄にはならないと思うので、とことん追求して欲しいですね」
PROFILE
ひらい だい●1991年5月3日生まれ。東京都出身。ギターとサーフィンが趣味の父の影響で幼少の頃より海に親しみ、3歳の時に祖母から貰ったウクレレがきっかけで音楽に興味を持つ。2011年、ミニアルバム「OHANA」でデビュー。印象的な優しい歌声とキャッチーなメロディーラインが話題を呼び、すぐさま夏フェス等に多数出演。iTunesチャートでも常に上位にランクインし、その名を全国区に。精力的にリリースやライブ活動を続け、昨年はアルバム『WAVE on WAVES』を提げたツアーの中でも自身初となる幕張メッセ公演を大成功させた。

INFORMATION
『THE GIFT』

サムライマラソン
現在大ヒット上映中の映画『映画ドラえもん のび太の月面探査記』主題歌。インタビューにもあったように、どこか懐かしさを感じさせながらも平井さんならではのアレンジによって最新のポップスとして仕上がってるキャッチーな一曲です。発売中。¥1000(CD通常盤)¥1600(CD +グッズ※Loppi・HMV限定盤) ¥2000(CD初回生産限定盤)/エイベックス
取材・文/上野真由香

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